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第38話 魔法省見学


トリスタン皇国 城の会議室

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

昨日に引き続き本日もネーベ使節団と交渉中

相手は交易をしたい

それは本当っぽいんだが。。。何か歯車が空回りしている感じである

こちらが出した紅茶には手を出していないし


使節  :「そうえば聖女様は回復魔法を使えるのですよね?」

梨絵  :「はい 一応」

使節  :「他の魔法は?」

梨絵  :「基本的なのはリューズ様に教わっているのですが」

使節  :「魔法省のリューズですか?

      出来れば少しだけ話せませんかね?」

ヨハン :「ああ 問題ない (何となく うまく行っていない。。。)

      おい 今すぐリューズを呼んでくれ(リューズに頼ってみるか)」

使節  :「いや できれば私達で魔法省の見学に行きたいのですが」

クラウス:「いや それは。。。(参ったな)」


会議室から出る。。。それは基本的に会議が終わる事を意味する

そして同意が取れていない。。。それはうまく行かなかった事を意味する


ただ皇子としては一度 空気を入れ替えたい


本日は使節団は城に泊るのだ

明日と明後日も城だ

まだ時間はある


そうこうして一同で魔法省に行く事に


トリスタン皇国 城の魔法省

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

使節  :「おおおお リューズよ 久しぶりだな」

リューズ:「ああ モーリス!

      ネーベから来たんですね

      サーンスとラヴェルも

      フォーレは?」

ラヴェル:「フォーレはメッサに外せない用事があってな」

リューズ:「フォーレの論説について話し合いたかったのだが」

モーリス:「これだろ? お土産だ

      あと大体の理論は私達も知っているからな」

サーンス:「その前にここを見学させてもらいたい

      まずは案内をしてくれないかい?」

リューズ:「ああ すまなかった

      皆 こちらへ」


そしてお互い握手をしてから 魔法省の見学


魔法についての談義

なのだが。。。あまりにも超高空でまっっっっっったく理解できない!!!


クラウスが たまにウンウンと頷いているが

あんた 全く分かってないでしょ!!!

メガネを‟クイッ”として誤魔化してんじゃないわよ!!!


ヨハン皇子は理由をつけて宰相と逃げていったし

残っている秘書官もなんか虚無を見つめている


その談義は日が沈むまで行われた



***次の日***

トリスタン皇国 城の会議室の前の廊下

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

朝食の後 昨日の交渉の続きが始まるのだが


クロード:「今日はどうです?

      昨日は勝たせてもらいましたからね。。。選んでいいですよ」

レオン :「遠慮なく飲みやがって」 と言いながらも嬉しそうである


基本的に昨夜の飲み会は親睦(しんぼく)を深める意味では大正解だったらしい


レオン :「じゃー 30回以上で」

クロード:「分かりました」

梨絵  :「じゃー 私は40回以上で」

レオン :「おい 入ってくんなよ!」

クロード:「これはこれは聖女様」

梨絵  :「だって暇なんだもん。。。」

クロード:「たはっ!!!」 大きく笑っている

レオン :「いや 皆 同じ思いだが口には出さないんだぞ」


発言しない会議ほど暇を感じる物はない


梨絵  :「えーと私が勝ったら冷やした果物をお願い」

クロード:「ほー 水魔法で冷やしてもらいますか

      問題ないと思います して負けた場合は?」

梨絵  :「うーん レオンハルトの恥ずかしい話を」

レオン :「ちょっと待て! 何だそれは!?」

クロード:「とても興味深いですが。。。そうですね 

      聖女様から見たドルフィン家についてお話を伺(うかが)っても?」

梨絵  :「それなら賭けなくても話してあげるけど」

クロード:「!!!!!!

      ちょ !ちょっと待っててください!」


護衛がネーベの使節団の方へ


レオン :「聖女様 やるじゃん?」

梨絵  :「え? そうなの?」

レオン :「ヨハン皇子の手前 質問できなかった事だしな」

梨絵  :「でも 何故(なぜ)にドルフィン家について?」

レオン :「クロードによると使節団は今日と明日は城

      明後日はシャンデン家

      その次の日にドルフィン家に会いに行く事にしたそうだ」

梨絵  :「そうなの?」

レオン :「あー 急遽(きゅうきょ)変更があったって昨日飲みながら話してたからな」


そしたら護衛が戻ってくる


クロード:「えーと 今夜お願いできますか?

      冷やした果物を用意するとの事です」

梨絵  :「うん それはいいんだけど

      私も賭けに参加したい!! (だって暇なんですもの)」

クロード:「分かりました 負けたら普通の量 勝ったら大量に」

梨絵  :「でも大量に貰っても食べきれないし

      あっ でもジュースに出来るし騎士団と魔法省に差し入れもできるね

      それでお願いします」

クロード:「了解です」


そして交渉の続き

結果は47回だった

クラウス。。。イケメンなのは認めるがメガネを”クイッ”しすぎだぞ!!


賭けには勝った

冷たい果物

アイスの代わりにはならないが それでもとても美味しかった

騎士団と魔法省への差し入れも喜ばれた


レオンハルトから 交渉の為に着ているから脅す様な内容は言うなと言われたので

控えめな 悪口少な目な感じで使節団達にドルフィン家の事を伝えた


でもトリスタン皇国とネーベとの交易には至(いた)らなかった






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