表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/223

3章19話

物凄く落ち込むキテオンに声をどうかけようか思案しているととスライアと目が合う。

互いにアイコンタクトで困ったなということは通じている気がするが…………うーん何か話題、話題と考える。

キテオンの落ち込みを何とかしないと近くの村や町を教えてもらうのはなんとなく忍びない気がしてくる。

ん?んん?行商人つまり商人だからあれだ私達が倒した魔物から取った指輪やらを鑑定して気を紛らわしてもらおう。

キテオンの落ち込みに遠巻きに様子を伺うスライアを手招きで呼び小声で


「スライアさん、キテオンさんをこのままほっとくといつまでたっても私達は村や町の場合を聞けません。そこで落ち込んでいるキテオンさんの気を反らすべくスライアさんが倒して手にいれた指輪と短剣を見てもらったら如何でしょうか?」


と提案すると


「そうだなこのまま落ち込ませていても本人もキツイだけだろうしな。」


とスライアがごそごそと指輪と短剣二本取りだし


「じゃあ話しかけるぞ。」


スライアが若干緊張が走った顔で


「キテオンさん、ちょっと」


と話しかけると


「グスッ、ズズゥズ、えっ?呼びましたか?」


鼻を啜りながらキテオンは顔を上げるその姿が痛々しいが


「キテオンさん商人だよな。実は見てほしいものがあるんだが」


とスライアが


「この錆びた指輪なんだかどうだ?」


とキテオンに見せるとやはり商人らしく真剣な顔になり


「随分錆びてますね。んー素材は……銀です。あーこれちょっと呪いの指輪ですな。裏に呪詛が掘ってあります。えーと…3…指…皮……………大体解読出来ました。えーこの指輪を填めると3日に一回逆剥けが出来る指輪だそうです。呪いにしてはなんというセコい嫌がらせなんでしょうね。はいお返しします。」


と鑑定を終えキテオンは指輪をスライアに返すと


「これも見て貰いたいんだが」


と今度は錆びた短剣をキテオンに渡す。


「あー錆びた短剣ですか?武器は専門外なんですがね。んー素材は鉄……他にも何か混じっていそうですが…………呪いは掛かってないようです。まぁ量産型の一般的な短剣でしょうな。」


とスライアに返すと


「これが最後なんだかいいか?」


と見るからに新しい感じの短剣をキテオンに渡すと


「………こ、こ、こ、これをど、ど、ど、どこで手にいれたんですか?」


とキテオンが取り乱しながらスライアに詰め寄る。

スライアは何事という顔をして


「えっ?あーこの短剣とさっき見せた錆びた指輪と錆びた短剣は魔物の体内にあったものなんだが。」


と言うと


「そ、そ、その魔物とはいつ、いつ遭遇したんですか?」


とキテオンが必死に尋ねると


「キテオンさんに会う前日かな大きなハサミをもった魔物と遭遇してなんとかかんとか倒したんだ。その魔物の体内から出たものがさっき鑑定してもらった指輪と短剣二本だったんだ。」


とスライアが説明するとキテオンさんが


「…………その魔物はきっと私と従者を襲った魔物と同じだったようですね。グスッ、…………この新しい感じの短剣は私が従者に持たせていたものとおんなじです。やはりあの子はもう魔物の餌食になっていたのですね…………グスッ、…………ありがとうございます。その魔物が倒されたことであの子の魂も報われるでしょう。」


と涙まじりに呟くとまた下を向いて悲しみに暮れてしまった。


結果、キテオンさんを余計悲しませることになってしまったが下手な希望を持ち続けるよりもかえってよかったのかもしれたいな。

まぁこれで今日は移動は出来なくなったがな。


進まないorz

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