2章15話
双子が生まれた日の夜自分が赤ちゃんの時の事を必死に思い出していた。
どれくらいで言葉を分かるようになったっけそんなことを考えているといつの間にか周りの景色が変わっていていつものごとく事務机越しにレニーが目の前に座っていて
「お久しぶりでございます。担当のレニーですが覚えていらっしゃいますか?」
と言われ反射的につい
「久しぶりではないしまだまだ老化はしてないから覚えてるに決まってるわ。」
語尾が関西風の突っ込みになってしまった。
まあそれより
「あれ?もしかして赤ちゃんが産まれたから?」
レニーの登場にそれ以外は考えられないからと尋ねると
「お客様の心の葛藤をこの間から感じていたので心配になり誠に僭越ながらやって参りました。」
と言っているが恐らく
「あれでしょ、ようは赤ちゃんを殺さないかどうかうかがってたんでしょ。いくらなんでもいきなりは殺さないし2択だから両方は殺れないし」
とレニーの心配事の部分を当ててみた。
レニーは
「お客様、ご明察の通りでございます。わたくしはてっきり産まれた時に双子全て始末なさるおつもりかと思っておりました。」
その言葉に思わず
「私は暴君か何かか。色々判別つくまでは殺さないし関係ないのまで殺らないしその辺の理性はまだあるわい。」
とまくし立てた。
その様子にレニーは
「担当者として安心しました。この時点で双子を殺していたらマイナス120000ポイント付いていて来世以降しばらく植物と昆虫の間をかなりの回数往復転生を繰り返すことになるので担当としてはとても悲しい結果になるところでした。ちなみに内訳はお客様が気にしている方はマイナス20000ポイントで無関係である方を殺していたらマイナス100000ポイントでした。」
レニーはさらっと恐ろしい事を言ってる。
殺るときは来世以降覚悟しろってことだね。
一応レニーを安心させるために
「とりあえず素性が分かるまではなにもしないと約束するから」
と言ってあげると
「出来るならそのようなことが起こらないことを祈っております。担当の責任問題に発展しますので何卒宜しくお願いします。」
結局自分の保身のためかいと心で突っ込みながらちょっと興味があるので
「責任問題ってちなみにどういうこと?」
と尋ねると
「一般社会と同じように減俸や降格等が有ります。」
何処の世界も変わらないんだねと思っていると
「お客様のご意志をご確認出来たのでまたその時期になりましたら訪問させてもらいます。それではまたお会いできる日を楽しみにしています。」
淡々と楽しみにと言われてもと思っていると何時もの如く何処かに引っ張られるような感覚がし気が付くと自室のベッドにもどっていた。




