6:『仕切り直し』
警官たちとの一悶着が終わって3日後。俺、デイブ、ショーン、ケネス、マイクの5人はルークの入院している病院へと向かった。カウンターで病室の番号を聞き、その部屋へと向かう。
ルークの部屋は406号室。ドアを開けて入ると、ジェームスが一足早く来ていたようだ。
「お、おっすみんな!」
ルークが俺たちに向かって笑顔で挨拶する。どうやら元気なようだ。
「お、ジェームスも来てたのか」
ショーンがジェームスに対して話しかける。
「あぁ、俺も今来たところだよ」
「ま、とりあえずほれ、見舞いの品だ」
デイブがルークの前に果物の詰め合わせを置いた。
「おっ、やったぜぇ!」
俺たちはみんなでくだらない話をしながら見舞いの果物をみんなで食べる。会話の内容としては『ここの部屋担当のナースの姉ちゃん、メチャクチャ俺好み』とかマジな方でくだらない話。まぁ、こんな話が出来るのっていいことだと思う。
すると、ジェームスが話を切り替えた。
「なぁ、ルーク。一ついいか?」
「ん?どうした?」
「あの時なんで、俺を庇ったんだ?現にこんな怪我をするハメになったのに……」
「……別に?仲間だから……かな?」
「え?」
「だって俺らダチだろ?いくら一時的でも、たとえサツだったとしても、一緒にあんなぶっ飛んだことしてんだからさ。ダチに死なれるくらいなら、俺が怪我した方がマシだって」
そう言ってルークはにっと笑った。
「…………ありがとう」
ルークの笑顔につられてジェームスも笑った。
「……あ、そういやジェームス」
ふと俺は気になったことがあったのでジェームスに話を振る。
「ん?どうした?」
「警察のお偉いさんが捕まったんだろ?あの後どうなったんだ?」
「あぁ、州警察の方から新しい署長になる人が送られてきたよ。で、俺は副署長にまで昇格させてもらった」
「へぇー、大出世なんじゃねぇの?」
デイブが感心する。
「あぁ。で、これからこの街の警察を1からちゃんとしたものに作り直すんだ。『仕切り直し』だよ」
「へぇ。汚職まで仕切り直さないよう気をつけてくれよな」
「はははは、するわけないだろ」
「そうかい。ちゃんとよろしく頼むぜぇ?またあんなことに巻き込まれるのはゴメンだからな」
「そりゃ言えてらぁ」
みんなで大笑いした。
「……にしても、ギャングってクソみたいな奴らばっかりだと思ってたが、こんないい奴らもいたんだな……」
ジェームスが変に改まってそんなことを言う。
「…………へへっ」
「俺たちをそこらのギャングと一緒にしてもらっちゃ困るぜ」
おうよ、とケネスとマイクが相づちを打つ。
「俺たちゃ泣く子も黙るスラッガーズと」
「黙った子を泣かせるタッパーズだからな!!」
「おい悪い奴にしか聞こえねぇどころかタッパーズの方いろいろとタチが悪いぞ!?」
「気にすんな!」
デイブがグッと親指を立てると、全員それを見てまた大笑いした。
こうやって大笑いできるダチって最高だな。俺はそう思った。




