第七話 同好会の日常
一緒に看板を見た日から、僕らの同好会は、放課後のたびに活動するようになった。
三人での活動は奇妙だった。
僕は浅川の連絡先も、きらりちゃんの連絡先も手に入れたけれど、メッセージを送りあうことはなかった。僕が連絡しても、全く返事がこないからだ。
雨が続いたことも手伝って、ただ毎日放課後に部屋に集合し、データの整理を行う日々が続いた。
活発なきらりちゃんが、浅川と一緒に僕が集めた画像を見ていた。二人があれこれコメントしていた。そんな光景を眺めるのが、僕は本当に楽しかった。
ときどき僕の視線に気づいた浅川に「何みているの」と冷たく言われるのも格別だったし、きらりちゃんが、「めぐる先輩は冷たすぎです。もっとあゆむ先輩を認めてあげてくださいよ」なんて、いつの間にか下の名前のほうで呼ばれはじめたりもして、これから先、もっと楽しくなる予感があった。
浅川めぐるは、「認めてるわよ」なんて返していたけれど、普段の態度を見ていれば、僕をプラス評価していないことは明らかだ。この部屋以外では、僕との接触を避けているからな。この部屋の中でも相変わらずの塩対応だけれど。
久しぶりに晴れ間が見えた日、僕は昼休みに、二人の携帯に連絡をした。今日は外にでようってメッセージを送った。返ってこなかった。
コミュニケーションがうまくいかなすぎる。浅川はともかく、きらりちゃんは僕に告白してきたくらいなのだから、スルーされると普通に傷つくんだけどな。
ただ、放課後に部屋に着いたときには、もう二人が出かける体制で待ち構えていたので、大きく安心したのだった。
「おそいですよ、あゆむ先輩」
「ごめんごめん、きらりちゃん」
そうして僕らは三人で出かけようとしたのだけれど、珍しい人からの着信が、僕らのお散歩を阻んだ。
携帯の画面を見て、僕は通話を開始した。
「ギャル先生? もしもし、大道です」
『あ、大道くん? ちょっと職員室にきてくんない?』




