12 好き過ぎる
読んで戴けたら嬉しいです❗(人´▽`*)♪
「流華!! 」
今正に注射器の液体が注入されると云う瞬間、ドアが大きな音を立てて勢いよく開いた。
看護婦たちは一斉にドアを注目する。
流華もそれに吊られてドアを見た。
ドアには怒り心頭の智景がこちらを射るように睨みつけていた。
流華は安堵のあまり、笑みが零れる。
そして今がチャンスとばかりに腕に刺さっている注射器を抜いた。
逃げようとするが看護婦たちも全力でそれを阻止しようと渾身の力で流華の腕や腰にしがみつく。
だが智景が近付いて来たかと思うと鮮やかな動きで、あっという間に3人居た看護婦たちをのしてしまった。
「流華、大丈夫かい? 」
人間の絨毯を跨ぎ壊れ物でも触るように流華の背中をなでる。
流華はホッとして大きく息を吐いた。
「間一髪だったよ、でもどうして?
ピアスは妨害電波で聞こえなかったんでしょう? 」
流華が言葉を発するのを見て智景も安堵する。
「こんな人間の欲望が充満した場所に流華が居ると思うだけで鳥肌が立って仕方無かった」
智景の愛を感じて智景の身体にしがみついた。
「智景........」
智景は抱き締めて応える。
「さあ、こんなヤバい場所はさっさと脱出するに限る」
智景は床に倒れている看護婦たちの身体を調べ鍵束を手に入れ、流華の身体を支えながらそおっと立たせた。
「大丈夫?
歩けるかい? 」
「多分」
流華は歩き始めようとするが、脚が震えて力が入らず、すぐにその場でヘタりこんでしまった。
「怖かったんだね
ごめんね、もっと早く踏み込めば良かった」
そう言いながら智景は流華を抱き上げた。
部屋を出るとあの屈強な肉体のグラサン男が2人廊下で伸びていた。
『いったい智景って何者なんだろう? 』
流華はまじまじと智景の横顔に見入った。
その問いは時々感じていたが何故か明らかにしてはいけない気がしていた。
智景は少しの間流華を抱いたまま歩みを進めるが、廊下途中で流華をそっと下ろした。
「ちょっと立っていられる? 」
「大丈夫」
智景はサイレンサーの付いた大きめの銃を腰から抜き出すと、ドアの横壁に背を貼り付け鍵を開けドアを開いて中の客達を撃ち殺した。
廊下に面して並んでいるドアを片っ端から開いてその部屋に居る客たちを次々撃って行く。
この部屋の客はオーダーして買った相手と欲望を満たす為対価を支払った、意思では無く性欲に操られた者達だ。
この中に流華を指定した客が居るのだが、智景はどの部屋に流華を指定した客が居るのか迄は知らなかった。
流華に2度と手を出させない様にする為、手当たり次第客達を殺して行った。
流華は黒いスウェットの上下に銃を構える智景の姿に胸が苦しくなるほど興奮していた。
次々と部屋のドアを開いて銃で撃って行く智景はあまりにもセクシーで美しく、普段見る智景とはまた違う魅力で流華を圧倒する。
人が殺されていると言うのに流華は不謹慎にも、智景に強い欲情を感じていた。
仕事が終わると智景はまた流華を抱き上げ裏口目指して歩き始めた。
流華は智景の首にしがみつき心配になって訊く。
「死体、そのままでいいの? 」
智景はクスッと笑って言った。
「あいつらが必死で隠すさ
警察が立ち入れば自分たちの悪行もバレる」
家に帰ると智景はリビングのソファに流華をそっと下ろし、その隣に自分も身を沈めた。
流華は智景の膝の上に跨がり、胸から腹に向けて意味深に指をなぞり言った。
「智景の本当の正体は何?
売れない画家じゃないよね」
流華は智景のスウェットの中に手を入れ素肌を撫でた。
智景は流華の目を見詰め答える。
「流華はボクが何者だと嬉しい?
ボクは流華の望む何者にでもなるよ」
流華は愛らしい笑みを浮かべ口を尖らす。
「質問を質問で返すなんてずるい」
智景は仕方無さそうに溜め息を吐き小声で言った。
「アサシン」
流華の動きが一瞬止まる。
流華は智景の目を見詰め瞳を震わせた。
そして自分の感情に忠実に呟いた。
「ステキ.........」
流華は智景の肩に腕を回し悪戯な微笑みで言った。
「じゃあ殺し屋さん、今回の報酬は何がいいですか? 」
智景は流華の頬を両手で挟み、顔を覗き込んで言った。
「ボクは流華が無事て居てくれたらそれでいい」
流華はクスッと笑う。
「智景、僕を好き過ぎ........」
読んで戴き有り難うございます❗*.゜+ヽ(○・▽・○)ノ゛ +.゜*
私の母は今年87歳なんですよ。
お天気が良いと母を散歩に連れ出すんです。
年寄りは歩かなくなると瞬く間に歩けなくなるんですよ。
時に娘も参戦します。
3人で道路のわきに咲いてる雑草なんかのお花やら他所のお花畑を見ながらゆっくり歩くんです。
雑草でも本当に表情豊かで昨年は咲いて無かった雑草の花を見付けたりして、生命の息吹きを感じます。
タンポポはすっかり時期が過ぎて、今は丸々っとした綿毛が可愛く風に揺れたりしています。
可愛い雑草の花を見付けると、つくづく植物図鑑が欲しくなる今日この頃です。笑




