第32話 病院と患者 その6
トリスタン皇国 城内の執務室
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ヨハン :「教会と病院関係者が全員いなくなっただと?」
宰相 :「はい そのようです」
ヨハン :「お前達に任せたんだぞ
しかも私は国民に約束してしまった
急いで人を集めろ!
そして教会と足りない分は病院を運営させろ!!」
宰相 :「分かりました!!」
アルザス:「直ちに取り掛かります」
ギヨン :「今すぐ取り掛かります」
そしてアルザス子爵とギヨン子爵が執務室から出てい行く
ヨハン :「一体何がどうなっているんだ?」
宰相 :「あのー ヨハン皇子? 」
ヨハン :「なんだ宰相?」
宰相 :「ドルフィン家が手を回したのでは?」
ヨハン :「!!!!!!
おい 急いでドルフィン家を城に呼び出せ!!」
宰相 :「分かりました」
ヨハン :「あと聖女様を呼んでくれ」
宰相 :「はい ただいま」
そして初めて状況を説明される
ヨハン :「だから出来るだけ多くを回復して欲しいのだ」
梨絵 :「えーと やれるだけやりますが
国の患者すべては無理ですよ
今でヒール軽傷なら200人
重症なら50人ぐらいしか出来ませんし」
ヨハン :「。。。わかった それでもいい
暫くの間 城下町の教会で働いてもらえないか?」
梨絵 :「ヨハン皇子の頼みならいいですよ」
ヨハン :「恩に着る」
梨絵 :「ただリューズ様から無理はするなと言われているので
疲れたらその日は終了ですけど」
ヨハン :「当然だ! わかっている
それでいい 任せた」
梨絵 :「はい」
トリスタン皇国 城内の梨絵の部屋
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梨絵 :「という事があったのよ」
レオン :「そうか? 大変だったな!
でも部屋の外で俺 聞いてたし」
梨絵 :「え? 居たの?」
レオン :「そりゃー 居るだろう
あんたの護衛だし」
私がマナーに拘らない
そのためかレオンハルトも話し方が砕けてきている
別にいいんだけどね。。。着やせの下の立派な大胸筋があるから
ただ皆の前で話す時はしっかり騎士としての話し方をする
そういう所をビシッとするのは凄いと思う。。。イケメンだし
梨絵 :「で何の本 読んでるの?」
レオン :「恋多き女 っていう女性物の小説だ。。。ただ流行りの為
これを読んでおかないと貴族の夫人との会話にならないからな」
梨絵 :「へーーー というかレオンハルトは驚かないのね?」
レオン :「驚く? 何に?」
梨絵 :「教会や病院の関係者が居なくなった事に」
レオン :「なんで?」
梨絵 :「なんでって」
レオン :「レディー ドルフィンがそう言っただろ?」
梨絵 :「え?」
レオン :「聖女様ってさー 人の話きかないよね?」
梨絵 :「どういう事よ?」
レオン :「自分がイノシシって言われた時
ただ馬鹿にされてるーー って思って考えるの止めてたし」
梨絵 :「それが? 教会や病院の関係者とどう関係あるのよ?」
レオン :「だから レディー ドルフィンが言ってただろ?」
梨絵 :「。。。。。。」
レオン :「この場所の領民の声を貴方と皇子は救い上げた
そして教会や病院で働く者の声を貴方と皇子は捨て去った
それだけの事でしょ? って言ってただろ?」
梨絵 :「モノマネにてない」
レオン :「当たり前だろ? モノマネしてねーもん
教会や病院で働いていた人達を皇子と聖女様が馬鹿にしたんだ
挙句の果てに
アルザス子爵とギヨン子爵に任せる?
馬鹿にされ、使い潰され、搾取される
なら辞めた方がマシだって普通は思うわなーー
だいたいさー 教会を覗いた時
夫人も引っ越しがどうとかって言ってただろ?」
梨絵 :「確かに。。。(ちょっと待って)」
アレ? ドルフィン家の夫人が言ってたのは私が回復魔法を使う前?
あの青ドレスは何が起こるか予想していた?
