3章6話
まあ砂漠とはいえそりゃあ生理現象は押さえられないよね。
突然表情を固くした私にスライアは
「タージャどうした?」
と尋ねたので私は正直に
「スライアさん、お願いがあります。私は今物凄く尿意をもよおしています。それでですね今から少し離れるので後ろを向いて待っていていただけませんか?」
とスライアに告げる。
これからどこまで一緒に行動するかわからないがここは避けては通れぬ生理現象なのである。
「え?ああ、そういう問題もあったか。わかった後ろは向くけどあまり遠くにはいくなよ。俺は砂漠にどんな魔物がいるかはわからんからあまり遠くに行って魔物が出た場合対処が出来ないから何かあったら直ぐに呼べよ。」
と私に言い聞かせスライアは後ろを向いたので砂に足をとられながら音が聞こえなさそうな距離を取って急いで済ませる。
ほっと息を吐きスッキリしさあ戻ろうかなと何気に後ろを見ると砂の中より白いのが見える。
ジーっとその白い物を見る。
ん?
んんん?
ま、まさか!
「ギャー!ほ、ほ、ほねーーーーー!」
砂漠の中心で骨と叫ぶ…………ハッ
某dramaかよ。
思いっきり叫んだのでスライアも
「どーしたーぁぁあ。大丈夫かーぁあ。」
と砂を蹴りあげ駆け付けてくれた。
スライアは私の前までくると
「何か魔物でもいたのか?」
と辺りを腰に下げた剣に手をかけながらキョロキョロと警戒する。
私は
「スライアさん、魔物はいないです。ただそこに動物なのか魔物なのか人のなのか分からないので骨があったのでびっくりして叫んでしまいました。心配かけてごめんなさい。」
と骨を指差しながら動揺したことを告げた。
スライアはそれを聞いてその骨に近付き砂に埋もれた部分を掘り骨を取りだし観察し
「タージャこの骨は人のじゃないから安心してくれ。大丈夫俺達はきっと生きて砂漠を脱出できるさ。」
とスライアが慰めて私の頭を撫でて
「骨からはなれるぞ。」
と私を促すが、なに骨をさわった手で撫でてくれてんだとおもいながら二人で骨から離れる。
元の場所まで来て空を見上げるとすぐそこまで夜が近づいているらしく太陽が昇る方角の空には星が一つ表れていた。
その星を見ているとどっと疲れが込み上げてきて
「スライアさん、私はもう色々と疲れましたのでもう寝ます。」
スライアの返事も待たず私はちょうど近くにある砂の山側面にに背を預け口元に布を巻き
「スライアさんお休みなさい。」
スライアは私の素早い行動に唖然としたが
「確かにこの暑さじゃあ疲れるよな。タージャは子供だから余計に疲れるだろうし、俺も寝るか。」
と言って私のすぐそばに腰をおろし寝転んだ。
スライアが私の方をチラチラ見ている気配を感じるが今日はもうこれ以上かまうのは無理いっぱいいっぱいです。
こうして二回目の砂漠の夜を今度は二人で迎えるのだが………………希望が見えない。
そんな絶望を感じながらいつの間にか深い眠りについていたのだった。
生理現象って困るよね。




