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最悪の出会い


街を歩くリアンとルー。


しかし、その足取りは重かった。


「ミュリエル・・・」

リアンが心配そうな目をしている


「今は、目の前のことに集中しろ」

ルーは叱咤した。


ガタっ、ガタっ、ガタっ・・・


…と、そこへ騎士団の列が通りかかる。


騎士団を率いているとみられる一人の将校が、二人の目の前で足を止めた。


「これはこれは、・・・裏切り者諸君ではないか」


「…!!」

とっさに身構える二人。


「いやいや、そう固くならずに。今日は騎士団の見回りに同行しているだけだよ。

・・・申し遅れた。私は、この度新たに聖騎士団団長を拝命したライト=ビダンだ」


「!!」

さらに表情を固くするリアン


「おっと、これは怖いなぁ…そんなに睨まなくても。私はあなたを取って食うわけじゃない。もっとも、あの女はどうだか知らんがね…」


「おい!なんだと?もう一回言ってみろ!」

凄むリアン

「よせ、リアン」

ルーが慌てて制止する。


「あの女は、こともあろうに参謀殿が魔物に殺されるのをお前らとともに見殺しにしたのだろう?そんな背信者のことを、なぜそう簡単に信用できる。一度裏切った者は何度だって裏切るんだぞ!」


「言うに任せてこの野郎ぉ!!」

リアンは必死の形相で剣の柄に手をかけそうになる・・・が

「ほう・・・。では、その参謀殿は、なぜあの時間に魔物と共にいたというんだ?しかも、我々と相対する形でだ。しかも、魔物は参謀と親しくしていたと、取り調べで何度も言っただろう?もっとも、お前は又聞きでしか聞いてはいないと思うが・・・」

ルーは冷静に反駁した。


「もちろん、お前らのこととその言い分は、上層部から聞き及んでいる。しかし、魔族とその仲間たちの言うことをどこの誰がはいそうですか、と信じるんだ?」

ライトは笑顔でそう言う。


「フンっ・・・確かに、私はかつて魔のモノだった。だが、この街の民衆がそれをどう評しているかは知っているだろう?」


「そうだな。民衆は時に愚かだ」

こともなげに言う。


「行くぞルー!こんな奴の相手なんかしている時間なんてないんだ!」

リアンは声を荒げた。


「まあそう悪く思わないでくれ。こちらも仕事なのでね。そうそう、あの女に会ったらよろしく言ってくれ」


二人のもとを後にする、騎士団長殿であった・・・


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