第9話「ジツリョクヲシメセ」
第9話です!よろしくお願いします!
時は進み、見先がWBCに来てから1年が経った。戦闘員になるための訓練を終え、監視の目が付きながらも現場へ出させてもらうことになる。
上屋「よし、遂に今日からだな」
上屋「今までよく頑張った!」
見先「はい!付き合ってくれてありがとうございます!!」
上屋「前にも言ったが、お前は特別な戦闘員だ」
上屋「現場に出る際は戦闘員が付き添い、そして人を殺す可能性があるなら切除される」
見先「はい」
上屋「あともうひとつ」
上屋「ウイルスレベルが3を超えない場合は絶対に能力を行使しない」
上屋「WBCと、俺との約束だ」
上屋「もし俺が死にそうになってもだ」
見先「…えっ……」
上屋「約束な」
見先「…は、ひゃでぁ…」
見先ははいとやだを混ぜたひゃでぁを繰り出した。
上屋「おい濁すな!」
上屋「約束だぞ」
見先「……はい」
上屋「よし、じゃあ行くか」
2人は車に乗り込み現場へと向かう
上屋が運転、見先が助手席だ
今回の現場は神奈川にある山奥で、ウィルスターが発症したとの報告があった
2人は現場に到着し、山へと入っていく
見先「……」
上屋「感じるだろ、やつらの気配を」
見先「……はい」
見先は静かに震える足を抑えながら歩いている
上屋「怖いか?」
見先「…はい」
上屋「何が怖い?」
見先「誰かを襲ってしまわないか…そういうやつです…………」
上屋「…なるほどな」
上屋「果穂ちゃんを襲った去年の暴走」
上屋「お前はあれ以来ウィルスターと対峙してない」
上屋「まぁ…肩の力抜いていこうぜ」
タタタタ…
その瞬間、2人の頭上から木を登るような音が聞こえる
見先「!!」
上屋「…来たな」
2人はゆっくりと山へと登り進める。見先はその音に怯えるが上屋は怯むことなく進む
見先「あ、あの…上屋さん……ウィ、ウィルスターが………」
上屋「いいから黙ってろ」
見先「………」
2人が進んでいくうちに、やがて人の足が見え始める。
見先「………!!?」
上屋「あれが発症源だ」
そこには人の死体がある。死んで間もないようだ
見先「っ…………」
上屋「さぁ、来るぞ」
ウィルスター『ハハハ……』
見先(来る……!)
突然、ウィルスターが見先たちに襲いかかるが、見先はギリギリのところで避ける
見先「うわっっ!」
上屋「何やってる見先!!立て!!!」
見先「っ……」
見先は腰にある刀を握り構える
見先「ウィルスター……」
ウィルスター『ナンダ?』
見先(大丈夫……俺なら出来る…………)
見先(この1年を思い出せ…………)
見先(この日のためにやってきたんだろ………)
上屋「おぉい見先ィ!!」
上屋「考えてる時間はねぇぞォ!!!」
見先「わかってますよ!!」
上屋「……」
ウィルスター『ハハハ……』
ウィルスターが一直線に向かってくる。見先は刀を強く握り直し、向かってくるウィルスターの腹を剣で切り裂く
ウィルスター『ガッ……』
見先「よし……」
見先(ウィルスターの弱点は大体人間と同じ……)
見先(多量出血、脳死、心臓……)
見先(やれる…俺なら……)
ウィルスターが見先に向かう。
見先は震えながらも刀で斬る。
見先「よし………ッ!」
上屋「……」
上屋(見先…判断を見誤るなよ)
ウィルスターは突然動きが止まる
見先「……?」
その瞬間、ウィルスターから鋭利な触手が出現し、見先の足を突き刺す
見先「あ"…………………ッッ!!!」
上屋「見先……」
見先(まさか…"能力持ち"だったなんて………!!)
【"能力持ちのウィルスター"】
【ウィルスレベル3を超えると、ウィルスターには能力が発現する】
【だが、先ほどまでウィルスターのウイルスレベルは2だった】
【偶然この場で進化し、能力を発現させたのだ】
上屋「見先、許可取りとれ」
見先「っ……!」
見先は痛みに耐えながらも耳にあるインカムに触れ話しかける
見先「…W…BC戦闘員…井村…見先………」
見先「ウイルスレベル3を…超えた…ため…能力使用…許可願います……」
WBC職員「能力使用許可する」
【そして…見先の能力が解禁される】
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