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第20話 平民の少年


トリスタン皇国 ドルフィン家領の町の片隅

――――――――――――――――――――――――――――――――――


子供  :「うわーー 聖女だーー 逃げろ―――」

子供  :「あははは 聖女様だー 逃げろーーー」

梨絵  :「!!!!!!」


とある町に来たが子供達の反応が違う

笑いながらなのだけど それでも逃げていく


ダンテス:「はははは からかわれてますね聖女様

      好かれている証拠です」

梨絵  :「そうなのかな?」

ダンテス:「だって笑いながら逃げているじゃないですか?」

梨絵  :「どうなんだろう?」


秘書官がラトゥール侯爵の元へ先にいって調整をしてくるらしい

その為に秘書官が今はいない

何となくほんわかしている

馬車から降りて時間つぶしに村を散歩している


侍女のメアリーさんと護衛のダンテスさんと歩いていると

黒こげ茶の髪の少年が小屋の前でボーっと立ち止まっている


梨絵  :「何してるのかな?」

少年  :「!!! うわっ! 驚いた。。。ゲッ! 聖女!!」

梨絵  :「ゲッ! は無いでしょ ゲッ!は」

少年  :「だってアンタみたいな 高貴な人と話すと碌(ろく)な事ねーもん」

ダンテス:「おい 少年 聖女様に失礼ではないか!」

少年  :「ほらーー な?」

ダンテス:「。。。。。。」

梨絵  :「ちょっと ダンテスさん!! 相手は子供なのよ」

少年  :「そうだぞ! ダンテス!!

      近衛で腹筋が割れてるからって平民に威張り散らすな!」

ダンテス:「いや 威張り散らしては」

少年  :「だいたい 何で護衛がレオンハルトじゃないんだよ!?

      あんた 自分がレオンハルトより下って言ったんだろ!?」

ダンテス:「!!!!!!(何故この少年が知っている)」


じっと少年がダンテスさんお事を見上げている


ダンテス:「。。。。。。」

少年  :「まー いいや 俺忙しいんだよ あっち行ってくれ」


そうして小屋の前でまたボ――としている


ダンテスさんがなんか言おうとしたのを手で押さえて止める。。。

ちょっと!!! ダンテスさん 筋肉すご!!!

馬車に乗る為に鎧を着てないってのもあるけど

鎧着てたよ。。。筋肉の鎧!!! きゃーーー

。。。じゃなくて


梨絵  :「ねー 忙しそうに見えないんだけど」

少年  :「うーん でもアンタらじゃ。。。いや 人数が居た方が楽か

      なら手伝ってくれるか?」

梨絵  :「んー 何を?」

少年  :「足跡探し」

梨絵  :「へ?」

少年  :「いいだろ? そんなに時間はとらせいな。。。と思う」

梨絵  :「まー しょうがないなー お姉さんに任せなさい

      私は(自己紹介をしておくかな)」

少年  :「聖女 梨絵様。。。可哀想な人」

梨絵  :「ちょっと!!(なんで知ってんの?)」

少年  :「そっちが護衛で近衛のダンテス。。。国の宝だ。。。忠誠心で死ぬなよ」

ダンテス:「!!!!(この少年は?)」

少年  :「で 侍女のメアリーだっけ、それとも今日はケイト?」

メアリー:「えーと メアリーです (もう一人の侍女も知ってる?)」

少年  :「俺は平民のチャールズだよ 宜しく」

ダンテス:「。。。。。。(なんで平民が城内の事を知ってるんだ?)」

梨絵  :「それで 何を手伝えばいいの?」


少年は小屋の前の地面を指差す


少年  :「これと同じ足跡を見つけたいんだ」

梨絵  :「これ? 小屋を背に立っているね?」

ダンテス:「!!!!!!」

少年  :「腹筋のダンテスはこれの意味が分かっているみたいだね」

梨絵  :「えーと小屋を背に立っている

      ダンテスさんは 意味が分かるの?」

ダンテス:「。。。ええ。。。」

少年  :「お可哀想な聖女様は分からないだろうね?」

梨絵  :「ちょっと!」 ただダンテスさんに遮られる

ダンテス:「おい 少年!? どうしてここに足跡があるって分かった?」

少年  :「ランプを持った住人が夜ここを通った時に影が揺らいだんだよ

      東側は調べたから西側だな

      壁の近くに足跡があるか調べてよ」


そして少年は壁の近くを歩き始める


少年  :「そっち側お願い」

梨絵  :「ねー ダンテスさん? 何の足跡なのかな?」

ダンテス:「監視です」

梨絵  :「監視?」

ダンテス:「それも闇魔法の使い手の」


***10分後***

梨絵  :「おーい チャールズ君 足跡あったよ」

少年  :「おお 良く見つけた!」

梨絵  :「でも これって誰の足跡なのかなー」

少年  :「ダンテスさんは 分かってるよね?」

ダンテス:「。。。。。。」

梨絵  :「チャールズ君は分かるの?」

少年  :「アルフレッドさんのだろ? 多分だけど」

梨絵  :「アルフレッドさん? 誰なの?」

少年  :「ダンテスに聞いてみなよ」

ダンテス:「。。。。。。。。。。。。」

梨絵  :「あのー ダンテスさん?」

ダンテス:「ドルフィン家の執事長です」









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