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5章26話

ダニベ兄弟は私が杖を渡したことに対しスライア達がそう言ったと勘違いしているらしく


「お嬢ちゃんは素直に従ってくれたがオメーらはそんな態度かよ。まあいいこの杖で勘弁してやるよ。」


と言い


「この通り杖は返ってきたんで後は俺達を怪我させた分を償うために牢に入れてくれ。」


と衛兵にダニベ兄弟が訴えると


「分かったがこちらが否定している以上もう少しこの者の話を聞きたいと思うから少し待つように。」


と衛兵が言い


「杖は自分の持ち物と言いながら何故渡したんだ。」


と聞かれ


「それは……」


と答えようとしたとき


「あ、め、目が霞むっ、く、くらくらするぅう。」


と杖を手にしているダニベ兄弟がそう叫ぶと


「てめー何しやがったんだ。」


と杖を持ってないダニベ兄弟が私に詰めよってそう言い


「どういうことなんだ。」


と衛兵も私に詰め寄るから


「私はなにもしていませんよ。あの方が私の杖を返せなんて仰るから渡したまでですよ。まあ普通に杖の持ち主と仰るなら杖の特徴位は分かってての行動でしょうからね。」


と私が言うと


「特徴?それはいったい。」


「おい、嘘つけ適当なことをいってんじゃねえ。」


と衛兵と杖不所持ダニベ兄弟が言うので


「嘘じゃないですよその杖は立派な名前が付いていて拿血のだけつのつえというんですよ。特徴は使う者の血を奪い良くて倒れる程度運がなければ死ぬという禍々しい赤黒い見た目から分かるように呪われてますよ杖。」


と告げると


「た、た、助けてくれっ俺はまだ……し、死にたくないんだ。」


と杖を持ったダニベ兄弟が見えているのか分からない目を宙にさ迷わせてそう言い


「の、呪い!じゃあ何で杖を持ってたあなたは平気なんだ。」


と衛兵は私を見てそう言うので


「あ、私にその程度の呪いは効かないんですよ。だから私が杖を使ってるんですがね。分かったでしょ私が杖の持ち主だってところでもう限界なんでは?」


と言ってる側からバタンッと杖を持ったダニベ兄弟が倒れ


「おい、しっかりしろ。」


と杖不所持ダニベ兄弟が言い


「頼む助けてくれったった一人の兄弟なんだ。悪かったあんたらは先に襲ってないし盗んでもいないだから頼む。」


と頼み込んできたら


「それは虫が良すぎるよね。」


とカタリカトが言いスライアもヨナタもそれに同意して頷いた。


「ちょっといいか、君らを牢に入れる理由は無いようだが人に死なれるのも困るんだよ。ここは我々に免じて許してやってほしい。ちゃんと言い聞かせるから」


と衛兵が言うので


「仕方ないですね。」


と死にかけているダニベ兄弟が手に持ってる杖をフンッと引き剥がすとメリメリと小さな音をたて杖とダニベ兄弟の手との間に少し血が糸を引いた気がしたがとにかく杖を回収し瀕死なダニベ兄弟の脈を取ると微かに動いてたので


「間に合ったみたいだね。」


と告げたとたんに


「おい、治療院に運ぶぞ。」


と衛兵が言い無事なダニベ兄弟と衛兵が瀕死なダニベ兄弟を担ぐと


「私達は急いで治療院にこの男を運ぶんで失礼します。何かあったら屯所まで訪ねて下さい。」


とさっさと去っていった。


「無駄な時間だったね。」


とカタリカトは言い


「人が死ぬところは見たくないよね。」


とヨナタが言い


「宿に戻ろうぜ疲れたぜ。」


とスライアが言うので私もうんうんと頷き町まで戻った。


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