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世界の果てまでもあなたを追いかける  作者: お歌詞屋さん
20/33

20話


「え〜お兄ちゃんが普通じゃないって知ってたの?!」


早苗は浩介に向けて大きく目を開く。


「おい、その言い方じゃ俺が変人みたいじゃ…『というかお兄ちゃん!まさか倒れた理由がアンパンってどういうこと?!』…それは…つい食べ過ぎたというか…『それでも50個はどういうこと!』くっ…すみません…」


早苗が裕翔に向かって怒っていると浩介に向かい直して言う。


「中島くんもお兄ちゃんを止めなきゃ!」


「す、すみません。」


浩介が肩をすくめていると瑠美が口を開く。


「それにしても早苗、病院じゃなくてウチに連れてきて正解だったわね。偉いわ。」


瑠美が早苗の頭を撫でると可愛らしく頬を染める。


「そういえばなんで中島くんはお兄ちゃんの事知ってたの?」


早苗の質問に瑠美が答える。


「浩介くんは裕翔くんの幼馴染なのよ。だからバーベキューの日もいたのよ。」


「へ〜そうなんだ。」


すると浩介が喋り出す。


「お久しぶりですね、瑠美さん。まさか高橋さん…早苗さんのお母さんだったなんて…」


「久しぶりね。浩介くん。そういえばおねしょ直った?」


「そ、その話は秘密に…」


なんやかんやでみんな笑顔になると瑠美が早苗に言う。


「そろそろ明日の準備をしてきなさい。」


「はーい。」


早苗はそう言ってリビングを出て自室に向かう。階段を上る感覚が伝わる。


「…いいんだな。本当の事を言わなくて…」


浩介が裕翔に言う。


「…あぁ…」


次の日。


「あれ?早苗、今日は元気ね。」


「まぁ、うん。」


琴美に話かけられ早苗は昨日の公園での出来事を思い出す。


「もしかして裕翔くんのことを考えてる?」


「え?!!」


早苗は驚きながらまた顔を赤く染める。


「噂になってるよ、裕翔くんと早苗が付き合ってるって。」


「そ、そんなわけないでしょ。そういう琴美こそ住田くんと付き合ってるって噂が流れてるんだよ。」


「え?そうなの。まあいいや。それより週末遊びに行かない?」


「え〜?!いいの?!」


放課後。


早苗と裕翔は部活動を終え一緒に帰っていた。


(こんな状況、側から見たらカップルみたいなのかな。)


そんな事を思って帰っているといつの間にか家に着いていた。


そしてその日の夜。


早苗は隣の部屋から物音がして起きる。


隣は裕翔の部屋で早苗は気になり隣の部屋のドアに手を掛ける。


中は暗く汚い。部屋の片隅にベッドがあり裕翔が眠っている。


「んんんん…」


裕翔はうなされているようで凄い汗を掻いている。


早苗は心配になりつい裕翔の隣に来てしまった。


早苗はじっと裕翔の寝顔を見つめる。


「んんんん…」


裕翔がまた何かにうなされ声を出すと早苗は裕翔の頭を撫でた。


裕翔の頭を撫でているとだんだん眠くなりついに意識を落とす。





…おい、起きろ…起きろ。」


「んんー何?朝っぱらから…あっ…」


早苗は誰かに起こされ目を開くとそこは裕翔の部屋だった。


裕翔はため息をしながら呆れている。


「何はこっちのセリフだ。」


早苗は顔を真っ赤に染めながら部屋から逃げた。


その日、早苗は裕翔の顔を見れなかった。


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