第33話 病院と患者 その7
トリスタン皇国 城下町の教会
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梨絵 :「おりゃー ヒール
とりゃー ヒール
うひゃー ヒール
はい お大事にーー
はー はー はー」 数時間ぶっ続け 本当に疲れてきている
レオン :「今日はここまでですね」
梨絵 :「いや まだいけます」
レオン :「駄目です 息切れを起こしています
皆さん 今日の聖女様の回復魔法は終了だ!」
国民 :「えーーー」
レオン :「えーーー じゃない
200人以上も回復魔法をかけたんだぞ!
これ以上は無理だ!!」
そしたら小さな子供を連れた母親が
母親 :「あのー この子を診てもらえないですか」
レオン :「残念だが明日だ!」
母親 :「どうしても! どうか お願いします!」
レオン :「無理だと言っている!!」
梨絵 :「レオンハルト 私なら」
レオン :「お前は聖女様を殺すつもりか!!!」
母親 :「。。。。。。」
レオンハルトは知っている
一度ここで譲ってしまえば ならば俺も ならば私も 私にも子供がいます
など際限がなくなってしまう事を
母親 :「うううう」泣き始める母親
レオン :「ほら これを渡そう」レオンハルトはハンカチを渡す
母親 :「。。。。。。」
レオン :「明日の朝 それを見せろ
並ばなくていい
一番最初に聖女様に回復魔法をかけてもらえるように
優先させる それで我慢しろ いいな」
母親 :「。。。分かりました」
レオン :「じゃー 聖女様 帰りましょう」
梨絵 :「うん。。。」
***数分後***
梨絵 :「ねー レオンハルト さっきのは」
レオン :「何か言われたら私の判断という事にしてください」
梨絵 :「。。。ありがとう」
***数時間後***
トリスタン皇国 城内の部屋
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お城で休んでいたが夕飯前にトイレに行こうとしたら
執務室近くから怒鳴り声が聞こえてくる
ヨハン :「聖女様が子供の回復を断ったと聞いたのだが」
レオン :「本当ですよ?」
ヨハン :「何故だ!?
一体何を考えているんだ!!!」
レオン :「魔力切れを起こしかけてたからです」
ヨハン :「そこは融通できなかったのか?」
レオン :「お言葉ですが皇子、 既に3日も経っています
なぜ 聖女様がおひとりで
教会で回復魔法を使用しているのですか!!??」
ヨハン :「。。。。。。」
レオン :「他の聖職者たちはどうなったのです!!??」
ヨハン :「。。。。。。」
レオン :「教会がダメなら病院はどうなったのです!!!???」
ヨハン :「ドルフィン家だ!! ドルフィン家が嫌がらせしているに違いない」
レオン :「お言葉ですが皇子! ドルフィン家が関わろうが関わらなかろうが
聖女様には関係ありません!!」
ヨハン :「。。。。。。」
レオン :「アルザス子爵とギヨン子爵は一体何をしているんですか!!??」
ヨハン :「。。。。。。」
レオン :「宰相? 貴方は聖女様を異世界の貴族と言っていましたよね?」
宰相 :「ああ 確かに言ったが」
レオン :「その貴族を馬車馬のごとく働かせるのが この国のやり方ですか!!」
宰相 :「いや」
レオン :「必要なら私が聖女様に [お掃除] をお願いしてもいいのですよ!!」
ヨハン :「止めろ! それは絶対にやめろ!!」
レオン :「なら改善を考えてください!!
明日は既に子供の回復魔法の件がありますので仕方が無いとしても
明後日は聖女様を休ませます!!」
ヨハン :「いや それは」
レオン :「城内には病院で働けるものも多く居ますよね?
回復魔法が出来なくても病院で働く事はできますよね?
人員をそちらに当ててください」
ヨハン :「いや しかし ネーベに対する準備もあるし」
レオン :「もう一度いいます!!
聖女様のみをこき使うのは止めるべきです!!」
ヨハン :「。。。。。。」
レオン :「では 失礼します」
そうしてレオンハルトが部屋を出る
が 部屋のドアの近くで待機して
部屋を出て行った後の皇子と宰相の会話を盗み聞きしている
チャラ男の分際で やる事が賢い
流石 金髪で大胸筋の男。。。あれがパレスガードか
本気で私の事を守ろうとしてくれている
ヨハン :「あ奴の言う事もわかる
ドルフィン家から返答は?」
宰相 :「城に行く予定は無いとの事です」
ヨハン :「あいつらめーーー しれっと断りよって」
宰相 :「。。。。。。」
ヨハン :「アルザス子爵とギヨン子爵は何をしている?」
宰相 :「わかりません! 確認してきます」
ヨハン :「俺は父上に報告してくる」
***夜中***
ヨハン :「父上。。。誠に申し訳ありません」
皇帝 :「回復魔法を使える者は教会へ
ただ出て行った聖職者達は戻ってこないだろう」
ヨハン :「どういう事です?」
皇帝 :「エステートにある大聖堂で働いているそうだ」
ヨハン :「。。。。。。」
皇帝 :「国を跨いだのだ。。。取り返しに行く事は敵わない」
ヨハン :「でも それでは」
皇帝 :「民草には聖職者が消えて教会が機能していない
ただ復旧に勤めているとだけ話せ」
ヨハン :「これも ドルフィン家のせいだ」
皇帝 :「ああ そうだろう
でもドルフィン家の名前は出すなよ?」
ヨハン :「そんな」
皇帝 :「ネーベの使節団とロイドの治療が先だ」
ヨハン :「。。。分かっております」
皇帝 :「あと 明後日 聖女が休みを取ると言っていたな」
ヨハン :「はい」
皇帝 :「メッサに連れて行け」
ヨハン :「でも化け物が出る可能性が」
皇帝 :「それを考慮した上で言っている」
ヨハン :「分かりました」




