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第46話 皇子との婚約


トリスタン皇国 城の拝謁の間

――――――――――――――――――――――――――――――

ヨハン :「私と結婚してくれないか?」


ヨハン皇子さまからのプロポーズ


梨絵  :「。。。へ?」 大胸筋が好き イケメン カリスマもある

ただ 返答に困る私に皇帝が言った


皇帝  :「婚約という形でお願いしたい

      それが私達ができる最上級の贈り物だ

      ただ元の世界に帰るのならその選択もありだ

      その場合はそれまでの間 婚約という形にしてもらいたい」

宰相  :「此度(このたび)の魔物討伐は本当に凄かった!

      婚約という形をとれば国民も喜ぶでしょう」


イケメンと婚約

ただ結婚しないで元の世界に戻る選択肢もある

これは受けるっきゃない!!


本当の所は私は結婚する気は全くない!!

だって私 まだ女子高生だよ!!


でもだ


大金持ちのイケメン皇子と婚約した事がある


その事実を持つ女ってかっこよくね?

元の世界に帰る予定で本当に結婚はするつもりはない

見栄を張りたい? というか 肩書が欲しい? というか


帰国子女が 昔フランスで―― とかマウントを取るのを見た事があるので

私も大人になったら ヨハンというイケメンに告られた事あるんだけどー

みたいにドヤ顔をしたい


本当にそれだけ

そんな単純な理由で


まー いいかな? と甘い考えでいた


私は喜んでいたんだがレオンハルトの方を見ると

レオンハルトは目を瞑(つぶ)っている


梨絵  :「分かりました 

      その条件ならお受けします」

皇帝  :「おおーー これはめでたい」

ヨハン :「聖女様 ありがとう」

宰相  :「聖女様 ありがとうございます」

ロイド :「聖女様 ありがとうございます」


レオンハルトは知っている

昨夜 皇帝とロイドがどのようにすれば

聖女をこの世界に留まらせる事が出来るのか

その為の画策がヨハン皇子との婚約である事を


ただ婚約と結婚という人生の岐路

そして梨絵の喜びようを見ていて

それを止めたり指摘したりするのは無粋(ぶすい)というもの

だからレオンハルトは何も言わなかった


梨絵にとって次の数日間は慌(あわただ)しかった

号外が町中、いや国中に配られ

私は豪華なドレスをあてがわれ 髪や体を丁寧に侍女たちに洗われ

数日後に国民に婚約宣言をする事 その段取りを教えられた



***2日後***

トリスタン皇国 城のテラス 町の広場が見渡せる場所

――――――――――――――――――――――――――――――――――

皇帝  :「此度(こたび) めでたく我が息子ヨハンと聖女梨絵様が婚約する事になった」

群衆  :「うおーーーーー」

皇帝  :「今日は誠に素晴らしい日だ」

群衆  :「うおーーーーー」

ヨハン :「聖女様と婚約できるなんて私はとても幸運だ

      当然ながらこの幸運を無駄にはしない

      この国のために これまで以上に勤(いそ)しむつもりだ」

群衆  :「うおーーーーー」


そして私の番


梨絵  :「ヨハン皇子と婚約をさせていただいた梨絵です

      国民の皆様 安心してください

      ヨハン様の奮闘により暫(しばら)く魔物はこの国には出ません!」

群衆  :「うおーーーーー」

ヨハン :「?????(聖女様は何を言っているんだ?)」


台本にはない言葉。。。でも私は続ける


梨絵  :「そして賢きヨハン様は戦争を起こすなどの事は行(おこな)いません!」

ロイド :「!!!!!!」


台本にはないけん制の言葉。。。これで戦争は直ぐには行われないだろう

村の少年のチャーリー君 安心してね!


梨絵  :「そして私から皆さんに祝福を与えます

      おんどりゃーーー!!!  メガエリアヒーール!!!」


大きな大きなオーロラの様な温かい光が城下町を包み込む

国中を包み込みたいがそこまでは無理

でも今の私なら城下町ぐらいなら出来るだろう


群衆  :「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

群衆  :「聖女様 ばんざーーい!!!!」

群衆  :「聖女様 ありがとうーー!!!!」


この時 私は知らないでいた

皇帝、皇妃、ヨハン皇子、秘書官、ロイド、宰相がギョッとしていたのを

そしてリューズ様がダンテスさんとヒソヒソ話をしていた事を





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