5章27話
昨日と同じ宿に泊まった翌日
「昨日は変な兄弟に巻き込まれて魂玉を売るのすら面倒なほど疲れたな今から売りにいってくるか。」
とスライアが言い摩耗石屋にいくことになった。
どうせ二束三文位の値段だろうと思いながら店まで来ると摩耗石屋はやはり独特の雰囲気があり他の店に比べて色彩がなく怪しげな石像が店頭に飾ってあった。
店内もやはり薄暗く水晶みたいな鉱石が展示してありどこぞの占いの館かとおもってしまった。
奥に魔法使い風のご老人が立っていて
「いらっしゃい。ゆっくり見ていってくれ。」
と声をかけられたので
「魂玉を買い取ってほしいんだが」
とスライアが代表して昨日(カタリカトは多分面倒臭かったんだろう)魔物から回収した魂玉を店主の前に置いてそう言うと
店主は魂玉をざっと見て
「あまり価値のありそうなのは無さそうだが魂玉浮が30ゲソラスその他はまとめて60といったとこだね。」
とあわせて90ゲソラス……割りに合わないなと考えていると
「そうがっかりしなさんなこの魂玉浮は遺跡の魔物を倒したのだろ遺跡の魔物は魂玉浮を有している個体が多いから頑張ってそれを倒しなされ確かに遺跡には珍しい物も表れるがそれを手に出来る者はごく一部だ。悪いことは言わん地道に魔物を倒すことが稼ぐ近道じゃよ。」
と店主に諭されて
「それは重々承知してるさそれでも挑まないと俺達はどうしてもお金が要るんだ忠告はありがたく頭の隅にでも置いとくぜ。」
とスライアは答えカタリカトは
「一つ聞きたいんだけど摩耗石で筆記具はないのか出来れば消えにくいのがいいんだけど。直に建物とかに書けるといいんだけど。」
と遺跡で目印代わりに差してた松明が消えたのを踏まえてカタリカトはそう聞いたら
「ん?ああ少し高いがあるぞ。」
と棚から布袋を取りだし
「これはコウボの筆と呼ばれているもんで何故コウボというのかは知らないが作った者が『コウボも筆の誤り』と言って作ったそうだがいくらなんでも誤りと商品に付けれるわけにいかないからコウボの筆と名付けたがなかなかの良品で一度書くとなかなか消えない代物で価格は680ゲソラスになるがどうしますか?」
と店主がそう聞いてきたのだがえ?まてまてコウボの筆とはもしや弘法の筆の誤りの意味では?
もしかして私より来た人がまだ生存している??




