第12話 買い物 その2
トリスタン皇国 城下町の小物店
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梨絵 :「わー かわいい
みてみてーー ダンテスさん」
ダンテス:「いや まー かわいい。。。のでしょうか?」
梨絵 :「メアリーさん
どう思う?」
メアリー:「可愛いですね」
梨絵 :「こっちはーー? あははは ぶさかわだーーー」
ダンテス:「ぶさかわーー? あの それってどういう意味ですか?」
梨絵 :「不細工だけど可愛い」
ダンテス:「え? それってあり得ないのでは?」
梨絵 :「ダンテスさん 動物すき?」
ダンテス:「嫌いでは無いですね」
梨絵 :「子猫や子犬は可愛いと思う?」
ダンテス:「まー 可愛いいんじゃないですか?」
梨絵 :「子供の動物はかわいい そこは分かる?」
ダンテス:「まー それは」
梨絵 :「豚って不細工なのはわかる?」
ダンテス:「まー 可愛くはないですから。。。不細工でしょう」
梨絵 :「じゃー 子豚は?」
ダンテス:「子豚?。。。ですか?」
梨絵 :「豚だから 不細工
でも子供の動物だから かわいい
ぶさかわでしょ?」
ダンテス:「。。。あーー ほーーー あーーーー 成る程 ぶさかわです ぶさかわ
例えば オチオ夫人みたいな?」
梨絵 :「あはははははははははっははは----」
メアリー:「ふふふ。。。ダンテス様 そのような事をおっしゃられたらいけません」
梨絵 :「そう オチオ夫人! でも それ言ったらダメだからねーーー」
城勤めの婦人 顏にしわが多い世話係で綺麗どころではない
ただ くしゃみが ”クチュン” と甲高い動作が途轍もなく可愛い
だから女同士の会話でオチオ夫人 かわいいよねーー
というのを聞いた事があるダンテス
その時は理解できないでいたが
始めて”ぶさかわ”という物を理解した
香水や小物をいくつか見て
自分のだけじゃなく 護衛と侍女の分と お土産用にリューズの分などを買って行く
その動作がダンテスと侍女には綺麗に映る
普通の公爵や侯爵家は自分の物しか買わない習性があるからだ
逆に同行していた秘書官は何で他の人の分を買うんだ? と疑問に思っていたが
***昼***
秘書官 :「聖女様ならレストランで食事をすべきなのでは」
梨絵 :「いいじゃない 買い食い」
お祭りの屋台で物を買う感覚
串焼きとか色々 売っている
秘書官 :「あんなのは平民の食べ物です」
秘書官は嫌がっている
梨絵 :「嫌なら別々に昼食にする?
そのあと あの服屋で合流という事で」
秘書官 :「そうさせてもらいます」
秘書官が抜ける
秘書官としてのプライドが許さなかったらしい
梨絵 :「買い食いは駄目なの?」
メアリー:「城勤めの人はプライドがありますので?」
梨絵 :「そうなの?」
ダンテス:「まー 私は気にしないですが」
梨絵 :「そっか
ダンテスさんとメアリーさんに迷惑をかけるのは良くないな
どっか行きたい場所ある?」
メアリー:「え?」
梨絵 :「一緒に食べましょう」
メアリー:「。。。ならば。。。いや無理ですよね。。。」
ダンテス:「あの店ですか?。。。ダメもとで行ってみましょう」
トリスタン皇国 城下町の予約の取れないレストラン
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ダンテス:「こちらにおわす御方は聖女様なのだぞ!!!
その聖女様がこちらでお昼を取りたいと所望しているのだ
何とかならないか!!」
ダンテスの多少強引な方法(爵位と威圧)で予約のとれないレストラン
に強引に中に入れてもらい
優雅な昼食をとらせてもらう
ただレストランの中に入ったら 今度は逆に 私の強引な説得で
護衛であるダンテスと侍女も同じテーブルで同席するようにと
ダンテス:「いえ 私達は」
梨絵 :「私があなた達と同じ席で一緒に食べたいのです!
貴族や護衛対象と同じ物を食べるのも必要な経験じゃないのですか?」
メアリー:「わ わかりました」
パン、サラダ、スープ
全てが美味しい
特に緑色のスープ
スープ皿ではなくカクテルグラスに入って出された
その後の肉料理も良かった
梨絵 :「おいしいですね?」
ダンテス:「あー 確かにこれは」
メアリー:「これは美味しい」
梨絵 :「あの シェフを呼んでもらえますか?」
給仕 :「はい 分かりました」
***2分後***
料理長 :「えーと なにか問題が?」
梨絵 :「いえ さやえんどうの冷たいスープ 本当に美味しかったです」
料理長 :「気に入られましたか?」
梨絵 :「はい これって何時でも頼める物なのですか?」
料理長 :「いえ 季節の物 その日に手に入る最高の食材
そこからメニューを決めているので」
梨絵 :「それは 素晴らしいですね」
料理長 :「お褒めに頂き感謝致します」
梨絵 :「この後は?」
料理長 :「デザートとなりますが」
梨絵 :「お願いがあります」
料理長 :「なんでしょう?」
梨絵 :「さやえんどうのスープを私と こちらに(侍女)
素晴らしい味を覚えておきたいので お替りを
そして 明らかに食べ足りない 私の護衛には もう1品
魚料理か肉料理をお願いできないでしょうか?
コース料理から外れるのは分かっています
この店の料理は素晴らしい
考えつくされたコース料理なのでしょう
でも できれば 最高の満足をこの二人にもしてもらいたいのです」
料理長 :「問題ありません 直ぐにご用意させてもらいます」
梨絵 :「ありがとうございます」
そして出されたお替りのスープ
ダンテスさんには少し大き目のミートパイ
そしてデザート
満足して食べ終わってから3人で店を出る
メアリー:「あのー 聖女様って結構な頻度でシェフと話をされますよね?」
梨絵 :「えー それがマナーじゃないの?」
マナーという物を誤解している為の質問
ただ騎士のダンテスと侍女のメアリーは
位ある者の責務として それをやらないのはおかしいのでは? との理解を示した
ダンテス:「成る程 さすが聖女様 すばらしい
そこまでお考えになっているとは思いませんでした」
梨絵 :「秘書官には買い食いしたと言っておきましょう」
メアリー:「あははははは 凄い高い買い食いですね?」
ダンテス:「勝手に離れたのは彼奴です
問題ないでしょう」
ただでさえ人気があったレストラン
メニューのさやえんどうのスープには ちゃっかり
聖女様御用達と書かれるようになる




