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世界の果てまでもあなたを追いかける  作者: お歌詞屋さん
25/33

25話〜転校生〜


「転入生?!」


いつもと変わりない朝がその一言で変わった。


「ねえ、聞いた?このクラスに転入生が来るって。」


琴美がいつもよりハイテンションで早苗に話しかけてきた。


「うん、聞いたよ。女の子なんだって?」


早苗がワクワクした表情で言う一方、浩介がいやらしい表情で裕翔の席で話していた。


「その転入生、美女らしいぞ!」


浩介は想像を膨らませヨダレを垂らす。


「はしたないぞ。浩介くん。」


幸が言う。


「そういうお前も気になっているくせに。」


浩介が悪い顔でからかう。


「そ、そんなわけないだろ!」


「ほんとか〜?」


「おい、お前ら。俺の席で何してるんだ。」


裕翔が呆れ顔で言う。


「いいじゃん。友達なんだから。」


浩介がそう言うとあの日を思い出した。




「「え?裕翔くん?!」」


あの日、早苗の兄が裕翔だと知られた。だがそのおかげで裕翔は琴美と幸と友達になった。




"ガラガラガラ"


「はーい、席に座ってー。」


そう言って入ってきたのは裕翔達のクラス担任の小林(こばやし) (はるか)先生だった。


その後ろに転入生らしき子もいた。


「美人だ…」


「おっぱいでけえ…」


(…あの子…)


裕翔は見覚えのあるその姿に少し驚いていた。


「自己紹介お願いね。」


小林先生がそう言うとその転入生が口を開く。


「メイリー・スミス。」


青く透き通った瞳で背が高くその髪は金色に輝き腰まで伸びている。


彼女はそれだけ言うと突然歩き出した。


「お前が秋本 裕翔か。」


裕翔のいる隅の席の前に来ると美久がそう言った。


「そうだが。」


裕翔は普段は見せない鋭い目で美久を見つめる。


2人がじっと見つめ合う。


「…とりあえず、えっとスミスさん。席に着いて。」


小林先生が気まずそうに言うと美久は黙って席に着く。


"キンコーンカンコーン"


「おい!裕翔!スミス様とどういう関係だ!!」


一時限目が終わったと共にクラスの男子が裕翔に攻め寄ってきた。


するとメイリーが席を立ちまた裕翔のもとへと来た。




早苗はそれを何か不満そうに見る。


「あれ?さなっち、嫉妬?」


琴美がいつものようにからかってくる。


「そ、そんな訳ないじゃん!」


早苗は顔を真っ赤する。




「ちょっと付き合え。」


メイリーがそう言うと教室は静まり返った。


「「「え?」」」





「で、俺を屋上に呼び出して何の用だ。」


裕翔は手すりに肘をつく。


「単刀直入に言う。」


カラスが飛び立ち、羽の音がする。


「引きこもれ。」


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