3章5話
スライアと行動を共にすることに決めたが某RPGのように仲間が増えましたというメロディーが流れるわけもない。
異世界だからちょっとだけ期待したがそんなわけないよね。
なんやかんやで気が付いたら夕方になっていてスライアに
「もう夕方なのでこのままここで野宿したいのですが?」
と言うとスライアは
「出来れば涼しい夜に進んだ方が良くないか?」
と頭の悪い意見を言ってきた。
筋肉バカそんな言葉が頭をよぎったがここはちゃんと説明して納得させないと
「スライアさん、私がここまで来るのに太陽の昇る方角を目指し歩いてきました。むやみやたらに歩くのは危ない気がするので歩く方向を決めてきました。しかし夜歩くとなるときっと星を目印にすることになるでしょうが私は星座が分からないので一定方向に進めなくなる気がしますがスライアさんはどう思いますか?」
ふう、何だろう子供っぽさがそぎおとされているが生きるか死ぬかが掛かっているから装うのは正直きつくなっている。
スライアさんはというと
「タージャは頭がいいんだな涼しいから歩けばいいと思った俺はバカだな。ごめんなこんな頼りない大人で………………ふう、それにしても腹が減ってきたな。」
バカはバカだけど己の間違いをすぐ認めるスライアはいい人なんだろうな。
そんなスライアに私は迷いがあったが
「…………スライアさん座って両手を出してください。今から祝福で水を出しますから手を洗って下さい。」
不思議そうな顔をするスライアの手を水で流し
「スライアさん両手で水を掬う形にしてなるだけ水分が下に落ちないようにしてください。」
スライアは私の指示どおり両手を形作り
「タージャ、有り難いが水はさっき飲んだばかりなんだが。」
と水は今は要らないということだが私は構わず
「スライアさん、私はスライアさんを信用していますからね。これから私がすることを決して他の人に喋らないで下さい。いいですね。」
スライアに口止めをし水の祝福をスライアの両手の上で発動させた。
『グリーンスムージー』
そのとたんスライアの両手の中にはグリーンスムージーが溢れていた。
スライアは物凄く驚き
「タ、タージャ、な、何なんだこの禍々しい緑は……ハッ、毒かお、俺を毒殺するのか。」
パニックになって固まっているスライアに慌てて私の手にもグリーンスムージーを出し
「スライアさん、落ち着いて下さい。これはスムージーという飲み物で中身は野菜などが入っています。ほら毒じゃないんですよ。」
とスライアの目の前で自分の手に出したスムージーを飲んで見せた。
スライアの目が大きく見開き
「タージャ、本当にこれは毒じゃないのか?水の祝福は水以外出ないんじゃないのか?」
と私を疑っているので
「スライアさん、何でわざわざ助けた人を毒殺しないといけないんですか。やっぱり私は他の人とは違うからそんなことを言われるんですね。」
と悲しそうに振る舞うと
「タージャ、ごめんな疑って
そりゃあ人それぞれ色んな能力はあるよな。タージャの場合たまたま少し変わっていただけなんだよな。俺がお腹が空いたと言ったからタージャの秘密を教えてくれたんだよな。わかったこれ飲むから。」
と慌ててスライアがフォローしてズズズーとスムージーを飲み始めた。
スライアそんなんじゃあ君騙されるよ。
この場合はもっと追求しないと今回はまあいいとしてこれからもそんなに人を信用すると後々えらいめにあうぞそれでも副兵士長かよ。
スライアがスムージーを飲み終わるのを待って
「手が汚れたので水で洗い流しましょう。」
と祝福で水を出し二人とも手を洗ってスライアが
「美味しくはないけど水より腹に溜まるからスムージー?助かったよ。有り難うタージャ。」
とお礼を言ってきたが私は今それどころではなくなっている。
ヤバいもよおしてきたんだけどどうしょう。
あれっ?話が全然進んでない?




