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2章8話

もう数日かな?と思っていたが庭に出て実験(商品開発をしてるつもりはないが結果飲料系生産)をしていると家の勝手口から


「ねぇタージャ、赤ちゃんが産まれる兆しの痛みがね来てるのよ、えーとそれは陣痛って言うんだけどそれは置いといて、産婆さんを呼んできて欲しいんだけど。」


と母親が落ち着いた口調で勝手口から裏庭にいる私に言った。


「お父さんは呼ばなくていいの?」


と母親に聞くと


「まあ産まれるまでまだまだ時間がかかりそうだし呼ばなくても時間になると帰ってくるでしょ。」


と呼ぶ必要なしと判断されそれもそうだなと思い


「産婆さんは何処に住んでいるんですか?」


母親に頼まれた産婆さんの住所を知らないからな。


「えー、家から真っ直ぐいや違うえーと…………説明がめんどくさいなえー聖会の近くに住んでるからその辺の人に産婆さんの家を聞いて回って連れてきてね。じゃあ頑張って。」


母親は陣痛で痛いのか説明が面倒くさくなってしまったのか分からないが早口でそうまくし立て勝手口のドアを閉めた。

母親の早口に唖然としたがとりあえず田舎の古い聖会の近くまで早歩きで向かった。


ずんずんずんずんと脇目もふらず一心不乱に歩みを進め家を出発して7.8分後遠くに聖会が見えて村の中心部に近づいている。


「もう、感覚的にはかなりの距離を行ってる感覚だけどはずだが体の大きさが伴ってないからまだつかないなー。」


独り言をつぶやきながらえっちらおっちらと一生懸命歩を進めるとやっと聖会の前に到着した。

周りをキョロキョロと見るが人がいない


「めんどくさいが仕方ない聖会で聞くのは色々と問題が起きそうだから先ずは聖会の真正面の家から聞くか。」


真正面の家を


「すみません。ちょっとお聞きしたいことがあるんですが。どなたかいらっしゃいませんか?」


と玄関のドアを叩く、…………誰もいないのか?

暫くは待つのもいいが時間が惜しいのでその右隣の家に移動して先程と同様の動作を繰り返す。

すると今度は


「はーい、誰?なにか用かしら?」


中年のおば様が中から返事をして出てきてくれた。


「申し訳ありません。わたくしこの村に住むダボスの娘のタージャと申します。この近所に産婆さんがお住みになってるそうでもし宜しければ住所を教えて頂けると大変助かるのですが。」


一応丁寧にお伺いを立ててダボスの評判を落とさないように振る舞う。


「産婆さん?あ~あ、

キリア婆さんのことね。この家の隣の家よ。」


おば様が指を差しその指先を辿る。え?まさか。

さっきの家かよ。


「ありがとうございました。」


とお礼を言って去ろうとしたら


「あ、キリア婆さん今ぎっくり腰で動けなくなってるから産婆さんが必要なら隣の村に呼びに行った方がいいとおもうよ。


そう言っておば様は中に引っ込んだ。

何てこった!と狼狽えるよりそれって光力で治せるなら問題なしだよね。

ということでまた聖会正面のお宅に訪問するかね。


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