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第24話 少年 ドルフィン家に行く


トリスタン皇国 ドルフィン家領の村のパン屋

――――――――――――――――――――――――――――――――

執事長 :「でわ 今後もよろしくお願いします」

パン屋 :「はい 分かりました」

少年  :「よし よっこらせっと! これを持って行けばいいんだね?」

執事長 :「いや 今日は馬車で着てますので」

少年  :「なら 来週からでいい?」

執事長 :「いや 折角ですので今日から来てください」

少年  :「でも 持って行くのは来週からなんだよね?」

執事長 :「いや お嬢様がお待ちになっていますので。。。」


***10分後***

トリスタン皇国 ドルフィン家の門の前

―――――――――――――――――――――――――――――――

少年  :「やはり銘家(めいか)は門構え1つでも違うなー

      まー2つだけど?」

執事長 :「2つですか?」

少年  :「そこの門の横の柱2つの彫刻

      塩を含んでるし」

執事長 :「塩。。。ですか?」

少年  :「うん。。。門を挟(はさ)む事で門の上に線を作ってる」

執事長 :「???」

少年  :「悪魔よけだよ」

執事長 :「悪魔よけ。。。ですか?」

少年  :「それよりアルフレッドさん?」

執事長 :「はい 何でしょう?」

少年  :「俺が持って来る時は裏口でいいんだよね?」

執事長 :「あ これは失礼しました! その説明がまだでしたね?

      では 裏口に行きましょう」


そして大きな籠をもって裏口へ

中には菓子パン、総菜パン、数種類のパイが入っている

そして そこからキッチンへ

キッチンといっても少年の家よりも広い


少年  :「さすが伯爵家

      じゃー 次回からここに置いておけばいいと」

執事長 :「そういう事です

      では お嬢様に会いに行きましょう」

少年  :「いや ここに来てもらってくれ」


少年は自分の服を軽くつまんで2回引っ張る

このような服で伯爵家の中を歩く訳ににはいかない 


執事長 :「。。。。。。分かりました お嬢様をお連れします

      あのー 勝手に帰らないで下さいね?」

少年  :「向こうに居る人達が意地悪とか嫌味言ってきたらすぐ帰るからね」

執事長 :「御心配なく」


そしてアルフレッドさんが料理人達に話してからそのまま奥へ

料理人たちもキッチンから出て行った

その中の1人は少年の知っている顔であった

南の家で旦那を失った女性

そうか。。。ドルフィン家で働いているのか

なら安心だ


とは言えだ


ハッキリ言って居心地が悪い!!

自分が場違いなのが明らかに解っている

でもなー アルフレッドさんが平民の少年をまったく見下さなかった

それが 逃げ出さない理由として途轍(とてつ)もなく大きなウェイトを占めている


***10分後***

伯爵令嬢:「初めまして ワタクシが」

少年  :「お久しぶりー! 俺の事なんて覚えてねーか。。。」

伯爵令嬢:「いや 覚えております

      アルフレッド! 紅茶を用意して!

      あと 運んでもらったパンとパイも」

執事長 :「了解しました(お久しぶりとはどういう事なのだろうか?)」


キッチンで紅茶を飲む令嬢

キッチンで紅茶を飲む少年


伯爵令嬢:「。。。。。。」

少年  :「。。。。。。」

執事長 :「。。。。。。」


少年  :「えーと 伯爵令嬢?」

伯爵令嬢:「はい なんでしょう?」

少年  :「前みたいに質問していいかな?」

伯爵令嬢:「はい どうぞ?」

少年  :「聖女様の事なんだけど

      あの回復魔法って使わせたらダメなんだよね?」

伯爵令嬢:「!!!!!!」

執事長 :「!!!!!!」

伯爵令嬢:「あなた 気づいていらしたの?」

少年  :「回復魔法という便利な物があるのに病院を建てた

      回復魔法だと減らない

      病院だと減っていった

      だから。。。。」


***会話中***


執事長 :「チャールズ殿 さすが慧眼(けいがん)です」

伯爵令嬢:「それはそうよ! お母さまのドレスの模様 あなたでしょ?」

少年  :「あー あれかーー

      ってバレてるの?」

伯爵令嬢:「当然ですわ。。。刺繍(ししゅう)をしたのは私達のメイド長ですから」

少年  :「あははははは おっちゃんも抜けてるなー」

伯爵令嬢:「それでもお母様が怒らなくなったのはあなたのお蔭(かげ)なの

      お礼をいせてちょうだい」

少年  :「まー 役に立って良かったよ」


令嬢には友人が数人いる

同じ貴族の令嬢達

でも人数は多くない

ただでさえ噂の絶えないドルフィン家

距離を自然と取られてしまう場合が多い

その事もあり 知り合いも少なく 話す言葉も必要最低限である

そんな令嬢が多くの言葉を話している

それを執事長が暖(あたた)かく見守っている


***1時間後***

少年  :「じゃー そろそろ行くから」

伯爵令嬢:「アルフレッド! 送って差し上げて」

少年  :「いや 大丈夫だから

      紅茶とパン ごちそうさま

      じゃー またね」

伯爵令嬢:「はい ではまた後日」


チャールズ少年は裏口から出て走って行く


執事長 :「平民なのに賢(かしこ)いですなー

      まさかドレスの模様にまで関わっていたとは」

伯爵令嬢:「それに魔力が無くても貴方の事を見つけたんですよね?」

執事長 :「確かに 私もまだまだです

      でも あの少年がお嬢様のおっしゃっていた探究者ですか

      分かる気がします」





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