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57.U15日本代表VSU15イタリア戦―――3

「・・・嘘だろ・・・マジかよ。あの蹴太が・・・純粋な力勝負で、完全に負けた・・・」


蒼空斗の自宅リビング。壁に掛けられた大型液晶テレビの画面を、瞬きすら忘れたかのように食い入るように見つめていた健一が、震える声でポツリと呟いた。


その顔には今しがた画面の向こう側、はるか遠くのスタジアムのピッチ上で起きた残酷な現実を物語るように、完全に絶句した表情がべったりと張り付いていた。


いつもは誰よりも騒がしく、誰よりも親友の理不尽な力を信じて疑わない健一のその覇気のない消え入りそうな声が、リビングの重苦しい空気をさらに冷たく、地の底へと沈み込ませた。


つい先ほどのこと。


日本の右サイド、インサイドハーフの横畑海夏人から放たれた、イタリアの強固なディフェンスラインの頭上を越える完璧な軌道を描くアーリークロス。そのクロスに対し、日本の絶対的エースストライカーである神野蹴太は、ペナルティエリア内で持ち前の圧倒的な跳躍力を見せつけた。


健一が知っている、蹴太の中学生離れした異常なバネとフィジカル。空中で誰よりも高く舞い上がり、ドンピシャのタイミングでボールを捉え、そのままゴールネットを突き破らんばかりの勢いで揺らすはずの、日本にとって期待値の最も高い、絶対的なフィニッシュの形だった。


しかしその蹴太の渾身の空中戦に対し、立ちはだかったイタリアのキャプテン、背番号3を背負うジョルジョ・スカモーニは空中で微動だにしなかった。


スカモーニは蹴太の恐ろしいほどの突進スピードと質量を、完璧なボディバランスと鋼のような体幹で真正面から受け止めた。そして、蹴太よりもさらに頭一つ分高い、見上げるような絶望的な打点から、太く強靭な首の筋肉をムチのようにしならせ、ボールを大きく弾き返したのだ。


激しく競り負けた蹴太は空中で完全に姿勢を崩され、ピッチに手をついて尻もちをついた。


日本の【最強の矛】が、組織の網に掛かっただけではなく、個の力で、それも純粋なフィジカルコンタクトで明確に敗北した瞬間だった。


「マジかよ・・・蹴太のあのバケモノみたいなフィジカルでも・・・世界トップのセンターバックには正面からじゃ絶対に勝てないのかよ・・・」


春樹も健一と同じく完全に絶句した表情で、乾ききった唇から絶望感の混じったかすれた呟きを漏らした。手元のスマートフォンで実況のタイムラインを追っていたはずの彼の手は完全に止まっている。画面には日本のチャンスから一転、蹴太が弾き飛ばされたことに対するSNS上の悲鳴が次々と流れていたが、春樹の目はそれを追うことすらできていなかった。


その横で明里も息をするのを忘れたかのように、両手で口元を覆いながらテレビ画面を凝視していた。彼女の瞳には、どんな困難もふてぶてしい態度で乗り越えてきた頼もしい友人が、これほどまでに圧倒的な壁にぶつかり、ピッチに這いつくばらされている姿への深いショックと悲痛な色が浮かんでいる。


(くっ! 蹴太という日本の規格外の理不尽な【個】であっても・・・純粋なフィジカル勝負で世界のトップクラスを正面から撃破するのは不可能だというのか! スピードを組織で完全に殺され、フィジカルを個の圧倒的な力で粉砕された。これが世界・・・これがヨーロッパの頂点に君臨する守備の国の本気・・・)


蒼空斗はソファの上で、膝に置いた両手をまたしても強く、強く拳に握りしめ、短く切り揃えられた爪が手のひらに食い込んで白くなる。そしてリギリと唇を噛み締め、血が滲みそうになるほどの悔しさを堪えながら、テレビに映る友の姿を祈るように見つめていた。


