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第4話 聖女爆誕


トリスタン皇国 城の魔法省 適性診断部屋

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

リューズ:「大魔導士のリューズです

      本日は貴方の適性試験に立ち会わさせてもらいます」


黒いローブを着た髪の長い人が話してくる


リューズ:「それでは この水晶玉に手を乗せてください」

梨絵  :「なんで?」


もう少しだけ情報が欲しい

なので時間稼(じかんかせぎ)ぎを試(こころ)みる


リューズ:「いや 適性を調べる為です」


来た!!

変な適正で城から追い出されるパターン

その可能性がある


梨絵  :「王(・)子(・)様!

      適性が無かったら帰してもらえるって事でいいんですよね?」

皇子  :「いや まー それは」

梨絵  :「いいんですよね?」 少し圧を加えて言う

皇子  :「。。。善処しよう」

梨絵  :「この世界には魔法があるんですよね?」

リューズ:「火 水 土 風 聖 闇 がありますが」

梨絵  :「氷とかは?」

リューズ:「氷? ですか? ないですね」

梨絵  :「水を風で冷やして氷とかは」

リューズ:「その発想はなかったです」

梨絵  :「折角なら氷がいい!!

      そうしたらアイス作り放題」

リューズ:「いや氷は。。。あと適性なのでどれが出るかは」

梨絵  :「闇が当たり!っぽい気がするんだけど」

リューズ:「いや 当たりとかはないですから」

梨絵  :「ハズレは?」

リューズ:「ハズレは。。。。いや ハズレもないですよ」

梨絵  :「本当に? なんか間が怪(あや)しい」

リューズ:「いや 本当にハズレは無いですよ

      闇と聖は珍しいですけど」

梨絵  :「じゃー それが当たりじゃん!」

リューズ:「いや 本当にそういうのは無くて」

梨絵  :「でも私 魔力とかないでしょ?」

リューズ:「いや おありですよ?」

梨絵  :「本当に?」

リューズ:「本当です」

梨絵  :「ステータス

      ステ―――タス!

      ステ―――――タス!!」

全員  :「。。。。。。。」

梨絵  :「。。。。。。。」

全員  :「。。。。。。。」

梨絵  :「嘘つき!! 魔法できないじゃん!!」

リューズ:「いや。。。いきなり ステータスと叫ばれても」

宰相  :「絵梨様? それって?」

梨絵  :「自分の能力値を数値化したものが見える魔法 

      だったっけかな」

全員  :「。。。。。。。」

リューズ:「それは鑑定魔法ですね?」

梨絵  :「あのー 鑑定魔法は

      火 水 風 土 聖 闇 のどれなんでしょうか?」

リューズ:「え?」

全員  :「。。。。。。。」

梨絵  :「ほらーー 絶対なんか隠してる!

      だから触りたくないのよ!」

リューズ:「いやいやいや そんな事ないですよ

      確か 闇属性だったかな」

梨絵  :「なら闇が当たりですね?」

リューズ:「いや。。。本当に当たりとか ハズレはないですから」

梨絵  :「王(・)子(・)様 本当ですね?

      属性がハズレでステーキから硬いパンと冷たいスープに

      格下げとかないですよね?」

皇子  :「いや それは 大丈夫だ

      (なんで属性で食事が変わると思ってるんだ?)」

梨絵  :「でも王(・)子(・)様 最初の言葉が聖(・)女(・)でしたよね? 

      聖属性じゃなかったらどうするんですか?」

皇子  :「へ?」

全員  :「。。。。。。。」

皇子  :「いや 大丈夫だ!

      聖属性のはず。。。違くても問題ない!」

梨絵  :「なんか私の事 嵌(は)めようとしてません?」

皇子  :「そんな事はない。。。スティングラーの名に懸(か)けて誓(ちか)おう」

梨絵  :「闇でも問題ないですね?」

皇子  :「全く持って問題ない」


はー 覚悟を決めるか


梨絵  :「じゃー 行きます」


そして水晶玉に手をかざす


水晶玉が急激に光り出す


眩(まぶ)しい!!

なんなのこれ!!


リューズ:「これは凄い!!

      聖属性です!! それもかなりレベルの高い」

皇子  :「宰相」

宰相  :「皇子!! やりましたな!!」

梨絵  :「うわーーーん 氷じゃなかった

      じとーーー」

リューズ:「いや 私のせいじゃないですからね!!

      どの適正になるかは」

皇子  :「聖女様。。。。大丈夫だ!

      ステーキも出すし 数か月後にはちゃんと元の世界にも戻す」


ただこの場で喜んでいない者が一人いる

教会の聖職者と名乗る白い服を着た人物である

魔法使いや宰相や王子が喜んでいる中 聖職者だけは気難しい顔をしていた


皇子  :「直ぐ父上である皇帝に報告しなくては」


そう言って皇子が部屋の外に、宰相も続く、大魔導士と名乗る者も続く

そしたら聖職者が そそそっと 小走りにしてきて梨絵に耳打ちをする


聖職者 :「貴方には回復魔法の素質があります

      だからこそ教会は貴方の力を拒絶するでしょう

      そして力ある者はその使い方を正しく学ぶ必要があります

      さもなければ」

皇子  :「おーい 聖女様!」

宰相  :「早くこちらへ」


何かを言いたそうな顔をしていた聖職者がすすすっと離れていく


何かとても重要な事を話そうとしていたっぽいけど

向こうにいっちゃったし 後で訊(き)けばいいかな?


ただ その機会は訪れる事はなかった





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