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世界の果てまでもあなたを追いかける  作者: お歌詞屋さん
28/33

28話

 ノベルバの方で定期的に更新してます。よろしくお願いします。


「なんで!」


この一年、動揺などほとんどしなかったメイリーは驚きのあまり立ち上がれない。


「…経験の差だ…」


裕翔は構えていた手を下げそう言った。

早苗は裕翔が来て安心したのか腰が抜けた。

それに気づいた裕翔はしゃがみ早苗に言う。


「…大丈夫…兄さんがいる。」


久しぶりに聞いた優しいその声にまた早苗は涙を流す。


その時メイリーがゆっくりと立ち上がり裕翔を睨みつけた。


それはどう見ても正気ではない。


「…殺す。」


メイリーは人外のスピードで裕翔に襲いかかる。

やはり正気を保てていないのか真っ正面から来た。


裕翔はそれをカウンターで返す。


「…うっ!」


しっかりと裕翔の拳は腹に決まった。


だがメイリーは続けて攻撃する。


数分ぐらい経過した。


メイリーの攻撃は一向に当たらずむしろ体力を消耗していた。


裕翔はその隙をつきまた腹にカウンターを決める。


「…ぶはぁ!」


メイリーは数メートル飛ばされ倒れたまま動かない。


正気が戻ったのかメイリーは裕翔に喋りかける。


「…何故…機体性能は私の方が格段に上なのに…」


すると裕翔が言う。


「だから経験の差と言ってるだろ。お前は身体を使っているだけで身体を操れてない。」


「…操る?」


メイリーはお腹を押さえながら苦しそうに言う。


「確かに俺はお前とは違って非戦闘型のプロトタイプだ。」


その裕翔の言葉に無言ながらも早苗は疑問に思う。


(…非戦闘型?でも私を助けてくれた時…)


早苗が斎藤 晃に襲われた時、あの強さは流石に非戦闘型とは思えなかった。


裕翔は話を続ける。


「だが俺は自分の身体の事についてよく知っている。」


「…私だって…知っている。」


メイリーが言う。


「いや、知らない。俺がプロトタイプだからできることを。」


メイリーは意味がわからないと言った表情をする。


安全装置(リミッター)がないことだ。」


裕翔はそう言うと一歩、美久に近づく。


「お前は安全装置(リミッター)がある。だからさっきのような高ぶった感情の状態でも一定の力までしか出さず、自我破損を防いでいる。


しかし俺は実験用試作機として造られた。


そのような戦闘がないことを前提に。


だから俺には安全装置(リミッター)をつける必要がなかった。


そのため俺には限界が存在しない。身体が壊れるまでは…」


裕翔が更にメイリーに近づく。


「…でもそれじゃお前の身体が…」


裕翔はメイリーの前にしゃがむと言った。


「それより、お前の家族を殺したヤツらを知りたくないか?」


その衝撃的な発言に美久は言葉を失う。


「さっきのでお前は俺を倒せない事を知った。

だから今度の体育祭の時、協力して優勝したらお前が知りたい情報を教えてやろう。その方が平和的だろ。」





裕翔は引きこもっている間、メイリーについて色々と調べていた。すると偶然、メイリーの家族を殺したヤツらを見つけていたのだ。




裕翔は柄にもない笑顔でそう言った。


早苗は状況が掴めていなかった。


無理もない。さっきまで自分を殺そうとしていた相手に裕翔がなぜか笑顔を見せたのだ。その笑顔を向けられたメイリーですら何が何だかわかっていない様子だ。


「…残念だったな。」


裕翔がいきなりそう言ったので二人のアタマはまた混乱する。


だがその言葉に焦った者が一人いた。


「っち、計画が……」


そいつはネットカフェで液晶場面を見ながらそう呟いた。


その場面にはメイリーの目線映像が映し出されていた。


 感想などもらえると嬉しいです。

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