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3章20話

余計な声を掛けず腫れ物に触るようにキテオンを扱う。

無言で祝福で出した水を差し出すと無言で飲みまた下を向いてしまった私達はその様子をひそひそ話をしながら見守っているうちに夕方になってしまった。

結局今日は村や町の場所を聞けず仕舞いだなと思っているとキテオンが顔を上げて


「ご心配かけてしまって申し訳ございませんでした。」


と謝ってきた。

私達はいえいえと答えると


「私の話を少し聞いてもらえますか?」


とキテオンが言うので


「私達でいいのであれば聞きますよ。」


と答えるとポツリポツリと話し出した。

私達はそれに下手な茶々などわ入れず頷く程度の相づちをするだけに止めた。

キテオンが話終えると少し晴れやかな顔になりひと安心だ。

内容的にはやはり従者のこととキテオンのことで


・従者の名前はラトラン

・元奴隷

・出会いは4年前

・キテオンは行商人もするが小さいながらも店舗がある

・嫁、子供なし

・ラトランと親族の娘と結婚させ跡継ぎにと考えていた


大体こんな感じの話であった。


「お二方に話を聞いてもらい助かりました。本当にありがとうございます。グスッ、…………あれ?そういえば私がはめていた指輪が無くなっているあれは特注品でけっこう気に入っていたんだけどな。…………うーんきっと魔物に襲われたときに無くしたのかな?」


キテオンが話ながら手を鼻の下に当て鼻をすすると違和感があったらしく指輪が無いと言い出したが襲われたときに無くしたと言う…………何かおかしい……うーん引っ掛かるな。

と考えていると


「所で今更ですがお二方はなぜこの辺りにおられたのですか?」


とキテオンが聞く本当に今更だなと思いながら


「私は気が付くとこの砂漠で倒れていたのです。」


と正直に言うスライアも続けて


「俺も気が付くと砂漠に倒れてたんだ。」


と簡素に理由を話す。

スライアは正直に言えないよな自国の暗黒導師のせいですなんて下手するとスパイ容疑がかかりそうだからな。


「気が付くとですか?」


と聞き返すキテオンに私は


「誰の仕業なのかは知りませんが気が付くと砂漠だったんです。最初から砂漠に来るつもりなら万全の準備をしますよ。だから私の持ち物は布切れと謎の木の実4つです。」


とポケットから出して見せる

とスライアも


「俺もなんも持ってない着の身着のままさ。」


と威張って手ぶらなのを言う。

キテオンが


「じゃあ私と出会ったのは本当に奇跡なんですね。こんな砂漠で会えるなんてすごい確率ですよ。よくこちらに歩いて来ましたね。」


と感心するとスライアは


「タージャがすごいんだ。一定方向に進んだ方が村や町をみつけやすいいいと言って日が昇る方に歩いてきたんだよ。」


と話すと


「村や町を探してここまで来るとは本当に大したもんですね。ここから私の町がちょうど近いんですよ。よかったらうちに来て下さいよ。お礼もしたいので」


とキテオンのお誘いを受けあーやっと町にたどり着ける目処がたってひと安心だね。

やはり人は助けるもんだなと思う。


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