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3章8話

砂上にて

ハサミ翳して

威嚇かな


一瞬にしてそんな川柳を詠む私はまだ危機感が足りないというか現実逃避に近い状況でスライアはなんかアワアワとパニック状態だ。

このままじゃあ駄目だと焦る私達に徐々に一歩、一歩ゆっくり間合いを詰めてくる。

あー、うー、えーとえーとと必死に頭を回転させ考える。

私の所持品はと考えるがろくなのはない。


・ハンカチ代わりの布

・神のお玉(縮小バージョン)

・裏庭で拾った謎の木の実×4


駄目だ何の役にも立ちそうもない。

落ち着け私、今何がベストかシンプルに考えよう私は武器はなく水が出せる、スライアは武器があるが敵の動きが読めずパニック、サソリとの距離はあと7.80m位か……………………一か八かこれしかないかな。


「スライアさん、今から私がスライアさんとあの魔物の間に大量の水を出します。甘い考えかも知れませんが泥沼を作り出せればきっとあの魔物の動きを遅く位はできるはずです。ただ大量に出したことがないの確信は持てませんがね。」


とスライアに伝えることだけ伝え


「タージャ、よせ。」


という我に返ったスライアの声も無視しスライアとサソリとの間に入り


『大量の水』


と祝福を発動させた。

ドバドバと水が砂に染み渡る最初は砂の中に吸収され水は一向に砂上に留まらない。

その間も一歩一歩ゆっくりゆっくりサソリは近付いてきている。

スライアは


「タージャ、危ないから無理せず下がれ。」


とその場を動かず声を掛ける。

そんなスライアにあきれながら私はというと急激な祝福の使用に視界がぐるぐると回るような気がしてもしかして目眩かな?と前世、現世通じての初目眩をこんな絶体絶命の中で体感している。

そうこうしているうちにいよいよ私とサソリの距離は一車線半位まで迫っているときにやっと水が砂に吸い込まれなくなっていてそこら辺に水が溢れた。

これでいいはずと


「スライアさん、後は頼みます。」


スライアに託し私は走って後方まで下がり戦況を見守ることにした。


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