。。。いや 偶々よね
レオン :「権力に執着して人を使い潰す事で有名な
アルザス子爵とギヨン子爵に任せるとはなー」
梨絵 :「え? ダメなのあの二人?」
レオン :「まー 下で働いた人しか分からないだろうけど
ケチで人を使い潰す事で有名だからな」
梨絵 :「それって皇子や宰相は」
レオン :「知らないだろうなー
宰相と皇子は自分達に忠実なら
誰でも構わないって事で選んだんじゃないの?」
梨絵 :「なんでアンタ それを教えてあげないのよ」
レオン :「たかが一騎士の意見を聞くと思うか?」
梨絵 :「。。。。。。(普通に正論)」
レオン :「聖女様は知らないかもしれねーけど
城の中ごたごたしてんだよなー 今
ネーベの使節団の準備と騎士団長の辞表」
梨絵 :「騎士団長ってなんで辞めたの?」
レオン :「皇子から聞かされてるか?」
梨絵 :「うんう」 首を振る
レオン :「じゃー 言わねー」
梨絵 :「ちょっと! 貴方までポーカーフェイスロリみたいな事いわないでよ」
レオン :「教えてもいいけど 皇子に言われても俺から聞いたって言うなよ」
梨絵 :「わかった」
レオン :「真面目な話だ!」
梨絵 :「わかったって言ってるじゃない」
レオン :「騎士団長は皇帝の事を信用できなくなったから辞めたんだよ」
梨絵 :「。。。え? いやでも」
レオン :「辞める時にそう記した手紙を残してたんだよ
内容が内容だけに緘口令が敷かれてる」
梨絵 :「ヨハン王子のお父さんだよね?
ならいい人なんだよね?」
レオン :「皇帝陛下の悪口は言いたかないから一般論だけど
綺麗事だけなら世の中どんだけ楽なんだよ?」
梨絵 :「。。。。。。」
レオン :「ハッキリ言って騎士団長が辞めた時点で
多くの騎士達が辞める事を考えているんだよ
ダンテスが嘆いていたよ」
騎士団長にはそれほどの信用があったのか
梨絵 :「貴方はどうなの?」
レオン :「パレスガードとしての誇りはある
だから投げ出す事はしない
そして聖女様が護衛を変えて欲しいって言うまでは
護衛は続けるつもりだが」
梨絵 :「。。。ありがとう (本当に私の事を心配しているのが分かる)」
レオン :「それより 護衛として言わせてもらうけど
リューズ様の言う事を聞けよ?」
梨絵 :「ん?」
レオン :「絶対に無理はするな」
梨絵 :「しないつもりだけど」
レオン :「回復をすれば喜ばれる
でも聖女様が疲れて回復が出来なくなる
そうしたら回復を後回しにされた人間は
聖女様の悪口を言うだろうけどな」
梨絵 :「。。。。。。」
レオン :「人間ってのは自分勝手だからな?
自分が選ばれなかったら すぐに悪口を言ってくるぞ」
梨絵 :「何となく それは分かる」
レオン :「だからそんな奴らの事は知ったこっちゃないって割り切れよ
皇子や皇帝がなんか言ってきてもだ」
梨絵 :「。。。。。。」
レオン :「自分の体を一番に思うんだぞ!
人民が文句を言おうが喚こうが俺が盾になってやるから」
梨絵 :「うん」
レオン :「ただ 俺もヤバいと感じたら逃げるからな」
梨絵 :「ちょっとー」
レオン :「まー 逃げるときはちゃんと聖女様を抱えてやるから」
梨絵 :「えーー」
レオン :「いや わかるよ お姫様だっこがいいんだろ?
でも あれ走るの遅くなるんだよな――」
梨絵 :「いや そうじゃないから」
レオン :「本当に? 今 練習でお姫様だっこしてやろうかーー」
梨絵 :「うわーー」
と言いながらもレオンハルトの大胸筋は偉大である事をしっている
梨絵 :「そういえばレオンハルトってさー
カミュ ジーク シリウスに似てるよね?」
レオン :「いや 誰だよそれ!!」




