2章16話
レニーに約束した通り直ぐには決断はしないが毎日毎日双子に話し掛け早く素性が分かるようにはしている。
旗から見るときっと幼い兄弟を可愛がっているように見えるかもしれないな。
そんな毎日を過ごしているとある日父方のお婆ちゃんがやってきた。
どうやら手紙か何かで双子が産まれたのを知らせたらしく家に入ってくるなり
「ダボス私のかわいい孫はどこ?双子のかわいい赤ちゃんあなたたちのお婆様が会いに来ましたよ。」
父親が若干引きぎみに
「母さんこっちに寝かし付けているよ。」
と双子の元に連れていった。
テンション高めにやって来たので私も引いたがまあそりゃそうだよね私の時はすでに少し大きかったからいきなり孫って言われても状態だったろうにね。
さんざん双子を可愛がったあげくにふと私の存在を思いだしお婆ちゃんは
「そういえばタージャの学校の入学は何時にするの?」
母親に尋ねると
「来年ごろがいいような気がします。ある程度の事は此方で教えても一生の友達や恩師になる人に出会える機会は田舎には少ないでしょうし」
とすっかり母親らしい返しをすると
「あなたも本当に母親らしくなったわね。数年前にも話したと思うけど家の近くにソホロイ学園ってのがあるのよ。そこは名門とまではいかないけどごくまれに国中に名が轟くような人物が出る学園なのよ。あなたがタージャを天才だと思うのならば私の家から通わせることがいいと思うのだけれども今双子の世話で大変でしょうしね。」
そういいながらとなにやら書類を出し
「これは入学願書で試験と適性を調べて入ることになるからまあ来年入学するにしても願書は年末までには提出してもらわないといけないけどね。」
お婆ちゃんはとりあえず要はすんだとばかり書類を母親に押し付けてさっさと帰っていった。
「お母様も手際がいいというかなんというか。」
と父親に話し掛けているが私はそれどころではない。
えーと年末ってことはあんまし時間に余裕ないなと思いと双子とのコミュニケーションがまだなのにもしかしたら判明する前にここを離れるのかという思いがありなんとなくそわそわしてしまう。




