表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱ステータスでヘビに転生した俺は、スキル補食と進化をしながら迷宮を攻略する  作者: 迫力くん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

114/132

第114話「龍宮へ来い」

 レオガルドが身を沈めた。


 次の踏み込みで来る。


 そう分かった時には、もう遅い。


 前脚と牙がまとめて来た。


 胸と肩へ竜鱗装甲を寄せる。前脚も合わせた。右の前脚は受けた。だが、避けきれなかった牙が左肩の付け根へ入る。


 衝撃が胸から首へ抜ける。


 体が浮いた。


 西の道の土を削りながら後ろへ飛ばされ、そのまま西門の前で転がる。


 口の中に土と血が入る。


 左前脚に力が入らない。


 まずい。


 次をもらったら終わる。


 顔を上げた時には、レオガルドがもう門の前まで来ていた。


 西門の柱へ前脚が入る。


 太い木が折れた。


 門が内側へ倒れる。


 そのままレオガルドが肩をぶつけると、門のすぐ脇の家の壁が割れ、屋根板が何枚も飛んだ。


 横の食糧小屋にも牙が入る。


 干した肉と袋が裂けて、中身が土へ散った。


 まずい。


 この一回でこれだ。


 次を里の中で受けたら、門だけじゃ済まない。


 立つ。


 足がふらつく。


 それでも前へ出たが、レオガルドはもう俺だけを見ていなかった。里の奥も見ている。


   ◇ ◇ ◇


 ミラがエドルの前へ出かける。


 カイルが慌てて腕を引いた。


 その動きに合わせて、レオガルドの鼻先がそっちを向く。


 こいつ、ただ暴れに来たんじゃない。


 俺とミラの位置を見に来てる。


 レオガルドが一歩出る。


 その一歩だけで、喉まで冷えた。


 ここからもう一度踏み込まれたら、止められない。


 その時だった。


 里の背中側にある黒い岩肌で、青白い筋が一度だけ走る。


 星骸の龍宮の外縁だ。


 同時に、カイルが空へ矢を打ち上げた。火の粉を引く矢が高く上がる。


 少し遅れて、森の外から角笛が返った。


 角笛だけじゃない。鎧が触れる音も混じる。


 人間側も本当に来る。


 レオガルドは門の残骸を踏んだまま、俺とミラを見比べた。


 「次は里ごと裂く」


 その一言を残して、レオガルドは身を返す。


 狼も猪も、それに続いて西の森へ引いた。


   ◇ ◇ ◇


 西門は潰れた。


 家の壁は割れた。


 食糧小屋も破れてる。


 俺は負けた。


 傷は入れた。


 けど、それだけだ。


 あと一撃で喉を裂かれるところまで行った。


 次にまたここで受けたら、里ごと持っていかれる。


 もう外で粘るだけじゃ足りない。


 その時、足元に転がっていた狼型の牙獣の匂いが鼻へ入る。


 さっき倒した分が、まだそこにある。


 次が来る前に、少しでもレベルを上げる。


 牙獣の首へ噛みつく。血と肉をまとめて飲み込んだあと、横に転がっていた猪の肉も削って流し込む。


 『Lvが上がりました』


 よし。


 上がったのは1レベルだけだ。けど、食った分はちゃんと入った。


 食った分がどこまで入ったか確かめるために、改めて自分の状態を開く。


――――――――――――――――――――

個体名:アステル

種族:幼竜

Lv:2

HP:308 / MP:196

攻撃力:146 / 防御力:136

素早さ:138 / 知力:130

【スキル】

 捕食継承 Lv2 / 毒牙 Lv3 / 締め付け Lv2

 竜鱗装甲 Lv1 / 壁走り Lv3 / 振動感知 Lv3

 熱感知 Lv2 / 外殻粉砕 Lv2 / 毒液圧縮 Lv1

 酸耐性 Lv1 / 粘着無効 Lv1 / 毒霧 Lv1

 急旋回 Lv1 / 嗅覚強化 Lv1 / 反響定位 Lv2

 念話 Lv1

 鑑定 Lv3 / 反響撃 Lv1 / 魔力操作 Lv2

 竜威 Lv1 / 竜息 Lv1 / 熱体 Lv1

 雷纏 Lv1 / 冷気耐性 Lv2 / 冬眠 Lv1

 竜因子 / 蛇王因子

次の進化まで:4%

――――――――――――――――――――


 うお、伸び方でかい。


 1レベル上がっただけなのに、前の延長みたいな増え方じゃない。


 けど、レオガルドを正面から止めるにはまだ全然足りない。


 守るなら、場所ごと替えるしかない。


 俺はミラへ念話を送った。


 『ミラ。エドルにも伝えろ。龍宮へ来い。ここにいたら、次で潰れる。』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