運命の前半32分。


日本の守備陣のほんのわずかなミリ単位のほころびを突き、ついに日本はU―15イタリア代表に、組織の力を極限まで集約したような完璧な崩しから先制のシュートを決められてしまった。


ゴールネットが激しく揺れた瞬間、スタジアムを包み込んだイタリアサポーターの地鳴りのような歓声がテレビのスピーカーを通じてリビングをビリビリと震わせる。


「くそぉぉぉぉぉおっ!!」


健一は両手で頭を抱え、まるで自分がピッチに立って失点に直結する致命的なミスを犯してしまったかのようにソファの上で転げ回って激しく悔しがった。抱えていたクッションを床に力任せに叩きつけ、やり場のない怒りと絶望を爆発させる。


「・・・これは相手を褒めるしかない。完全にイタリアの方が戦術的にも、技術的にも一枚も二枚も上手だった」


蒼空斗は深いため息を長く吐き出しながら、画面に映し出される失点シーンのスローモーションリプレイを見つめ、極めて冷静に、しかし苦渋に満ちた重い声で分析を口にした。


「イタリアのボランチ、あの背番号10のアンドレア・ロカテッリが、あえて九条君と国近君に【自分にプレスをかけられる】という絶妙な隙を意図的に見せたんだ。あの場面、ずっとボールを向こうに握られ続けて、自陣に釘付けにされてフラストレーションを極限まで溜めさせられていた日本が、少しの隙を突いてボールを奪いに行こうとした判断自体は選手心理としては決して間違いじゃない。アクションを起こさなければ90分間永遠にボールは奪えないんだから。だけど・・・」


「相手の仕掛けた罠がうますぎたってことか・・・」


春樹が蒼空斗の言葉を引き継ぐように、苦々しい表情で言う。


「あぁ。その後のシュートへの運びも背筋がゾッとするくらい完璧で、冷酷だった。キエーザっていう前線の選手が、日本の絶対的な壁であるヤンセンの意識が完全に【自分にパスが出る】と向いているその一瞬の隙を突いて、トラップせずに胸で裏のスペースへボールを落とした。ヤンセンが猛スピードでカバーに入ってくることも、GKの大童子君が前に出てくることも、すべて計算し尽くした上でのレテギへの完璧すぎるアシストだ。あれは・・・個人の頑張りや気合いでどうしようもない。向こうの組織としての練度の高さを褒めるしかないよ」


蒼空斗の冷静すぎるほどの分析に、春樹も重い表情で同意を示すように頷く。しかし頭ではどれだけ相手の凄さを理解できても、感情がそれに追いつくことはない。両者とも膝の上で強く拳を握りしめ、自分たちの無力さに打ちひしがれていた。


「くそっ! 頼む、蹴太! 頑張れぇぇぇぇっ! お前ならあのカテナチオでもいけるだろ! 理不尽にぶち抜いてくれよ!」


健一の、テレビの画面に向かって放たれる血を吐くような決死の叫びも虚しく。日本は重すぎる1点のビハインドを負ったまま、前半アディショナルタイムの3分間に入っても、イタリアの分厚く連動した壁の前に、ただの一度も決定的なチャンスを作ることができなかった。


無情にも主審のホイッスルが秋の夜空に三度響き渡り、前半終了を告げるハーフタイムを迎えた。


「前半は結局一度も得点の気配すら作れなかったか・・・これで後半はさらに絶望的に厳しくなる」


蒼空斗が重い口を開く。


「厳しくなるって・・・どういうことだよ? 1点入れられたから相手が調子に乗るからか?」


健一が不安を隠しきれない困惑の表情で尋ねる。


「1点リードしたイタリアは、後半絶対に無理な攻撃は仕掛けてこない。世界一の守備の国がリードを守り切るためのサッカーに完全にシフトするんだ。これまで以上に自陣を固め、これでもかってくらい、完全に【締める】だろうね」


