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第93話:戦闘スタイル

翌朝。

青真達は再び王都への街道を進んでいた。

アルナも自然とパーティの隣を歩いている。


昨日の戦いで実力は十分に確認できた。

少なくとも敵ではない。

それは全員が理解していた。


「そういえば」

アルナが口を開く。

「まだお互いの戦い方を詳しく聞いてなかったよね」


森の中を歩きながら彼女は続けた。

「これからしばらく同行するなら知っておいた方がいいと思う」

確かにその通りだった。


連携するなら互いの能力を知る必要がある。


「じゃあ俺からか」


青真が軽く肩を竦める。


「基本は魔力弾だな」


「魔力弾?」


「圧縮したり、追尾させたり、炸裂させたり」


アルナが目を瞬かせる。


「応用型なんだ」


「そんな感じだな」


青真は曖昧に笑った。


未来予知については話さない。


まだそこまで信用しているわけではない。


「次は私ですね」


カレンが前へ出る。


「私は剣士です」


「見れば分かる」


アルナが苦笑する。


カレンも小さく笑った。


「基本は接近戦です」


「敵の注意を引き付ける役目も多いですね」


「前衛担当か」


「はい」


実際。


百華繚乱の盾役はカレンだった。


誰よりも前へ出て仲間を守る。


それが彼女の戦い方だ。


「俺は索敵と奇襲だ」


闇風が短く言う。


「敵の発見」


「暗殺」


「偵察」


「そんなところだ」


相変わらず説明が短い。


だが内容は十分だった。


アルナも納得したように頷く。


「盗賊系か」


「好きに呼べ」


闇風は興味なさそうだった。


そして最後。


全員の視線がメグへ向く。


「私?」


メグは胸を張った。


「私は偉大なる錬金術師よ」


「薬品」


「爆薬」


「回復薬」


「あと魔人形」


「魔人形?」


アルナが驚く。


メグは得意げに笑った。


「戦闘用の人形を作れるの」


「便利そうだな……」


青真も頷いた。


実際かなり便利だった。


戦力としても囮としても優秀である。


「じゃあ次はアルナだな」


青真が言う。


アルナは背負っていた弓を軽く叩いた。


「私は魔法弓使い」


「普通の弓使いじゃないのか?」


「うん」


アルナは一本の矢を取り出した。


すると矢が淡く発光する。


魔法付与エンチャント


「属性や効果を矢に乗せられる」


次の瞬間。


矢先に炎が灯った。


さらに氷へ変わる。


雷へ変わる。


青真達は思わず感心した。


「便利だな」


「まあね」


アルナは少し得意そうだった。


「遠距離から色々できるのが強みかな」


「昨日の狙撃もその力か」


「そういうこと」


納得だった。


あれほど正確な射撃は普通ではない。


「なるほどな」


青真は空を見上げた。


王都まではまだ遠い。


だが。


この世界の謎は少しずつ姿を見せ始めていた。


四神獣。

S級アーティファクト。

そして。

まだ見ぬ王都。

新たな仲間を加えた百華繚乱は、再び街道を進み始めた。


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