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2章10話

キリアお婆さんの喜びを他所に心は段々あらぬことを考えてしまう。

このままキリアお婆さんを連れて行かず出産を失敗させることは出来ないのか。

イヤ駄目だそうしたら母親の命も危険に晒してしまう。

とにかくキリアお婆さんを連れて行こうと


「キリアお婆さん喜んでいるところ申し訳ないですがわたくしの母親が優秀な産婆さんであるキリアお婆さんのことを待っていますので出来るなら速やかに御足労頂けると大変ありがたいのですが。」


とキリアお婆さんに話し掛けると


「優秀なって子供の癖に大人をおだててるんじゃないよ。まあそこまで言われて悪い気がしないね。じゃあ行こうか。その前にちょっと待っててぎっくり腰で着替えもままならなかったから。」


そう言って着替え始めたのであわてて寝室の外にでる。婆さんの着替えなんか誰も得しないからね。

それよりやっぱりおだててるのはばれたかまあおだてられて怒る奴はいないからばれても平気さ。

あれ、家を出発してどの位たってる?

そんなことを考えていたら


「待たせたね。さあ行こうか。」


こうして二人でキリア婆さんの家を出発し途中


「キリア婆さんぎっくり腰はもういいの?」


とご近所さんに話し掛けられ


「私を待ってる妊婦がいるんだ気合いで治すさ。」


と言いながら私にウィンクするキリア婆さん…………誰得だよ。

と思うがこの分だと他の人にも他言無用の約束は守ってくれそうだな。


足の遅い年齢層の二人がえっちらおっちら歩きやっと家にまでたどり着きキリア婆さんは母親の姿を診るなり


「あーこれは大変だ。もしかして……。」


キリア婆さんの言葉の最後を聞き取れずえ?っと思っているとキリア婆さんが


「お嬢ちゃん、今から出産することになるだろうから綺麗な布とお湯を沸かしておいておくれ。それから呼ぶまで寝室には近づくんじゃないよ。」


と私に言って母親と寝室に入っていった。

イヤお湯を沸かすのも綺麗な布も用意しますよ。

それよかゴニョゴニョと言ったとこが物凄く気になるんどけどね。


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