↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/53

第7話 夜の散歩 その2


トリスタン皇国 城のギャラリー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダンテス:「少し肌寒いですが庭にも出ますか?」

伯爵令嬢:「城には来る事はまずないと思いますのでお願いできます?」

ダンテス:「かしこまりました」


綺麗(きれい)に手入れをされている庭園


伯爵令嬢:「月が綺麗(きれい)ね」

ダンテス:「全くです」

レオン :「お嬢さんの顔の方が綺麗ですよ」

伯爵令嬢:「あら

      あらあらあら?

      ねー レオン知っている?

      月に雲が掛(かか)る時 何処(どこ)かで女が泣いているの

      そう言えば先週 何回も何回も月に雲が掛っていたわ?

      貴方(あなた) 多くの女を泣かせたんじゃなくて?」

レオン :「え!?」

ダンテス:「あはははは!

      言われておるぞ レオンよ」

レオン :「。。。。。。」

伯爵令嬢:「手!」バランスを崩したようにレオンハルトの方へ

レオン :「へ?」 反射的に手を出してしまう


そして手にはクッキーを置かれる


伯爵令嬢:「ダンテスも」

ダンテス:「ありがとうございます」

伯爵令嬢:「ハムハムハム 良い夜ね」

ダンテス:「ですね」

レオン :「だな」


口の中を甘くしながら受ける少し肌寒い風

そして月の光の下での立派な庭園の散歩

この様な経験は悪くないと考えている


***数分後***

そして次に顧客用の部屋


***数分後***

そして次に騎士団の訓練場


***数分後***

そして その先の長い回廊で起こった


伯爵令嬢:「ダンテス 止まりなさい」

その余りにも冷たい声に言い返す事もなくダンテスは止まる


伯爵令嬢:「レオンハルト

      パレスガードの貴方と近衛のダンテスが戦ったなら」

レオン :「俺が勝つでしょう (レオンではなくレオンハルトと呼んだ)」

伯爵令嬢:「あら 凄い自信ね?

      ダンテスはどう思う?」

ダンテス:「レオンが勝つでしょう」

伯爵令嬢:「そう」


そしたら伯爵令嬢は両手をレオンに突き出す

レオンハルトが伯爵令嬢を抱え肩に乗せる


伯爵令嬢:「ダンテス これから言う事は子供の戯言(たわごと)ではなく

      ドルフィン家の伯爵令嬢としての言葉です」


影になっているレオンハルトの顔とは対照的に

レオンハルトの肩に乗せられ月明かりに顔を照らされている伯爵令嬢

子供でも整いすぎている顔

まるで魅了の魔法の虜(とりこ)にされたかのような錯覚(さっかく)すら覚えてしまう

態度には表さないがダンテスも怖いと思ってしまう


伯爵令嬢:「ダンテス 

      貴方はこの場所でいずれレオンハルトと戦う事になるでしょう

      その時はお逃げなさい」

ダンテス:「何をおっしゃっているのでしょうか?」

伯爵令嬢:「言葉通りの意味よ 

      レオンハルト 貴方はダンテスより強いと言った

      その言葉を信じます だからあなたは大丈夫でしょう

      ただ ダンテス

      そしたら貴方の命が無くなってしまう」

ダンテス:「。。。。。。。。。。。。。。」

レオン :「。。。。。。。。。。。。。。」

ダンテス:「でも私には騎士の誓(ちかい)があります」

伯爵令嬢:「騎士の誓(ちかい)を守る それは正しい

      おいそれと投げ捨てていい物ではない

      それは分かります

      でも貴方 1つ大きな事を忘れていますね? お可哀想(かわいそう)に」

ダンテス:「どういう事です?」

伯爵令嬢:「騎士の誓 それは断じて一方通行ではありません!!」

ダンテス:「え?」

伯爵令嬢:「騎士の誓に守られる者は

      その価値に相応(ふさわ)しい人間であり続ける必要がある」

ダンテス:「。。。。。。」

伯爵令嬢:「その価値を知らず、考えず、投げ出す者

      それを守るのは騎士として 

      いえ 人間として間違っています」

ダンテス:「。。。。。。」

伯爵令嬢:「その事は理解しようとせず騎士の誓を守ろうとする愚者ではないと

      私は貴方(あなた)の事を思っておりますが

      私の思い違いなのでしょうか?」

ダンテス:「。。。。。。」

伯爵令嬢:「ただ貴方の命 貴方の考えで道を選ぶ それは理解できます

      でも これだけは覚えておいてください

      貴方が死んでしまう事は

      この国にとって大きな損失であるという事を」

ダンテス:「。。。。。。」

伯爵令嬢:「レオンハルト! それはあなたも同じです」

レオン :「。。。。。。。。。。」

伯爵令嬢:「少し冷えてきましたね? 次の場所へお願いします」

レオン :「わかりました レディー ドルフィン」


***数十分後***

その後 いくつかの場所を回ってから広間に帰って来た

伯爵令嬢は礼をしてから残りのクッキーが入った包(つつみ)をダンテスに渡して

伯爵夫妻の元へ


ダンテス:「あれがドルフィン家か」

騎士団長:「何か言われたのかい?」

ダンテス:「はい レオンといずれ敵対するやもと」

騎士団長:「そうか。。。良く考えるこった」

ダンテス:「でも団長」

騎士団長:「ドルフィン家に言われた。。。のなら考える必要があるだろう

      その意味は理解できるな?」

ダンテス:「。。。はい」

騎士団長:「まー お前達に護衛を任せたのは正解だったな」


そう言いながら騎士団長も立ち去っていく


レオン :「まー でも俺は考えないのはいいね」

ダンテス:「どういう事だ」

レオン :「アンタより強いから問題ないってお墨付きもらったしなー」

ダンテス:「なんだとーーー 

      でも あれがドルフィン家か」

レオン :「ああ 子供でもあれがドルフィン家なんだろう」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。