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世界の果てまでもあなたを追いかける  作者: お歌詞屋さん
26/33

26話


「ほら!体育祭まであと3日だぞ。気合い入れろ!」


吹奏楽部のムキムキ男がクラスメイトの男子達と校舎を走って周っていた。


「はぁ。」


早苗はその光景を今日の窓からボーッと見ながらため息をこぼす。


「今日も裕翔くん来てないね。」


いつもはいたずら顔で話しかけてきていた琴美も今日は元気がなさそうにしていた。


「お兄ちゃんいくら言ってもずっと部屋から出てこないの。」


裕翔はあの日からずっと部屋から姿を見せなかった。


早苗が視線を落とすと


「あ…」


ふと、ある人物を見つける。


「ん?どうした。あ、スミスさんじゃん。」


琴美が言う。


校舎裏の木の陰でメイリーは誰かと話ていた。


「何話してるんだろ。まさか告白?」


琴美が冗談を言っていると急に早苗が教室を飛び出していった。


「え?!どこ行くのー!」


琴美の声は届かなかった。


早苗は階段を下り校舎裏へと向かう。


(あの人が来てからお兄ちゃんが引きこもり始めた。もしかしたら…)


早苗はあの木の近くまで来ると急に足を止めた。


「それしかない。」


メイリーが見知らぬ男に言う。


「あぁ、秋本 裕翔を殺れ。」


男がそう言う。


「…え?」


早苗は思わず声をこぼす。


メイリーと男はそれに気づき慌てて辺りを見渡す。


「…とりあえずあとは頼んだぞ。」


男はそれだけ言うと辺りを警戒しながら姿を消した。


(早くお兄ちゃんに教えなきゃ。)


早苗はその後、学校を早退し家に向かう。


いつもなら生徒で溢れている道が今は人ひとり気配がなく不気味だった。


(ちょっと怖いな。早く帰ろう。)


早苗が歩みを早くする。


「知らなければよかったのに。」


早苗は急に聞こえた声に驚き立ち止まる。


「秋本 裕翔とはお前には手を出さないと約束したが知られたなら仕方がない。」


そうわざとらしく言いながら出てきたのは殺意をむき出しにしたメイリーだった。




「引きこもれ。」


美久が裕翔に言う。


「不可能な頼みだ。俺は早苗を守らなきゃいけない。お前みたいなやつから。」


裕翔が答える。


「それならしょうがない。我々はお前を、お前の周りの人間を殺さなければならない。」


「…」


メイリーの言葉を聞き裕翔は殺意をむき出しにする。


「…わかった。たが俺の周りの人間には危害を加えるな。」


「わかった。それでいい。」





早苗は美久の姿を見て驚く。


頬、腕、足が金属のような物になっておりその目は機械のような青い目をしていた。


「私は秋本 裕翔のような補助具ではなく完全なる戦闘型。私からは逃げれない。」


メイリーがそう言った次の瞬間、美久と早苗の距離が一気に縮みメイリーは手を鋭くさせ振りかかる。


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