30話
あ、えーと続きどうぞ。
一悶着あったあと早苗とメイリーは足を結び準備を終える。
悩んでいたのが馬鹿らしくなった早苗は気合いを入れ直し競技に目を向けた。
「さぁ、次の種目は一学年による二人三脚リレーだ〜!」
琴美のテンションに先輩がついていけなくなっていると放送席に浩介が現れる。
「おい、裕翔〜!どこだ〜!」
どうやらペアの裕翔が見つかっていないらしい。しかし進行は進み裕翔の代わりに何故かソフトテニス部顧問の塚ちゃん先生が入った。
「ごめんなさい…」
「え?」
メイリーからの突然の謝罪に驚く早苗。
「私…正気じゃなかった。」
メイリーが大層暗い顔になる。それを見た早苗は何故か慰めるように言う。
「…今は体育祭がんばろう?クラスメイト…友達としてね?」
自分も何言ってるいるのか解らないがなんとなくメイリーは悪くないように思えた。
「…うん…」
少し明るい表情になったメイリーを見て早苗は笑顔を表す。
"パシャ"
シャッター音が鳴る。智だ。その隣には来海の姿もあった。
「いい絵が撮れた。」
智が撮れた写真を見てそう言う。
「ええ。にしても視線が多い気が…」
流石早苗の母と言ったところかワンピースを着た彼女の姿に父親達の目線が集まる。
「流石がママ。今日も美しいよ。」
智が人が変わったかのような口調で言う。
「あらパパ。ありがとう。にしても裕翔くんは何してるのかしら。」
やはり人前では家でのラブラブ会話を見せたくないのか来海は話を逸らす。
すると智が真面目な表情に変わり言う。
「大丈夫さ。アイツなら。」
その頃、例の裕翔は前に行ったショッピングモールのネットカフェの前にいた。
「ここか…」
メイリーは感情に流されてあんな事をした。そう早苗に裕翔は言ったが半分機械のメイリーがあそこまで狂うはずがない。
ウイルス。メイリーはコンピュータウイルスに感染していた。
メイリーも裕翔も脳は人間のままだ。しかし追加に超小型コンピュータがあり、それが機械の身体のコントロール、思考までも担っている。
犯人はこのコンピュータにウイルスをいれハッキングした。そして早苗、裕翔を殺させようさせた。
これが分かった理由はメイリーの思考力の低下だ。
もし俺と早苗を殺すならもっといい方法があったはずだ。
しかも裕翔は安全装置の事を話した。設定された限界がないのは確かに強いがメイリー自身も言っていたが身体に支障がでる。つまり長期戦には向いていないのだ。
だがメイリーは何故か引いた。
思考力の低下は恐らくウイルスによるものだろう。
全ての行動はその犯人が決める。
大事な駒のメイリーに逃げるように指示したのだろう。
メイリーにウイルスを忍ばせる。そんな事ができるのは身近にいた人間。
「お前だよな。スパイ。」
ネットカフェから出てきたメイリーの協力者にそう裕翔は言った。
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