第11話 買い物
トリスタン皇国 城の応接間
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梨絵 :「城下町を見て回りたい!」
秘書官 :「いやー 聖女様の身は大事ですから」
梨絵 :「外でたい! 外でたい!! 外でたい!!!
というか余りガヤガヤ言うのなら
前回みたいにリューズさんと勝手に お出かけしちゃいますからね?」
実はあの後 護衛もつけずに外出した事で城内では問題になったとかどうとか
でも
リューズ:「大魔導士の私だけでは護衛として問題があると?」
紳士服で髪の短いイケメン
発言力が増している為 その一言で問題は無くなったのだが
秘書官 :「できるだけ 外出は自重してください」
梨絵 :「え? なんで?
お外の空気すいたいし」
秘書官 :「それは城の庭で」
梨絵 :「買い食いや ウィンドウショッピングができないじゃない!!」
侍女が宰相に伝えに行っていたのであろう
部屋に皇子と宰相が入ってくる
ヨハン :「一体どうしたのだ?」
秘書官 :「聖女様が城下町に買い物に行きたいと」
宰相 :「それでしたら商人を城に呼べますが」
梨絵 :「それじゃーウィンドウショッピングにならないじゃないですか!!」
宰相 :「ウィンドウショッピングですか?」
梨絵 :「そう いろいろ商品を見て回るの」
ヨハン :「何故そんな事をするんだ?
商人を呼べばいいのでは?」
梨絵 :「はーーー 分かってない
自分の予想していない商品があるか?
それを見つけられるか? が大事なんじゃない」
ヨハン :「え? でも?」
梨絵 :「買い物に行けないで女子力が落ちたらどうするんですか?」
ヨハン :「女子力?」
皇子が宰相とヒソヒソ話をする
ヨハン :「女子力とはなんだ?」
宰相 :「聖女さまの国の お妃教育 と同等の物なのでは?」
ヨハン :「。。。おい それは邪魔したらダメなんじゃないか?」
宰相 :「ダメでしょう
のちに問題になるやも」
秘書官 :「聖女様!
我儘をお言いなさるな!!」
ヨハン :「おい 秘書官!!」 皇子が首を振っている
秘書官 :「申し訳ありません
言葉が過ぎました」
そして この聖女様には無礼があってはいけない
という事で 許可される事に
***10分後***
ヨハン :「でわ 護衛を付けよう」
梨絵 :「リューズさんでいいかなー」
ヨハン :「いや 私が行こう」
梨絵 :「えーーーーーーーーー」
皇子が立候補したが想定外の反応
ヨハン :「なっ! いっ 嫌なのか?」
梨絵 :「うーん 護衛としては
腕と胸の筋肉があるので問題ありません
顏もイケメンです
皇子様が素晴らしい人だというのは理解してます」
ヨハン :「あ ああ」少し嬉しそうにしている
梨絵 :「でも 行こうとする場所に文句いってきそうな気がするんですよね?」
ヨハン :「そんな事はないぞ?」
梨絵 :「”じーーーー”」
ヨハン :「いや 女性のエスコートは心得ている」
梨絵 :「でも ウィンドウショッピングですよ?」
ヨハン :「買い物だろ?」
梨絵 :「例えばですよ?
女性物の下着の店を朝から夕方まで10軒まわりたいって言ったら」
ヨハン :「それは ダメだろ?(なんで下着なんだ?)
なんで そんな事をする?」
梨絵 :「ほらー 文句いったー」
ヨハン :「まず なぜ10軒も回るんだ?」
梨絵 :「可愛い下着、綺麗な下着、履きやすい下着
そしてそれぞれの値段の比較
そこから見て取れる市井の流行
服、香水、アクセサリー、小物とかも
それぞれを見て比べ見識を広めるんです
1件じゃー 出来ないじゃないですか!!」
ヨハン :「。。。。。。」
宰相 :「国の状態や流行
国民の考え方を買い物をする事で見極めると言っているわけですな
いや 聖女様 流石です
それでしたらなおの事
できれば皇子に同行してもらいたいですが」
ヨハン :「いや どうしてもというなら 10軒ぐらい」
梨絵 :「だからー それ 例えです
目的があって どの店に行くかを決めるんじゃなく
町をブラブラして適当な店に入って行くんですよ」
ヨハン :「え? 何の為に?」
梨絵 :「そうじゃなきゃ 面白くないじゃないですかー」
ヨハン :「。。。。。。」
宰相 :「梨絵様 そこは皇子に説明していただかないと」
ヨハン :「どういう事だ?」
宰相 :「梨絵様はこうおっしゃってるんです
あらかじめ皇子が店に来る
そう知っていたら店の対応が普段と変わってしまう
それだと普段の店の内容と態度からなる状態
そこから読み取れる市井が変わってきてしまう」
ヨハン :「そうなのか?」
梨絵 :「そうですよ(別にただ店を見て回りたいだけなんだけど)」
ヨハン :「そうか。。。分かった」
梨絵 :「だいたい皇子皇子してるんだったらお断りです」
ヨハン :「皇子皇子?」
梨絵 :「皇子様の服、皇子様の馬車 とかです」
ヨハン :「それの何が悪い?」
梨絵 :「人だかりが出来ちゃうじゃないですかー
皇子様が国民に挨拶するのが目的じゃないです
それがやりたいなら ご自分でやってください
私の 女子力の為の ウィンドウショッピングです」
ヨハン :「。。。わ わかった」
梨絵 :「じゃー リューズさんで」
ヨハン :「いや 護衛のダンテスを付けよう」
最近 城内で株価上昇中のリューズを聖女様に訓練目的以外で付けたくない
そう思ったヨハン第一皇子であった




