第13話 買い物 その3
トリスタン皇国 城下町
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
梨絵 :「あーーー 教会がある
あのー 教会に行ってみたいんだけど」
立派な城下町の教会
多分ここに居るのだろう
私の属性を水晶玉で調べた時の聖職者と もう1度会いたい
秘書官 :「いや 止めた方がいいのでは?」 服屋で合流した秘書官が言う
梨絵 :「じゃー あなたはここで待機ね」
そして秘書官の返答を待たずに
梨絵 :「ダンテスさん メアリーさん
行きましょう」
秘書官 :「。。。。。。」
そして護衛のダンテスさんと侍女のメアリーさんの3人で中に
トリスタン皇国 城下町の教会
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
梨絵 :「。。。。。。」
中は凄くひんやりしている
梨絵 :「私の世界でも教会があったんですが
この国の教会は皇子様達と仲が悪いのですか?」
ダンテス:「。。。私の口からはなんとも」
梨絵 :「護衛ですよね? ダンテスさん
知らないで害があるかもしれない
教えてください」
ダンテス:「えーと もともと教会の聖職者たちは回復魔法が使えたんですよ
それで怪我や病気を治していた」
梨絵 :「ほうほう」
ダンテス:「それが ある時から
回復魔法を使うのにお金を要求するようになったんです」
梨絵 :「まー 対価は必要なのでは?」
ダンテス:「ただ それが一般の人達が払えない額なので」
これはあれか?
教会の幹部たちが贅沢をしたい
だから高額を要求する
そして回復魔法が制限されてしまった
だから私が召喚された。。。ならば辻褄が合う
ダンテス:「そして それを教会にするように通達したのがドルフィン家です」
梨絵 :「ドルフィン家ってこの間 皇子を困らせていた?」
ダンテス:「はい ドルフィン家とその家を慕う者は反皇帝派ですから」
だから皇子も舌打ちをしていたのか
なら あのポーカーフェイスロリは悪者?
私の事を ”お可哀想” とか言ってたのは
皇子派と思われていたから攻撃をしかけてくるから。。。とか?
辻褄は合う
ただ。。。どうせなら自分の目で見ておきたい
教会の中は立派である
祈りたい者が好きに祈る事の出来る空間
何処となく 奥の方も空気が冷たい
暫くみて回った後 シスターが居たので声をかける
梨絵 :「あのー この教会の持ち主に会いたいのですが」
シスター:「聖職者にですか? 如何なる用事で?」
ダンテス:「聖女様が話をしたいと言っているのだ!? 連れてきたらどうだ?」
梨絵 :「ちょっと ダンテスさん! 脅かさないの!」
ダンテス:「いや しかし 聖女様に対するあの態度は」
***数分後***
シスター:「教会は聖女様を認める訳にはいかない
お帰り下さいとの事です」
ダンテス:「これだから教会は 全く無礼だ!
どうせ聖職者とやらも高額な金額で
回復魔法を使用しているのであろう」
シスター:「聖職者様の事を悪く言わないで下さい!!」
それは 明らかな敵意であった
梨絵 :「ちょっと ダンテスさん!
失礼しました 行きましょう」
そして教会を出る
ダンテス:「聖女様 だから言ったでしょう? 行くべきでは無かったと」
メアリー:「私の妹も教会での回復魔法が払えず苦労しましたし」
ダンテスさんとメアリーさんは教会に対して悪い感情を持っている
教会はドルフィン家の指示で回復魔法を制限されている
というか 回復魔法というサービスに高額な金額をしていした
そしてドルフィン家と皇帝親子は仲が悪い
ただ 先ほどのシスターは本気で怒っていた
聖職者を馬鹿にされたから。。。
宗教に洗脳されたのか? それとも自分から怒っていたのかは判断できない
梨絵 :「。。。。。。」
でもシスターの腕の肌には骨が少し浮き出ていた
ちゃんとした物を食べていない
シスターは無駄遣いしていない
多分 ここの聖職者もだろう
ならお金はどこへ?
高額な治療費
平民は払えなくても貴族は払えている
ドルフィン家? 教会の幹部? 公爵家? 皇帝?
城の近くだから皇帝や宰相が知らないという事はないだろうけど
訊いてもいいのだろうか?
梨絵 :「。。。。。。」
教会が悪い
そしてその教会の後ろのドルフィン家も悪い
辻褄はあう。。。けれど
私の属性鑑定時に居た聖職者は私の事を本気で心配していた
あれは嘘じゃないと思う
そしてあの場には大魔導士リューズ様や宰相がいた
ならあの聖職者は聖職者としてトップであるはず
なら 何故?
何かあるのか?
それともただ ドルフィン家と教会がお金儲けをしようとしているのか?
うーん 分からない
梨絵 :「。。。。。。」
この時 私は違和感を覚えていた
ただ それ以上 深くは考えなかった




