3章17話
目が覚めるなり何の因果で小太り中年オッサン行商人(仮の)土下座を見ないといけないんだろう。
起きてすぐの出来事なので頭が回らない。
土下座をしている行商人(仮)の後方でその様子を見ているスライアに目でどういうこと?と訴えると
「おい、タージャがびっくりしているから取り敢えず頭を上げろ。」
と行商人(仮)にスライアが話し掛けるが
「いいえ頭を上げるわけにはいきまません。私の命を救ってくれたお方です。礼をつくさせてください。」
と行商人(仮)は人の迷惑を考えず悦に入って土下座を止めない。
正直助けたのはこっちこ都合で助けたのであってお礼の一言とと近くの町か村を教えて欲しいな位の気持ちだから正直土下座とか重いわ。
そんなことを考えて行商人(仮)に
「どうかそこのおじさん面を上げて貰えますか?このような砂漠でそういうことをされてまた倒れられると困りますのでどうか面を上げて下さい。」
と伝えると
「えっ、あっ、ああ~すっ、すみませんでした。」
と慌ててガバッと頭を上げた。
スライアが
「いくら俺が言っても頭を上げなかったのにやっぱり命の恩人の言うことはきくのか。」
といじけているが無視して行商人(仮)に聞きたいことは色々あるけど取り敢えず頭を働かせるため
「スライアさん、そこのおじさん朝食にしましょう。」
と二人に話し掛ける。
行商人(仮)は動かずこちらを見ているがスライアは私のそばに来て手を差し出す。
日課のようになった祝福差し出した手を洗わせスムージーを手に出す。
それをごくごくと飲むスライアを行商人(仮)の目が見開いてその後私達のそばに近寄り
「なっ、なっ、なっ、何なんですか?ふっ、ふっ、普通祝福では緑の禍々しいのは出ないでしょう。そんなの飲んで大丈夫なんですか?」
と騒ぎ立てると
「別に無理に飲まなくてもいいぞ。これが俺達の朝食代わりの飲み物なんだ。まあ見た目は禍々しいが飲むと以外と旨いんだぜ。」
とスライアが言うと
「ほっ、本当に美味しいんですか?私には毒に見えて仕方ないんですが…………。じ、じぁあ私にもく、下さい。」
と恐れながら手を差し出すので祝福で水を出し手を洗わせた。
その後その行商人(仮)
に何かを掬う手の形にしてもらいスムージーをその手の中に注ぎ込んだ。
行商人(仮)は恐る恐るその手を口元に持っていくと
「えーい一度は捨てた命だ死んでも今さらだ。」
と失礼な掛け声を掛けてグッとスムージーを飲む………………。
「いっ、いっ、いっ、以外とと旨い。これは………………。」
行商人(仮)が黙りこんだと思ったらスムージーで汚れた手で私の手を取ると
「お嬢さん、これは売れますよ。私と一緒に屋台から始めましょう。場所はどこがいいですかね。」
といきなり商売の話をし出した。
えっ?いきなり商売を持ち掛けんの?ってか手!汚ないな!と思う私であった。




