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3章28話

ショックを受けているキテオンを引きずりドアから少し離れる。

キテオン以外の私、スライア、ヒルコスは


「まさか計画殺人とは酷い話ですね。」


「くそ、キテオンさんは恩人じゃねえのかよ。」


「ちっ、結局面倒なことになっちまったが仕方ない。」


と各々喋り、続けてヒルコスが


「こうなるとラトランはブタ箱行きだな。自分と女以外誰もいないと思って自慢気に自分の犯罪を喋っているんだから自白したも同じだろう。今から踏み込むがキテオン庇うなよ。あれはお前を殺そうとした犯罪者だからな。わかったな。」


とキテオンに念を押し


「おい、お前名前は?」


とスライアに話し掛け


「わからない。記憶がないんだ。」


と言うが


「嘘つけ本当は記憶喪失なんかじゃねぇんだろう。こんなん俺でも衛兵の端くれだ。少なくとも記憶喪失の目付きじゃねえよお前の目は。」


と言い観念したスライアが


「……スライアだ。」


と名乗ると


「どこの誰か分からないがスライア、お前をキテオンの連れとして信頼して頼むが今からラトランをしょっぴくが相手は犯罪者だ。今から仲間を連れてくるのは面倒くさいからスライア手を貸せ。」


とヒルコスは言い


「わかった。」


とスライアが短く返事をすると


「いいか今からとりあえず俺、ヒルコス、スライア、その順番で中にはいるんだがヒルコスの姿を見たとたんにラトランは襲い掛かるかもしれないからヒルコスとスライアは俺が入れというまで中にはいるなよ。それとお嬢ちゃんはどうする一緒に中に入るんならドアの側から離れるなよ。いざとなったら俺ら3人を置いて逃げろよ。わかったな。」


と真面目な顔でヒルコスが言うので残り3人は頷くと


「おら、行くぞ。」


とキテオンの家のドアの前まで行き躊躇なくヒルコスがドアノブをガチャリと開け


「ラトラン、話があるから邪魔するぞ。」


とヒルコスが有無を言わさす中に入ると


「な、何の話ですか。私はご主人様が亡くなってとても悲しいんです。とても話をできる心境ではないんです。申し訳ないんですが話は明日ではだめでしょうか?」


とドア越しに先程のふてぶてしい態度とはうってかわり如何にも私はご主人様を偲んでいますという感じを出している。


「それがそうもいかないんだ。話というのはお前に会いたいという人がやってきてるだ。わざわざ俺が連れてきたんだから今さら帰れとはいわないよな。とにかく今から呼ぶから会ってやってくれ。おい、はいれよ。」


とヒルコスはラトランの言葉を無視し私達に入るように促した。

さてここから修羅場の始まりだな。

ラトランがどんな言い訳するのか楽しみだね。


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