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第17話 聖女のお勤め


トリスタン皇国 一般開放された城の離れ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


秘書官 :「はい 次の方―」

梨絵  :「えーと 今日はどうしました? (記録の為 訊くように言われている)

      あー 風邪ですか では ヒール」

秘書官 :「はい 次の方―」

梨絵  :「えーと 今日はどうしました

      うわ! 手の骨ですか! 大丈夫ですよ ヒール」


***4時間後***

梨絵  :「疲れました これ以上は無理です」

秘書官 :「申し訳ありませんが今日はここまでです

      整理券を配りますので明日 また来てください」


それは城の離れに作られた聖女様の回復魔法を使う部署

基本的に無料で面倒を見ている

ただ看板に

”聖女様の魔力が尽きる前に終了します”

とちゃんと書いている


***次の日***

今日は50人にヒール


***次の日***

今日は75人にヒール

後で知ったのだが この日リューズ様は聖職者と会っていたとの事


***次の日****

今日は100人にヒール


梨絵  :「。。。ねー リューズ様?

リューズ:「なんでしょうか?」

梨絵  :「ヒールが使える回数が増えるのはいいんですよ

      まー 強弱があるのは分かるんですが」

リューズ:「そうですね、魔力があがっているのはいい事です」

梨絵  :「でも なんか 怪我人というか病人の数

      減って無い気がするんですが」

リューズ:「まー 王都なんで人口が多いですし」

梨絵  :「。。。。。。」


そう言われればそうなのかもしれない

都会の病院とかは常にひっきりなしに怪我人や病人が居るし


リューズ:「とりあえず 今日は100人でしたね

      お疲れさまでした」

梨絵  :「ありがとうございます」


そして秘書官の方へ向く


梨絵  :「あのー 明日は休んでいいですか?」

      ちょっと疲れているので」

秘書官 :「でも 整理券は配ってしまいましたよ?」

リューズ:「いや 聖女様が疲れたといっている

      明後日にするように」

秘書官 :「でも 皇子が」

リューズ:「明後日にするように いいですね!」

秘書官 :「。。。はい 分かりました」


そうして秘書官が渋々と承諾する

人の為になるのは分かっている

それでも労働は辛い

もっと楽だと思っていたが

仕事は結構つかれる


そして皆で城の離れを出るて城に戻ろうとする中


リューズ:「あれ? あれ? ない 多分 離れの中かな?

      聖女様 忘れ物があります

      ちょっと探すの手伝ってもらえますか?」

梨絵  :「え?」

リューズ:「貴方達は先に皇子に報告してきてください

      私達も直ぐに向かいます」


そう言って リューズ様が強引に私の手をとって再び離れに


梨絵  :「えーと 忘れ物って言うのは?」

リューズ:「余り時間がありません

      単刀直入に言わせてもらいます

      聖女様の違和感は正しいです」

梨絵  :「え?」

リューズ:「怪我や病気などは回復魔法で治っています

      でも 怪我人や病気の人の人数は減っていません」

梨絵  :「それって?」

リューズ:「貴方自身が気づかないといけない事です」

梨絵  :「いや あの」

秘書官 :「忘れ物見つかりましたかー」

リューズ:「いやー 背広のポケットに入っていました 私も疲れていますねー

      では 聖女様 行きましょう」

梨絵  :「。。。。。。。。。」


私達って秘書官に監視されてる?

回復魔法で病気やケガが直るのに 病人や怪我人が減らない?

私自身で気付かないといけない事?


***2日後***

秘書官がトイレで居なくなった時にリューズ様に訊いてみたが


リューズ:「さー 何の事でしょうか?」


とはぐらかされてしまった

一体なんなんだろうか?






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