表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/131

オークション

オークション当日、オークション会場は賑わっていた。主催者からは事前に「内乱中だから大した値はつかないかも。」とは言われている。

「内乱が終わってから出品した方が」とも言われた。

そして賑わっているように見えたが、これでもいつもの半分以下だという。それでも内乱で王都でのオークションが不可能なため、有名な金持ちが多数来ているそうだ。


武具や宝石、絵画、彫刻。馬や魔物。さらには奴隷達。オークションに掛けられる商品が1つ1つ陳列されている。

商品1つ1つを説明しているのがオルファン担当の老人である。このオークションの仕組みは事前に商品を見て回る事ができる。

そしてオークションが開始されるとオークション参加者は用意された個室に入り、そこで入札をしていくのだ。

但し、全面に出て金額を言ったり、手をあげたりするのは参加者の担当者となる。

これは不正な値段の吊り上げを防いだり、購入者が特定されるのを防ぐ役割もある。

またオークションの仕組みやマナーを知らずとも参加できるようにとの配慮でもある。


絵画や彫刻の説明を受けるがサッパリわからない。

馬の血統についても同様だ。

刀もあった。

「滅多に出回りませんが刀は美術品として人気がございます。実際に使用される方はほとんどおられないかと。」

え?そうなの?である。

魔物なんかは何のために買うのかもわからない。

「薬となる魔物もおります。マンドラゴラが代表格でございます。飼って美しさを競う魔物もおります。絹毛猫などは大会もございます。

買った魔物同士を戦わせる娯楽もございますとか。」

成る程、魔物は倒すものとしか考えていなかった。

マンドラゴラの栽培は成功していないという。栽培実験のために買い求める人もいるそうだ。


奴隷については最近は人手不足により男性に高い値段が付く傾向らしい。今回のオークションでも若い男性が注目されている。

「体力がある奴隷が求められております。ドワーフや象、サイの獣人等は高値で取引されております。」

どこでも労働力が不足しているらしい。


対して女性の奴隷は値下がりしている。いや、戦える獣人の値段は上がり続けている。値下がりしているのは人族の値段だ。

「今は兵士として駆り出される者が多いため、代わりの労働力が求められております。戦える女性は戦場へ、農作業ができる女性は農村へ。

『何が出来るのか』がよく聞かれます。」

確かに「傷薬を作れます。」「馬と牛の世話ができます。」などの声が聞こえてくる。


戦うためには戦力がいる。

だが、見て回っても強いと思える者がいない。

オークションだからなのだろう。一騎当千とまでいかなくても強者を集めているようだ。

それでも間違いなく妙林尼の方が強い。

ゴブリン帝国のゴブリンナイトと同等くらいにしか思えない。

この辺りではゴブリン帝国のゴブリンナイトは強者だ。それ以上を求めるのが贅沢なのか。

※かなり贅沢です。


彼等の値段は高騰しそうだと言うので諦める。

こんな事なら悪ゾンのセールで買い集めとくんだった。

せめて才能がありそうな人はいないのか?

いや、それ以前に自分に才能を見抜く目はない。


「コラァ!!アタシは関白様の家来だぞ!!こんな事して許されると思うなよ!!」

離れた所から檻の中の女性が騒いでいる。

「あれは?」

「あぁ、彼女はスキルなしです。『命令』で聞き出したそうなので間違いはないでしょう。」

袖巻くりをしたTシャツと破れたジーンズ。そしてスニーカー。

「関白様って誰?」

聞いてみる。

「あん?知らないのかい。日ノ(ひのもと)で2番目に偉い方さ。豊臣秀方(とよとみひでかた)関白殿下を知らないはずないだろ?」

「知っていますか?」

「私が知る限りではヒノモトという国はございません。最初は迷い人かと思ったのですが、何もスキルもなく、強いわけでもなく。その、申し上げにくいのですが、不良在庫となっております。」

ジッと彼女を見つめる。

「あん?なんだい?アタシを舐めんじゃないよ!!」

「君は本当に関白様とやらの家来なの?それとも関白様の家来は礼儀作法も知らないの?」

女が喚きだした。

うん、不良だね。

「彼女もオークションに出るんですか?」

「彼女を出すと、このオークションの質が疑われるというのが私達の代表の意見です。礼儀や言葉使いを教えてから、と考えているのですが。」

案内人は言葉を濁す。

彼女の運命は処分って事か。


少し離れてから交渉を持ち掛ける。

「彼女、処分をするくらいなら売ってもらえませんか?まるで珍獣。どんな法螺話が出てくるのか。まだ話を聞いてみたいですね。」

「それならば金貨1枚では?若い女性ですので。」

「彼女の話には興味はありますが。あの振る舞いは獣でしょう。その半分でも買いませんよ。」

「私達もお金が掛かっているのです。銀貨70枚では?」

「処分するくらいならば、と思ったまでの事です。

売り物になるのなら、御商売の邪魔をするつもりはありません。」

「銀貨50枚。これ以上は無理です。」

銀貨50枚で交渉が成立しました。


残金は金貨36枚、銀貨24枚まで減ってます。

他にいないのか?値段の予想も聞いてみる。

やはり貴族や金持ちが欲しがるモノは金貨100枚は超えるという。買えそうな奴隷は将来性に期待するしかない子供達ばかり。

今回は諦めます。


オークションでの売却額金貨6582枚。

オークション手数料が1割かかり、金貨5923枚と銀貨80枚が入ってきた。

これで所持金は金貨5959枚、銀貨104枚。

オークションの帰り道に旅の魔神崇拝の占い師を発見。セールに備えて金貨3000枚を寄付した。

金貨2959枚、銀貨104枚。そして30万M。

王女様達がいなければ神殿にも寄付したいんだけどなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