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第10話「ジリツ」


見先「うっ……」


見先は苦しみだし膝をつく


上屋(ダメ……か…………?)

ウィルスター『カカカカッ!!!』

見先「くっそ………」


ウィルスターは鋭利な触手を柔らかく変化させ、見先の足に貫通したまま見先を宙に上げ、地面に叩きつける


ウィルスター『タノシイ…タノシイ……』


ウィルスターは見先を何度も叩きつける。地面であったり木であったり、叩きつける場所は様々だ

上屋はその様子を静かに眺めている


上屋「………」

ウィルスター『タノシイ…タノシイ…タノシイ…モットイッパイコロシタイ……』

ウィルスター『コロシタイ…コロシタイ…コロシタイ…コロシタイ…コロシタイ…コロシタイ…………』


ウィルスターのコロシタイという声が森の中で響く。その声をずっと聞いていると頭がおかしくなりそうだ


見先「………」


見先は突然ウィルスターの触手を掴み、自分の足から抜く


ウィルスター『!?』

見先「………」


見先の足の傷はみるみる回復していき綺麗に元通りになる


上屋「…やっと目が覚めたか」

上屋 (いつもそうだ)

上屋(あいつは…死にそうになってからじゃないと能力を発動しない)

上屋(いや…出来ないのか…まぁよくわからんが………)

上屋(自分で自分をストップしてるんだろうな…誰も襲わないために)


見先の背中から、突然蜘蛛の足のような血の塊が出現する。それは果穂のものとよく似ている


上屋(やっぱりアイツの能力…果穂ちゃんのとよく似てる……なんなんだ?)

ウィルスター『ソレ……!ナンダ………!!』

見先「殺したい殺したいってうるさいんだよ………」

上屋「見先!!切除開始だ!!」

見先「はい!!」

見先「ウィルスター!これからお前を世界から切除する!!」

???『ダメだ』

上屋「………?」


その場に突然、普通の人間と見分けがつかない程のウィルスターが現れる


???『あ〜あ……』

???『WBCに遭遇しちゃって大変だねえ〜』

上屋(なんだこいつ……ウィルスター…なのか………?)

見先「な、なんだ……?」

上屋「見先!お前はそっち集中しろ!!」

見先「は、はい!」

???『え〜君?』

???『楽しませてくれるの?』

上屋「ああ、これより楽しいものはないと思うほどにな」


上屋は耳についているインカムに指を当て本部に話しかける


上屋「WBC戦闘員上屋義平」

上屋「自分の人格を完全に確立させたウィルスターが出現」

上屋「ウイルスレベルはまだ不明ですが、能力持ちが予想されるため、能力使用許可願います」


WBC本部管理室にて、板橋が対応する


板橋「…わかった、許可する」

板橋「とにかくやってみよう」


上屋「はいっっ!!!」

???『早速やろっか』


ウィルスターがそう言った瞬間、上屋は一瞬で目の前に迫りウィルスターを殴り吹き飛ばす


???『ぐ……っ!!』

???(なんだこの速さは…いやそれだけじゃない)

???(あのパワーは一体……)

上屋「ウィルスター、お前を世界から切除する」


【上屋義平の能力、名付けるならば…】

【"血(ち)の鎧(よろい)"】

【その能力は、自身の肉体に血を鎧のように纏わせ強化するというもの】

【彼は"WBCの盾"と呼ばれている】


???(ふーん…これが戦闘員が持つ俺たちウィルスターを真似した病気の力………)

???(結構いいじゃん♡)

???『そっちばっか能力使ってちゃ…フェアじゃないじゃん?』

???『こっちもバンバン使ってくから』

上屋「ウィルスターとこんなに話したのは初めてだよ!」

???『だろうね』

???『あ、お互い知らない仲じゃあれだし自己紹介でもしよーか』

???『俺はカバキコマチ』

コマチ『コマチって呼んでね』

上屋「へー…随分可愛らしい名前じゃねぇか」

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