3章18話
汚ない手で私の手を握る興奮状態の行商人(仮)に
「すみませんがこの手を
離してもらえますか。とにかく手を洗ってください。話はそれからです。」
と少し冷たくいい放ち行商人(仮)の手を私の祝福で出した水で洗わせた。
私の言葉にスライアがあれ?という顔で見ているが無視し行商人(仮)に
「まず一緒に屋台をと言って下さった件ですがお断りさせてください。」
と言うと
「何故です。見た目は禍々しいですがあれは絶対人気になります。だからそう仰らずにもう一度考えて下さいませんか?」
と行商人(仮)は食い下がるが
「まだ私達は出会ったばかりで自己紹介すらしていないんですよ。」
と告げると
「あっ、私はキテオン・トンノユというしがない行商人でしてゴレルロムン砂漠で村等をまわっています。」
と自己紹介をしたので
「私はタージャです。」
と私は名前だけ教え
「俺はプリラシア公国の第9副兵士長のスライア・ソバットだ。」
とスライアも自己紹介をすると
「じゃあ自己紹介もしたんで改めて考えて直してくれますよね。」
とキテオンがまた言ってきているがこちらもそれを了承するわけにはいかないから正直
に
「キテオンさんの申し出は大変ありがたいのですがキテオンさんは私の祝福は珍しく派生しているものだとは理解出来ますよね。珍しいということはすなわち目立ちます。目立つということは例えば悪い権力者が捕まえにくる可能性もあるんですよ。その場合近しい人であるスライアさんとキテオンさんは消される可能性もあるのですよ。そうならないためにこの祝福の派生他言無用なんです。」
と命を賭けてまですることではないことを教えた。
「残念です。本当に残念です。しかし命あっての物種なので屋台は諦めます。所で私を助けるときに他には人を見ませんでしたか?私の従者をしていたものなんですがね。」
とキテオンは本当に残念そうにしていたのと同時にどうやらお供の者が居たようだが
「いえ、見ていません私達がこちらに着いたときにはキテオンさんお一人で血だらけで倒れていましたよ。」
と言うと
「そうでしたか魔物に襲われたときに二人ともやられたのです。がもしかしたらとは思ったのですが…………。食われたのでしょうか。」
とキテオンは自分自身の言葉にうなだれてしまった。
私としては最悪のことを考えてかける言葉はみつからない。




