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第37話 魔法大国ネーベ


そこは荒地だった

木1つ生えていない

湖や川や池などもない

石1つない

純粋なる荒地


何もない国ネーベ

だから全てを持っている


水がない 

だからネーベの民は言葉を使った

水を出す魔法


木がない

だからネーベの民は言葉を使った

薪(まき)なしで火を出す魔法


岩が無い

だからネーベの民は言葉を使った

土を硬くする魔法


建物を建てる材料、家を作る材料、橋を作る材料、道を作る材料

全て魔法で賄(まかな)っている


そう何もない国

そこで生きている民

だから魔法という力で全てを手に出来ている


植物、動物、食料は全て交易で手に入れている

代わりに魔法の使い方、魔法で作ったガラス細工、等を売ったりしている


ネーベは周りの国が敵対しない限り攻撃を行わない

ネーベは周りの国と交易をしたい


ただトリスタン皇国はネーベと交易が出来ないでいた

ネーベとしては交易をしたい だから1年に1度 使節団を送っている

トリスタンとしても交易をしたい だから1年に1度 使節団を受け入れている

それでもだ

数十年間 話し合いは行われたが交易にまではたどり着けないでいた


でも今年は違う

今年は聖女の召喚に成功している


そう意気込んでいる皇帝と皇子と宰相と宰相の息子だったのだが


***1週間後***

トリスタン皇国 城の謁見の間

―――――――――――――――――――――――――――――――――

宰相  :「これは これは ようこそトリスタン皇国へ」

使節  :「皇帝陛下 御尊顔を拝し恐悦至極に存じ奉(たてまつ)ります

      お招きいただき誠に感謝しております」

皇帝  :「ネーベからの長い道のりを良くぞ来てくださった

      今日は息子が取り仕切るがどうかよろしく頼む」

使節  :「わかりました」



トリスタン皇国 城の会議室

―――――――――――――――――――――――――――――――――

会議室に移動後

トリスタンの交渉団とネーベの使節団が自己紹介をしているのだが

レオンハルトがネーベ使節団の護衛と話してる


クラウス:「そしてこちらが聖女様です」

梨絵  :「へ? 前田 梨絵です 本日は宜しくお願い致します」


そしてテーブルにつき

皇子がもう一度自己紹介をしてから交渉に入る。。。はずなのだが

クラウスさんが懸命に交易をする事はお互いの利益になると話している

ただ 相手側の反応が薄い


お腹が空いているのかな?


というか 私はここに居て 何をしろというのだ!?

聖女様ー とか言われてもネーベとの交渉に関わる事はないし

ヨハン皇子によると居るだけでいいという事なのだが


あとレオンハルトとネーベの護衛もチラチラこっちを見てきている


***90分後***

レオンハルトが少しがっくりしている

逆にネーベの護衛はニンマリとしている


***30分後***

クラウス:「それではここらで昼食にしましょう」


2時間の会議からやっと解放

昼食が運ばれてくるが。。。ネーベの人達の反応が薄い

うーん 何でだろう?


サラダ スープ 焼き魚 デザート


どれも問題はなし

凄く美味しい

普通に美味しい

やはりお城の料理は美味しい

けど使節団の人達の反応はいまいち



午後もあるという事から お花摘み というかトイレへ

そしたら廊下でレオンハルトとネーベの護衛が話している


レオン :「うわー 負けたー」

クロード:「レオンハルト殿もまだまだですな?」

レオン :「いや ホームグラウンドよ

      あいつの事しっているはずだったのに」

クロード:「逆に知りすぎているから負けたのでは?」

レオン :「スパイシーエールで良いんだよな?

      飲めるだけだったっけ」

クロード:「ふっふっふっ 私は飲みますよ!

      ただ酒よりうまい物はないですからなー」

レオン :「じゃー 終わったら声かけてくれ」

クロード:「分かりました では後程(のちほど)」


ネーベの護衛が立ち去って行く


梨絵  :「ちょっと何話してたの?」

レオン :「うわ! 聞かれたか」

梨絵  :「うん アレ護衛の人だよね?」

レオン :「ああ ネーベの施設団の人達の魔法強いんだけど

      それでも護衛を雇(やと)っているんだよ

      何でも屋に近いかな? ギルド所属で

      クロードっていうんだ」

梨絵  :「うん で 何の話だったの?」

レオン :「はー 賭けに負けたんだよ」

梨絵  :「賭け?」

レオン :「そう 後で飲みに行こうって事で 飲み放題を賭けたんだけどな」

梨絵  :「へー 仲いいね? それで賭けの対象は?」

レオン :「えー 言いたくない」

梨絵  :「私じゃないわよね!! チラチラ見てきて」

レオン :「違う違う それは自意識過剰だ聖女様!」

梨絵  :「じゃー 何だったのよ?」

レオン :「はー 言わなきゃダメか?」

梨絵  :「交渉がうまくいってないっぽいから何でもいいから教えて」

レオン :「えーと クラウスが30回以上メガネを”クイッ”とするかどうかだ!」

梨絵  :「。。。は?」

レオン :「あいつ42回もしやがった

      もうね。。。」

梨絵  :「ちょっと 変な賭けしてんじゃないわよ!! あはははは」

そう言いながらも私は笑ってしまっていた






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