ゲームを始めよう 3
学校が終わり、急いで帰宅する。最近できた、新たな楽しみのために。
先日、たまに買う歴史雑誌を読んでいたら、とても面白そうなネットゲームを見つけたからだ。その名は『ドリーム・ヒーローズ・ヒストリー』。古今東西の歴史上の偉人や神話の神様、物語のキャラクターなどが歴史を破壊しようとする正体不明の敵と戦う戦略シュミレーションゲームだ。
このゲームのサイクルや英雄について話してみたいと思う。
まず、このゲームのサイクルは、週末の土曜日、日曜日に盟主戦というものがあり、領主(豪族であるプレイヤー)同士の戦いが行われ、その時の成績で、ゲーム内通貨であるバーシルや、英雄たちを引くことのできるクジや英雄カードの能力を引き上げる武具がもらえるシステムだ。ちなみにこのクジでも運が良ければ、クラスSやAの英雄が手に入る。確率もゲーム内通貨よりも高くなっている。ちなみに、この盟主戦、解りやすく言えばプレイヤー同士の対人戦になるので、以前に述べた重課金者、廃課金者が有利になってしまうことを考慮されているのか、次元の歪みというNPC戦も準備されていて、そこでポイントを稼ぐことも可能だ。
そして、半年ごとに総合順位が決まり、トップテンになったプレイヤーには次のシーズンの盟主英雄のカードがランダムで一枚と、クジが二十枚前後プレゼントされる。六位以下の領主にも、アイテムや枚数は減るがクジがプレゼントされる。
次に、英雄たちには、武勇、知性、政治力、体力の四つのステータスがあり、武力や体力の値が高い英雄は、戦闘向きで、知性や政治力の高い英雄は内政向きと、なっているようで、しかも、実在の人物や神様たちがモチーフになっているからか、ステータスの数値も、その人物の史実や伝承からのイメージに近い値になっている。
そして、こういったゲームでよくあるスキルといったような特技の類は、陣形や盟主を務める英雄が始めから持っているひとつで二つ以上の効果のある固有スキルなどあらかじめ設定されているものもあるのだが、領地内に作る施設の一つの学問所で憶えさせる(付け加える)という少しだけ面倒ではあるが、面白い仕様になっているのである。
それから、英雄カードやスキルにはレベルが設定されており、レベルの最大値について。カードは100、スキルは10なのだが、クラスEのカードだけは50で最大レベルとなり、上のランクへランクアップが行える。のゲームにも、スキルというシステムがあり、そのスキルは、大きく分けて三つあり陣形スキルと英雄にちなんだ名称のついた固有スキルそして、学問所で憶えさせる汎用スキルというというものだ。
ちなみに、手持ちの中で唯一の盟主英雄である、アマテラスは、スキルは二つあり、ひとつは【三貴神】といい、鉤行の陣もこれに付随していて、もう一つの効果としては、敵となった相手を畏怖させ攻撃力と防御力を半減させるというものだ。二つ目は【太陽の女神】で暖かい太陽の光で味方の体力を回復させるというもの。どちらのスキルも、こういうゲームでは、こちらを有利な状態にすることができるので両方とも、最大まで上げておきたい。
まず、陣形スキルは鶴翼や雁行、八卦、車掛といった歴史上名高いものから、方円、鋒矢、鉤行など軍事マニアでないと知らないようなものまで、全部で十七種類あり、鶴翼や雁行のような基本陣形とそれを発展させたとこのゲームではなっている、発展陣形の二種類に分かれている。
基本陣形は、初期実装の英雄たちが始めから使うことができ英雄ごとに異なりカードのクラスがAになると各陣形に応じた発展陣系を獲得する。そして一部の英雄は陣形を持っていない。発展陣形は、盟主英雄は始めから持っていて、一部を除き最大数は十人。
盟主英雄を除いた英雄の陣形はランクEの時は五人で、ランクを一つ上げるごとに一人ずつ追加されるのだが、盟主英雄との差別化を図っているのか、初期実装並びにひと月ごとに追加される英雄はクラスSになっても一人足りないと九人である。だが、七星の陣と八卦の陣の二つは、それぞれ、七人と八人で固定されているので、この二つの陣を使う場合は、英雄の人数が減ってしまうので全体の攻撃力や破壊力が落ちることを考えて、それを補うスキルを持った英雄で組み立てなければならない。
