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六十歳、追放されましたが遅すぎることはありません 〜家族に捨てられた私を覚えていたのは、あの子だけでした〜  作者: snow☆rabbit


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エピローグ まだ、終わらない物語

店の外に、小さな列ができていた。


 大げさではない。


 でも、確かに人が来ている。


 カウンターに立つ。


 料理を作る。


 誰かが食べる。


 それだけのこと。


 でも、それがこんなにも満たされる。


 扉が開く。


 また、新しい誰か。


 どんな人でもいい。


 ここは、そういう場所だから。


 「次、お願いします」


 声がかかる。


 「はい」


 自然に答える。


 その声は、前より少し強かった。


 湯気が立つ。


 香りが広がる。


 その中で、ふと思う。


 ——まだ、終わっていない。


 むしろ、ここからだ。


 その予感が、静かに胸に残った。

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