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世界の果てまでもあなたを追いかける  作者: お歌詞屋さん
29/33

29話〜体育祭〜

 体育祭って秋にやると思ったら学校によって夏にやったりするんですね。


"パン!パン!"


耳の奥に響き渡る大きな音と共に運動着姿の男子達が一斉に走り始めた。


今日は体育祭。男子は女子にいいカッコを見せたいのか気合いが入っている。


その女子というのは概ね早苗だろう。


「先頭を走るのは〜吹奏楽部ムキムキ部長だ〜!」


本部テントの所でそう実況しているのは早苗の親友の琴美だ。


彼女はマイクを持ち上げ随分とご機嫌な様子だが早苗は今、不安で押し潰されそうだった。


なぜなら3年男子徒競走の次は二人三脚で早苗の相手が裕翔…ではなくなんとメイリーだからだ。


不正がないように当日クジで決めたこのペアはまったくの偶然だった。


何日か前に殺しにきた相手とペアなんて隙を突かれるかもしれない。


そんな不安を1人、生徒席でしていると…


「大丈夫だ。」


「え?」


裕翔が話しかけて来た。


「アイツは馬鹿じゃない。こんな人目が多い場所では問題は起こさない。」


裕翔はそう言ったが早苗はどうも納得がいかない。


「でも、メイリーさん感情に流されてあんな事したんでしょ。」


早苗はメイリーのあの殺意に満ちた目を思い出し、さらに斎藤 晃のあの強欲に満ちた目も脳裏に浮かぶ。


「大丈夫だ。俺を信じろ。」


裕翔はそう言うとどこかへ向かって行った。


「…しん…じる…」


早苗は不安を少し持ったまま集合場所に集まった。


クラスメイト達はすでに足を結んで待っていた。

早苗は周りを見渡しメイリーを探した。すると浩介と目があった。


「あ、早苗さん。裕翔見なかった?」


浩介が辺りを見渡しながら早苗に聞く。


「えっと、さっきあっちの方に行ったよ。」


そう言いながら校門の方を指差す。


「ありがとう。くそマジであいつはマイペースだなぁ。」


浩介はそう言うと指を指した方向に走って行った。


「早苗さん…」


その時、背後から抑揚のない声が聞え肩を震わせる。


早苗はすぐに振り向き一歩後ずさる。


「あ…ごめんなさい。別に驚かそうとした訳ではないの…」


そう弱々しく言ったのはメイリーだった。


でもあの日のメイリーとは違い何というか暗かった。


「あ、いや、その…」


早苗が反応に困っているとそこになんとチアリーディング姿の香苗が来た。


「早苗様!応援に来ました〜!」


彼女は満面の笑みを浮かべながら走って来る。


「か、香苗ちゃん?!」


その衝撃的な姿に驚く早苗。


「驚くのはまだ早いですよ。」


香苗が立ち止まり背後を指差す。


「え〜!!」


大人数の見知らぬ男子達が『I love早苗』と書かれたハチマキをしていた。


香苗はあっちの学校で早苗と同じように可愛いと言われファンクラブがあるほどだった。

あの男子達は元ファンクラブの者達だ。今は早苗のファンクラブだ。


香苗はドヤ顔をすると隣にいるメイリーに目をやる。


「も、もしかしてそういう関係?」


香苗のその言葉に早苗は顔を赤くして言う。


「そんなわけないでしょう!」


すると今度はメイリーが言う。


「早く結ばないと(縄を)時間が…」


「結ばないと(運命の糸を)〜〜!!」


香苗は声を荒げる。


「も、もう〜〜!!」


早苗は天高く叫ぶのだった。


 色々お願いします。

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