仕込まれたネタ
王女様達を都市の外へ連れ出す。
そこには武装した39人の女性達が。
「殿下方のための騎士でございます。」
39名の女騎士。
正直に言えばもっと鍛えたかった。
だからこそ装備品にはお金を掛けた。
「これは、魔晶鉄ですか?」
さすがにお目が高い。
ん?なんだろう。エリザベートとカサンドラの目がこちらを見ている。
明らかに「私にもちょうだい」という目だ。
気付かないフリをしよう。
「明日には傭兵団が到着します。装備や兵の質はよくありませんが、2000の兵力となります。
その2000の兵力で王都へ進軍します。
ご準備を。」
一台の馬車が進み出る。
恩賞で貰った装甲馬車である。
「殿下方はこの馬車でお進みください。戦場では何が起こるかわかりませんので。」
王女様達と別れた後は神殿に行く。
司祭4人と神殿騎士18人と別れる。さすがに戦争には連れて行けない。そして神殿に来た以上、手ぶらというわけにもいかなかった。
金貨1000枚の寄付。
金貨1959枚、銀貨104枚。そして10万Gと30万Mに。
ここまでで既に昼となっている。
借りている家を引き払うために、今頃はバタバタと片付けをしているだろう。これからしばらくは戻れない。居心地は良かったんだけどなぁ。
国王様から貰った女性達は、この都市に来る時に乗っていた馬車に乗ってもらう。あんまり配慮する余裕はない。なんなら返品したいぐらいだ。
中牧花を連れて武器や防具を見て回る。
防具は動きやすいように革の鎧を選んだ。
武器は「ナックルガード」。メリケンサックと手袋が一体化したような攻防一体の武器だ。
後は護身用に短剣を。
これくらいの装備なら目立たない。
装備品目当てで襲われる事もないだろう。
花を家まで送った後は都市の外に出る。
すでに夕暮れ。
食事抜き確定である。
出陣までに済ませておくべき事。
具現化である。
具現化できる人数も増えた。
その数12人。
R「磯野員昌」
SR「島津忠良」
R「武田信廉」
の3人は自分でも知っている。そして初のSRだ。
R「上杉景虎」
は最初は上杉謙信かと勘違いをしたというオチがつく。
UC「木戸弥左衛門」
C「百田藤兵衛」
は忍者である。
UC「上泉泰綱」
UC「湯浅新六」
UC「岩間小熊」
UC「団忠正」
と武に優れた4人のUCもいる。
C「仙石秀範」
C「高橋興光」
これで12人。
後悔しないように全員鍛えてから出発する。
明日は馬車の中で熟睡の予定だ。
12人を具現化してレベルアップをさせていく。
いくのだが・・・。
R「磯野員昌」
「浅井家家臣。武勇に優れ、浅井軍の先鋒を務めた。対六角氏、姉川の戦いで活躍した。」
「これはいい!!これはいいぞぉ!!」
ドリル槍を振り回し、ギュイィィーンという音をさせながら魔物に槍を突き刺す。
刺された魔物は木っ端微塵と化し、磯野員昌の高笑いが草原に響く。
西洋鎧に身を固め、巨大なドリル槍。
極め付きは胸に何かついている。
いや、言わないよ?言わないよ!!
『ビーム!!』
オイ!!!
誰だ!あんなネタ仕込んだの!!
空高くから誰かの笑い声が聞こえた気がした。
気を取り直そう。
もう1人いる。
UC「団忠正」
「織田家家臣。取り次ぎや馬廻りを務めた。信濃攻略などで森長可と活躍した。」
始めはキリッとした若者だった。目付きの鋭いエリートの印象だった。
だが、魔物を前にして一変する。
「ヒャッハー!!」
段平だと思った刀は鞘から抜くと唸り始める。ヴゥーン!!ヴゥーン!!
チェンソー刀と言えば良いのか。
それを振り回してヒャッハーしている。
いや、言わないよ?言わないよ!!
団忠正が火魔法で魔物を焼いていく。
「汚物は焼却だ~!!」
・・・・。
涙がこぼれてきた。
空高くから誰かの笑い転げる音が聞こえた気がした。
深夜まで魔物討伐をして、各自レベル10までは上がった。時間切れである。




