1章第13話
いつのまにか霧がかかった川辺沿いを歩いている暫く歩くとブクさんも歩いている。川の向こうから何か言っている声が聞こえるあれは私の死んだ地球のお婆ちゃんと知らないおじさんがあれっ、でも此処は?
「まだ間に合うから体に還りなさい。」
その言葉を聞いたとたん私もブクさんも何処かに引っ張られ目が覚めた。
「はっっ、此処は?」
見回すとソワーシンの自分のベッドの上に寝ている。
「ゆっ、夢か~。いや、確かにあれば日本の死んだお婆ちゃんだった。ってことはあれば三途の川?いやブクさんもいたしね夢かな」
そんなことをつらつらと考えていると部屋のドアが開いて
「ダージャ気付いたか?体はどうだきつくないか?」
父親がベッド脇まで来て心配そうに話し掛ける。私としてはそれよりも
「おとうさん、私のことよりブクさんはダイジョブなの?」
内心どきどきしながら聞くと
「ブクさんは助かったよ。でも傷が深かったのか川を渡ろうとしていたなんて訳のわからないことを言ってたな。」
それ、三途の川ですからっついでに私も渡ろうとしてましたからっ、思わず心で突っ込んだ。
「それでブクさんの息子のブクタがお礼に来てるぞ。ブクタ
入っておいで。」
父親がブクタを招き入れたブクタは私より3つ年上の5才児だが前世記憶が私にある分年下感は拭えない。
「とおちゃんを助けてくれてありがとよ。お前子分にしてやる。」
【チャラララン、ブクタが仲間になった。】
そんなフレーズが頭をよぎった。
「こらこら女の子に子分にしてやるはないだろう。とにかくお互い仲良くな。」
父親が軽くブクタに注意したがこれが母親なら泣かされるぞブクタよ。この日は疲れたのでブクタに帰ってもらった。
次の日お隣のお節介なジルおばさんが訪ねてきて
「ダボスの娘が神童だと噂になってるよ。気をつけなよなかにはよからぬことを企む人もいるから誘拐とかに気をつけなよ。」
父親は
「大丈夫、この村で俺にかなう奴なんて滅多にいないさ。留守にするときは鍵もきっちりかけるしなるだけタージャに光力は使わせないようにするさ。」
この時は軽く聞き流した父親と私は後に後悔するはめになるのだった。