「締める?」


「あぁ。世界一硬くて、世界一重い・・・絶対に開かない【カテナチオの門】をだよ」


蒼空斗の言葉はまるで死刑宣告のようにリビングに重く、暗く響き渡った。


■■


スタジアムの奥深く、U―15日本代表のロッカールーム。


前半の45分間を終えてピッチから戻ってきた選手たちは、全員が疲労と絶望に塗れた重い表情でベンチに座り込み、沈黙の支配する空間でただ荒い息を吐いていた。汗の匂いと、芝の匂いがある空気の中、誰一人として声を発する気力すら残っていなかった。


イタリアという本物の世界の壁の前に、自分たちの無力さを骨の髄まで思い知らされていた。


「・・・どうだ? 【絶望】の味は?」


重苦しく、息が詰まるような沈黙を鋭利な刃物で一刀両断に切り裂くように、ロッカールームの中央に立った久森涼介監督が、氷のように冷たく、一切の抑揚のない声で開口一番に言い放った。


「クソ不味いだろ? 飲み込むことも吐き出すこともできない、この世で一番嫌で、一番重くて、胃液が逆流して吐き気がする味だろ?」


久森の容赦のない、心を抉るような言葉、日本代表のメンバーは誰一人として顔を上げることも、口を開くこともできない。絶対的なディフェンスリーダーであり、誰よりも強気な姿勢を崩さなかったヤンセンでさえ、深く俯いて、血が滲むほどに唇を噛み締めている。


しかし久森はそんな選手たちの傷口に塩を塗り込むように、さらに淡々と、残酷な現実を真っ向から突きつける。


「いいか? これが【世界】だ。お前らが日本国内でエリートだとチヤホヤされて、綺麗に整備された人工芝の上で育んできた生ぬるい価値観なんぞ、このピッチの上ではクソの役にも立たないと分かってよかったな」


久森はそう吐き捨てると、ロッカールームの中央に用意されている大型のホワイトボードの前に立ち、青と赤のマグネットを素早く、乾いた音を立てて動かし始めた。


青の【4-5-1】の陣形がU―15日本代表。赤の【3-5-2】の陣形がU―15イタリア代表。


「前半の0-1というスコア。そしてまともなシュートが一本も撃てないという絶望的な展開・・・俺から言わせればそんなものは最初から完全に【想定内】だ」


久森のその言葉に絶望のどん底に沈んでいた選手たちがハッと顔を上げる。


「イタリアの守備は確かに絶望的に堅い。バイタルエリアを完全に締められ、ロカテッリにボールを持たされ、ただ無駄に走らされているように見えただろう。手も足も出ない完璧な要塞に思えたはずだ・・・だがな、どんなに分厚く強固な奴らの要塞にも人間がやっている以上、必ず【呼吸の瞬間】がある」


久森はそう言うと、ホワイトボード上の青のマグネット、トップ下の九条隼人の位置と、ワントップの神野蹴太の位置を、指でトントンと強く叩いた。


「イタリアの守備の最大の強みは三人の巨大なセンターバックと、ボランチのロカテッリ、そして左右のウイングバックが流動的に最終ラインまで下がることで形成される、極めて分厚い【二重の壁】だ。だが、奴らが攻撃から守備に素早く切り替わる時、あるいは中盤のインサイドハーフが日本のボールホルダーにプレスをかけに前に出てきた直後。ほんのコンマ数秒だが、インサイドハーフの戻りが遅れ、中盤のフィルターと最終ラインの【その間】にごく小さな、だが決定的な隙間ができる」


久森の射抜くような鋭い視線が、ベンチに座ってタオルで汗を拭っていた九条隼人へと真っ直ぐに注がれた。


「九条。前半のお前は相手のボランチであるロカテッリの圧倒的な空間支配力と、屈強なフィジカルを持つディフェンダーに捕まることへの無意識の恐怖から、ボールを受けに低い位置まで降りすぎだ。お前が最終ライン近くまで降りてくれば、相手のセンターバックは前へ釣り出されることなく、ただその場に留まって強固なブロックを維持するだけだ」


