↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
18/53

第18話 平民の少年の一日


トリスタン皇国 ドルフィン家の領の片隅

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

***朝 日の出前***

早く起きる

少年  :「じゃー お母さん 行ってくるねー」


町にある瓦版の店

配達10件分を受け取る


1軒1軒配達を終わらす

この時間から起きている家 この時間から働いている侍女

それらに渡していく また家によっては宅配箱の中に入れる場合も

そして最後の1軒が少し遠い

この頃には日が昇ってくる

だから休憩がてら最後の配達用の瓦版をゆっくりと読む


へー 聖女さん頑張ってら―― 意味もないのに。。。いやあるのか

まー あの皇子だしなー 人気取り用の手柄(てがら)になっている訳(わけ)か

おー 教会が聖女様を正式に拒否している

。。。というとドルフィン家が関わる事になるのかー

メッサに動きはない。。。本当か? コレ?


少年  :「よっと」 新聞を綺麗に畳んで立ち上がる

少年  :「さーて こいつを届けちまうか」


そして朝日に照らされた道のなかを一人で駆け抜けていく


***10分後***

届け終わってからパン屋へ行く


少年  :「おはよー 買いに来たよー」

パン屋 :「あー チャールズ いい所に来た 

      菓子パンと総菜パンとパイを

      ドルフィン家に持って行って欲しいんだ

      駄賃も弾むぞ」

少年  :「。。。。。。いらない! 

      それより このパン2斤買わせてねー」

パン屋 :「いや 駄賃をはずむから」

少年  :「いくら?」

パン屋 :「銅貨2枚だ」

少年  :「いらない!!」

パン屋 :「銅貨3枚ならどうだ?」

少年  :「あのさー 俺が貴族嫌いなの知ってんでしょ?

      いつも通り馬車で着てもらえばいいじゃん」

パン屋 :「いや それはそうなのだが」



少年としてはお金が欲しい

ただ 甘い話にホイホイついていく程(ほど)に愚(おろ)かではない

そして魔物と同じ いやそれ以上に危険で気を付けないといけないのが

貴族である事を知っている


少年  :「はい 銅貨! それじゃーねー」


お金を渡して そそくさとパン屋を出る


パン屋 :「あ! ちょっと待て!」

そんなパン屋の店長を無視し走って行く


庶民の味を知りたい! という事とそこそこ美味しい

という事でこの町のパン屋には貴族が買いに来る

貴族が馬車で買いに来る

その手間は銅貨2~3枚なんて安い物ではない


それを考えたらあのパン屋の店長は明らかに中抜きをしている

明らかに通常以上に搾取されての仕事はするつもりはない


そして 貴族相手なら そこそこの礼儀を知っている人間に頼むのが筋だ

だから絶対に裏がある


下手したら奴隷として捕まったり誘拐されたりする可能性がある


あのパン屋のパン 好きだったんだけど

明日から違うパン屋に行くかなー

村の他の子供にも念のため注意しておかないとなー


家に戻り母親とパンを食べてから 近所で掃除と農作業の手伝い

パン屋が怪しい事を伝えておく


***昼***

町の食堂で一番安いメニューを頼んでからそれを頬張(ほおば)る

食堂のおばさんにもパン屋が怪しい事を伝えておく


それから町の図書館に

村の図書館の本は全て読みつくしてしまった

だから多少遠くても町の図書館に行く


そしてひたすら読書

この時間だけは 少年は自由であった


労働からの解放 日常生活の不安からの解放 時間からの解放


本の活字が生み出す想像という夢の世界


ただ睡眠の終わりを告げる朝日とは逆で

夕日が沈む事が自由時間が終わる事を告げる


***夜***

町の酒場の駐車場を見る

今日は馬車が来ている!!

なら 止めておくか


馬車が居れば 働かない

馬車が無ければ コインによって働く

それが少年の決め事である







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。