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38 続、ヨシさんのネイル・オフ

「どうして僕に話してくれたんですか?」


 ネイルのオフを終えた指に良い香りのオイルを塗りながら、桔梗さんは眉根を下げて困ったように僕を見る。


「警告しないとまだまだ首を突っ込みそうだからですよ」


「それはまあ……そうかもしれません」


「ご友人と調査されているんでしょう? その方にも話して構いませんから、オカルトスポット巡りはおしまいにしたほうがいいですよ」


 ありがたい気遣いだったが、ぎこちない笑みを返すことしかできなかった。

 なぜなら。

 



   ■




「そんな超禍々しい怨霊、ぜっっったい会う!」


 心里さんならこう言うからだ。


 一人でも行こうとする心里さんを仕方なく例の小学校の前まで車で運ぶ。

 廃校になっているため昼間でも校門は閉ざされ、グラウンドに人の姿はなかった。


「不法侵入の罪が怖くてオカルトマニアやれるかよ! 私を止めるなあぁ!」


 案の定、忍び込もうとしていたから取り押さえ、なんとか説得して諦めさせる。彼女を犯罪者にしないことが僕の役目なところがあった。


「くそォ。誰もいない小学校に侵入するのの何が悪いんだ。そんなルール、誰が決めたんだ。私は決めてないぞ」


「日本は法治国家なので……」


「許せないな、日本」


 この人、何と戦ってるんだ。


 よじ登ろうとしていた校門から手を離し、心里さんは僕を見る。


「じゃあ……、派生のオカルトスポットに行ってみない? 今は廃屋で、いじめっこグループの子の家だったらしいよ」


「それどうやって知ったんですか?」


「今はなんでもネットに書いてあるから」


 スマホから通知音がした。目的地の住所だ。

 行くのは構わないが……これは結局、不法侵入の流れになる予感がする。

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