「!」


図星を突かれ、九条の端正な顔が苦痛に歪む。


「後半は腹を括れ。相手のインサイドハーフの背中、あの狂気的に狭く、全方向から巨漢のプレッシャーが来る息苦しいバイタルエリアに留まり続け、そこへ強引にパスを呼び込め。そこでお前がボールを持って前を向ければ、イタリアの巨大なセンターバックどもは危険を察知して、必ずお前を潰しに前へ釣れ出す。それが奴らの陣形を崩す唯一のトリガーだ」


「・・・はい!」


九条が自分の不甲斐なさを振り払うように、決死の覚悟を込めて短く、力強く返事をする。


「そして神野・・・」


久森の視線がベンチの端で壁に寄りかかり、腕を組んで黙っている背番号9の蹴太へと移る。


「・・・」


蹴太は無言で漆黒の瞳で久森の目を見返す。


「お前が狙うのは九条に釣り出されたセンターバックの裏、【センターバックの継ぎ目】だ。九条がバイタルで前を向いた、まさにその瞬間。スカモーニとガッティ、あるいはスカモーニとバストーニの間。その極小の、ボール一個分しか通らないようなスペースへ、一気にスピードを上げて切れ込め」


ホワイトボード上で久森の手にした赤ペンが、九条のマグネットから神野のマグネットへ、そしてイタリアのセンターバックの間を鋭く切り裂く一直線の矢印を力強く描き出した。キュッというマーカーの音が静かなロッカールームに鋭く響く。


「九条のパスセンス、神野の理不尽な動き出しの初速。お前たち二つの【個】の力が完璧に噛み合えば、イタリアの誇る強固なカテナチオなどただの分厚い紙くずになる」


久森はホワイトボードをドンッと強く叩いた。


「いいか? 【九条が神野の動きを見てからパスを出す】、あるいは【神野がパスの軌道を見てから走る】んじゃない。それじゃあ、遅い。イタリアのカバーリングは世界一だ。見てから動いていては、一瞬で絡め取られる。【お前たち二人の呼吸が完全に合ったその瞬間】に、互いを見ないでボールを放り込め。そして神野。イタリアのGKドナルーマは前に飛び出してくる出足が異常に早い。ペナルティエリアに入ったら、トラップしてタメを作っている時間はない。ノーステップで脚を振るくらいの異常な速さで、ゴールネットを射抜け」


久森はペンをホワイトボードのトレイに投げ置くと、最後に全員の顔をゆっくりと見回した。


「・・・と、まぁ、ここまでもっともらしい戦術的な話をしてやったが、結局のところ、こんなホワイトボードの上でどれだけ小賢しく考えても意味はない。ピッチの上でそれを実行できなければ、ただの机上の空論、自己満足の落書きだ」


久森はそう吐き捨てると、まず、深く俯いているキャプテンのヤンセンを真っ直ぐに見据えた。


「ヤンセン。どうだ? 日本国内じゃ、フィジカルもディフェンスも無敵の王様気分だったお前が、世界を前にしていとも簡単に裏を取られ、挙句の果てに嘲笑うかのような完璧なコンビネーションでお前の目の前でシュートを許した・・・今、どんな気持ちだ?」


久森の容赦ない、プライドを粉々にする追及。ヤンセンはギリッと奥歯を強く噛み締めた。その大きな拳が膝の上でワナワナと震えている。


「・・・王様気分っていうのは否定させてもらいますけど、悔しいっていうだけじゃあ到底すみませんよ・・・このままじゃ終わらねぇ」


ヤンセンの目には絶望ではなく、相手を噛み殺さんばかりの怒りと闘志の炎が燃え上がっていた。あの瞳の奥底で、煮えたぎるようなリベンジの炎が渦巻いている。そして久森はその言葉を聞くと、わずかに満足そうな顔をして、次は蹴太を見た。