それから、ランクアップについてだが、ランクアップさせるには、軍事監督署で『ランクアップをする』を選び、そのランクに応じたゲーム内通貨であるバーシルを払う。EからDは200バーシル。DからCは500バーシル、CからBは800バーシルというように。それで、BからAは課金である100ルゴード(100円)、AからSも同じく300ルゴード(300円)となっている。
いま、ランクアップできる英雄は、クラスEは久坂玄瑞、玉麒麟盧俊義、周瑜、ジェベの三人。クラスDはヘラ、猪八戒の二人。
クラスCはエカテリーナ二世、柴田勝家、典韋の三人。
手持ちの英雄の中にクラスAの英雄は、スブタイという、チンギスハンが1206年にモンゴル高原を統一する以前から、仕えていたい四駿、四狗とよばれる股肱の家臣で、勇猛でチンギスハンの信頼も篤かった人物。この四駿、四狗のメンバーの内、なぜか、二人も手元の英雄の中にいる。クラスCのムカリ、クラスEにジェベと家臣ではないが、テムジンの妻ボルテもいる。
(チンギスハンの関係者が揃ってるなぁ・・・)
そんなことを思いながら、クラスAとSの違いを調べるため、困ったときに頼りにしている、まとめサイトを覗いてみると、固有スキルのさらなる追加と書いてあった。
いわれてみれば、今のところ唯一のクラスS英雄であるアマテラスには、最初から二つのスキルを持っている。
(ということは、二つ目の固有スキルや発展陣形が欲しければ、課金しろってことか・・・。
なかなか、巧い商売だなぁ・・・)
と考え、細かいことは、後から考えることにした。
それにしても、バーシルクジや課金であるルゴードクジのそれぞれのラインナップを見た時、四駿、四狗の大将であるチンギスハンを見つけることができなかった。
(家臣団を先に実装して、大将は来期以降に実装するのかな・・・)
(いっそのこと、いま実装されている、チンギスハンの関係者集めてみるかな)
と考えていた。そして、
(それにしても、このゲームの運営、お金儲けってこと考えてるのかな)
と考えていた。なぜなら、クラスBからクラスAへと、クラスAからクラスSへのクラスチェンジや課金クジであるルゴードクジを引くときなど、ほとんど現金を必要としないのである。
まとめサイトを読んで知ったことなのだが、このゲームが始まった翌月から、ここまで、毎月五人ずつの新たな英雄が追加されているのだが、その追加英雄も、追加された翌月から(例えば五月であれば、六月から)、ゲーム内通貨であるバーシルで引くクジに追加されるので、一ヶ月我慢して、運が良ければ、ゲーム内通貨で引き当てることも可能だということ。
もっとも、バーシルクジで引いた場合は、一番下のランクであるランクEで引き当てる可能性も高いのだが、このゲームは、レベル上げが比較的、楽だと思うので、最低ランクで引いたとしても、課金で引いた場合と同等に持っていくことは容易だと思われる。
要するに課金要素が皆無といってもいいのである。
しいて、課金を考えるなら、ルゴードクジでしか登場しない盟主英雄が欲しい場合だろう。
盟主英雄は始めからランクSで初期能力も高く、相性のいい場所であれば、たった一人で訓練をさせても、レベルを上げることが可能なくらい強い。
実際、私もアマテラスにだいたい半分くらいの兵士を預けて、相性の良い鉱山へと軍事訓練に行かせたら、兵士が五人減ったくらいで、英雄本人は無傷で帰ってきた。しかも、通常の軍事訓練では2レベルしか上がらないのに、一人で行った場合は、一気に5レベルも上がった。
(盟主英雄、強すぎる・・・)
もし、この先、英雄や領地施設のレベル上げなどが順調に行き、盟主戦で対人戦も行えるようになったら、盟主英雄で固めているプレイヤーなどは純粋な脅威になるだろう。
昨日、交渉したトキノさんのように優しい方ばかりではないかもしれない。
「私が攻めたいから、攻める。そっちの都合なんて知ったことではない」というような人もいるかもしれない。




