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第8話 回復魔法


トリスタン皇国 城の魔法省の訓練所

――――――――――――――――――――――――――――――

リューズ:「魔法の概念と基礎も理解できたと思います

      なので今日は回復魔法を実際に使ってみましょう

      リンゴの皮を傷つけて そこにヒールをかける方法

      ヒールと唱えてば回復魔法が使えます」

梨絵  :「ヒール」


しかし何も起こらない


梨絵  :「。。。」

リューズ:「。。。」

梨絵  :「嘘つき」

リューズ:「いえ なんと言うか 心を込めてください」

梨絵  :「心を込める?」

リューズ:「回復するぞーーって」

梨絵  :「えーと」


回復するぞー 回復するぞー 回復するぞ――

。。。なんか変な宗教みたいで嫌だな。。。2回にしておくか


回復するぞーー 回復。。。 なんかペリーの開国動画みたいで嫌だな

うん。。。。1度だけ想(おも)いを込めて気合でやるか


梨絵  :「うりゃーーー ヒーール」


テーブルの上の傷づけられたリンゴの皮

それがみるみる回復していく


リューズ:「おお うまく行きました

      ただ あのー うりゃーー は言わない方が

      聖女っぽくないというか」

梨絵  :「うーーん 難しいなー

      とりゃーーー ヒール」

リューズ:「とりゃーー もダメです」

梨絵  :「。。。」

リューズ:「。。。」

梨絵  :「おんどりゃーーー ステ――タス

      ステータス出ないじゃないですか!」

リューズ:「いや 回復魔法の練習ですよね?」

梨絵  :「鑑定魔法は闇属性だけでなく聖属性でも使えるって

      この前いったじゃないですか!」

リューズ:「いや まー 聖属性でも鑑定魔法が使える人が居たのは確かですから」

梨絵  :「リューズさんって魔導士ですよね?」

リューズ:「魔導士ではなく大魔導士です」

梨絵  :「違いは?」

リューズ:「大魔導士は偉いのです」

梨絵  :「おーー そういう事を自分で言いますか?」

リューズ:「。。。。別にいいじゃないですか?」

梨絵  :「なんかあったんですか?」

リューズ:「いえね 服がひらひらしているだの 髪型がおかしいだの

      魔法以外の部分で文句言われるのが多いんですよ

      魔導士なんだから魔法で評価しろよと

      それが 魔導以外の部分でガヤガヤ言われるんですよね

      魔法省の予算も減らされましたし

      舐(な)められているというか?」

梨絵  :「ちなみに服装で魔法の効果が変わったりとかは?」

リューズ:「しませんね」

梨絵  :「じゃー なんでひらひらの服を着てるんですか?」

リューズ:「ひらひらの服というかローブですか?

      着易いいんですよ 寝間着(ねまき)みたいに」

梨絵  :「。。。。。。」

リューズ:「。。。。。。」

梨絵  :「因(ちな)みに聖女と大魔道士ではどちらが上ですか?」

リューズ:「一応 聖女様になりますが」

梨絵  :「ふっふっふっふっ 時は来た

      訓練も疲れたので買い物に行きます 

      すいませ―ん 侍女のかたー

      買い物に行きたいのですがーー

      お金は気にしないで良いと皇子に言われてますのでーー」

リューズ:「へ?」

そしてリューズの言う事を聞かないで馬車でリューズを連れ出すのであった


***30分後***

トリスタン皇国 城下町の紳士服の店

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

リューズ:「なんで紳士服の店なんですか?」

梨絵  :「いいからいいから

      すみませーん

      こちらの人の服を買いたいのですが

      えーと 白いワイシャツと黄色いネクタイ

      上下は紺色で統一してください」

リューズ:「あのー」

梨絵  :「聖女様の方が偉いんですよね? ふっふっふっふっ

      えーとワイシャツっていうのは

      ネクタイもない? えーと長い布が在ればー」

リューズ:「。。。。。。」


なされるがままに服が交換される

ただハッキリいって紳士服が凄く似合う


梨絵  :「とりあえず バリエーションも含め10着お願いします

      毎日 同じ服着ないで下さいね?」

リューズ:「駄目なんですか?」

梨絵  :「普通に不潔(ふけつ)と思われます」

リューズ:「。。。それは。。。いやですね」

梨絵  :「じゃー 次の店いきます」


***20分後***

トリスタン皇国 城下町の理髪店

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

梨絵  :「いいじゃないですか。。。」

リューズ:「まさか バッサリ髪を切られるとは」

梨絵  :「少し短めの髪

      いいじゃないですか イケメンですよ カッコいいですよ」

リューズ:「ありがとうございます」

梨絵  :「筋肉ないですけど。。。」

リューズ:「大魔導士なんで」

梨絵  :「それ 言い訳になりませんよ。。。普通に運動してください!」

リューズ:「。。。。なんで私が」

梨絵  :「聖女の方が上なんですよね? 文句を言わない

      とりあえず こんな物かな

      では お城に戻りましょう」


***20分後***

トリスタン皇国 城の入口

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

梨絵  :「じゃー 訓練の続。。。っと待ったー チャンス到来(とうらい)です!!」

リューズ:「チャンス到来とは?」

梨絵  :「あの人が 今 ハンカチを落としましたね?」

リューズ:「まー」

梨絵  :「拾ってから


      お嬢さん! ハンケチーフを落としましたよ フッ 


      と言ってきてください」

リューズ:「え? 何で私が?」

梨絵  :「いいから!!」

リューズ:「ハンカチ落としましたよ? でいいんですよね?」

梨絵  :「駄目です!! 必ず ハンケチーフ

      あと 終わりにフッを入れてください」

リューズ:「なんで?」

梨絵  :「いいから 行く!!」 そして両手で紳士服を押し出す


リューズ:「あの お嬢さん ハンケチーフを落としましたよ? フッ」


そしたら 少し会話が続いている

ハンカチを拾ってもらった女性も顔を赤らめてタジタジしている


***数分後***

梨絵  :「どうでした?」

リューズ:「お礼を言われました」

梨絵  :「舐められてましたか?」

リューズ:「全然 どちらかというと尊敬の眼差しっぽいような

      あのような反応は初めてです」

梨絵  :「何時(いつ) 洗濯をしたか分からないローブと違って

      紳士服の今のリューズさん いい感じです」

リューズ:「イイ感じ? ですか?」

梨絵  :「イイ感じだと発言力が増します 

      筋肉をもう少しつけたら完璧なんですが」






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