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エピローグ まだ、終わらない物語
店の外に、小さな列ができていた。
大げさではない。
でも、確かに人が来ている。
カウンターに立つ。
料理を作る。
誰かが食べる。
それだけのこと。
でも、それがこんなにも満たされる。
扉が開く。
また、新しい誰か。
どんな人でもいい。
ここは、そういう場所だから。
「次、お願いします」
声がかかる。
「はい」
自然に答える。
その声は、前より少し強かった。
湯気が立つ。
香りが広がる。
その中で、ふと思う。
——まだ、終わっていない。
むしろ、ここからだ。
その予感が、静かに胸に残った。