「神野。お前はどうだ? コスタリカ戦でハットトリックを決め、マスコミに怪物だの日本の救世主だのと騒ぎ立てられていたが、結局この前半45分間何も出来ていない。スカモーニという本物の壁を前にして、完全に沈黙し、無様に空を舞った。お前も所詮はその辺の有象無象の【自称・天才ストライカー】と同じ、井の中の蛙だったか?」


「・・・」


蹴太の目が氷のように冷たく、鋭く細められる。


「結局のところ、俺がどれだけ完璧な作戦を立てようが、最後はお前が理不尽な【個】の力を使って、相手の屈強なディフェンダー陣を単独で突破し、ゴールを奪わないと何も始まらない。お前は出来るのか? 後半、1点を守るために確実に、そして完全に閉じるであろう、あの【カテナチオの門】を、お前一人の力で物理的に破壊することが?」


久森の挑発的な、逃げ道を完全に塞ぐ問いかけ。


蹴太はベンチからゆっくりと立ち上がり、久森を真っ直ぐに見据えて答えた。その声には、一切の迷いも、気負いもなかった。


「・・・やるさ」


「ほぉ?」


久森が面白そうに眉を上げる。


「随分と自信満々だな。前半、あれだけ完璧に封じ込められていたその口から出る、その自信の根拠はなんだ?」


蹴太は首を軽く回して筋肉をほぐし、不敵に笑った。


「確かに俺はさっきの空中戦であいつ・・・キャプテンのスカモーニに純粋なフィジカルで力負けした。あれは事実だ。だが、これはサッカーだ。プロレスじゃない。空中戦の強さだけで勝負は決まらない」


「・・・続けろ」


「あいつらは最初の俺の突破に対して、俺のスピードに【個】でついてくることを完全に諦め、組織的なカバーリングという【戦術】で立ち向かってきた。それはつまり、あいつら自身が【俺の個人の力には、一人では絶対に敵わない】と、本能で認めて白旗を上げているようなもんだ」


蹴太の漆黒の瞳の奥に、狂気じみたストライカーの炎が青白く宿る。


前世で決して届かなかった、見ることすら許されなかった世界の壁。それを今、自分の足で粉砕できるかもしれないという、身震いするような歓喜。


【神の寵愛】という理不尽なチートを得た自分が、本物の世界最高峰にどこまで通じるのか。武者震いが止まらなかった。


「奴らが俺の【個】を恐れて組織で守るなら、俺はその組織ごと、カテナチオの門ごと、俺の理不尽な【個】でぶち抜いてやる。俺は勝てる」


「・・・ふっ! その根拠のないふてぶてしさ、それでいい」


久森は満足そうな表情を浮かべると、再び試合に出るメンバー全員を力強く見渡した。ロッカールームの空気は先ほどまでの絶望感から一転し、反撃への異常なまでの熱を帯びていた。


「いいか? もう一度だけ言うぞ。俺達にはこの試合、勝つしか道はない。負ければグループステージ突破の可能性は限りなくゼロに近づき、俺たちには何も残らない。むしろ、前節で大勝して国民の期待を無駄に煽った分だけ、負けた時の世間からのバッシングは、想像を絶するほどひどいものになるだろうな」


久森の脅しのような、背水を敷く言葉に誰も反論をせず、じっと聞き入る。全員がその重圧を背負う覚悟を決めていた。


「それが嫌なら・・・勝て。お前たちの力で理不尽にこじ開けろ。そして世界中に轟かせろ、極東の島国の、俺たち日本の本物の力を・・・以上だ。ミーティングを終了する」


短いミーティングが終了し、各自が後半に向けて水分を補給し、心を整えるための短い休憩を取った。


そしてスタジアムのピッチに再び選手たちが現れ、運命の、そして死闘となる後半45分が、いよいよ始まろうとしていた。イタリアの堅牢なる盾を打ち砕くための、日本の反撃の狼煙が上がる。

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